藤井聡太 天才はいかに生まれたか (NHK出版新書 532)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140885321

作品紹介・あらすじ

恐るべき天才が現れた。その少年の名は藤井聡太。史上最年少でプロ棋士になるや否や、デビューから破竹の29連勝を収め、歴代最多連勝記録を更新してのけた。その強さの理由はどこにあるのか?並外れた集中力の秘密は?家庭ではどのように育てられてきたのか?藤井四段本人や親族から棋士・関係者まで、豊富な証言をもとに、天才の知られざる素顔に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 子どもが将棋を始めたので、昨今話題の藤井聡太くんの育て方が気になって読んでみました。
    まーひと言で言えばこの子天才やな。。
    生まれつきの天才というより(もちろんその部分もあるのかもしれないですが)、
    没頭の天才って感じ。

    ただ自分のように藤井聡太くんの教育に興味を持って、
    細かい将棋の結果にはそこまで興味を持っていないようなレアな対象にとっては、
    この本の幼少期の物語は表面的過ぎて、不満が残る内容であった。
    普通の将棋ファンであれば、この本はとても面白い保存モノの素晴らしい本だろうから、
    自分の評価が低めだからと言ってこの本が価値のないものではない、ということは強調しておきたい。

    唯一?の成果物としては、「三月のライオン」という面白そうな将棋漫画があることを知ったことか。
    この漫画は、(よく内容については知らないけれど)普通に面白そうだし、
    (面白ければ)子どもにも「読んでみたら?」と勧めてみたい。

    ※三月のライオン
    https://booklog.jp/item/1/4592145119?author-carousel=B00GYLEVRW

  • 藤井聡太先生のこれまでの歩みを時系列につづった本。
    ふみもと将棋教室、研修会、奨励会、プロ棋士になってからの情報を、関係者のコメントや事実を交えながら網羅的に記載している。

    果たせるだろうが、「板谷一門の悲願」であるタイトル獲得のみに安堵することにとどまらず、名棋士になってほしい。

    ※気になったキーワード等
    モンテッソーリ教育
    藤田麻衣子(旧姓比江嶋)←この二人が同一人物だとは認識していなかった
    僥倖、望外、達心志(しんしをたっす)
    扇子には「大志」と揮毫(きごう)
    羽生(P156)と加藤(P210)のコメント

    ※著者の松本さんは、あとがきに自分の息子が藤井先生みたいになれればいいなというような趣旨で書かれていますが、我が家の息子は将棋に興味すら覚えず小学校を卒業してしまった・・・。(苦笑)

  • 藤井聡太の生い立ちについて。

    まもなく七冠という状況下で、彼の素性を改めて知ることができて良かった。

  • 藤井聡太の半生記とでもいうのだろうかな、愛知県の瀬戸で生まれ育ち、将棋教室に通い、そして鮮烈なプロデビューから29連勝などを取り上げている。ブーム前から生粋の将棋ライターで、今の将棋ブームは嬉しくもなんとなく時代の移り変わりを寂しく思ってるようにも感じた。

  • 詰将棋と将棋の才能って別なんだとか
    将棋が全然わからなくても面白かった
    藤井聡太くんの足が速いことを知ってびっくり

  • ●藤井聡太は愛知県瀬戸市生まれ。彼が幼少の頃にモンテッソーリ教育を受けていたことにより話題になっていた。GAFAのトップ達もこの教育を受けていた。
    ●子供に将棋を教えるコツは「負けてあげる」
    ●奨励会受験にあたっては師匠が必要となる。そこで、小さい頃から良く知る、杉本7段にお願いした。藤井聡太はまだ小4!奨励会を卒業できるのは大体2割。小5で3級の時の6連敗が、現在のところ最長となる。

  •  僕はこの世の天才の存在を信じており、藤井聡太7段、卓球の張本智和、バドミントンの若手女子たちの活躍を頼もしく思っている。
     世の中が、コワモテの首領(ドン)ばかりになり、戦後教育を受けた者には明るくない時代となる中で、希望だと感じる。
     天才少年が、天才青年、天才壮年、天才老年を迎えられるか、保証はない。運動選手の選手生命の短い事に比べて、知のゲームでは選手生命が長い。92歳で現役の囲碁棋士・杉内寿子もいる。
     藤井聡太が生活、社会面で大きく挫折しなければ、大棋士となるだろう。僕の残生の楽しみ(僕は将棋を指さないが)の1つである。

  • 藤井7段のファンなので、貴重な一冊です。
    毎年、成長記として本を出して欲しいです!

  • 幼少のころのエピソードから2017年の森内戦まで。将棋に詳しくない者にもその凄さがわかりやすい。
    藤井聡太四段(当時)にはもちろんのこと、対戦相手や解説棋士に対しても敬意を表する文章に好感が持てます。
    藤井入門書として観る将の自分はオススメ。

  • 松本博文 著「藤井聡太 天才はいかに生まれたか」、2017.10発行です。5つの章立てです。①小さな天才 ②史上最年少プロ誕生 ③快進撃の始まり ④空前絶後の大記録 ⑤約束された未来 です。なお、昨日予定されてたC級1組、森下卓九段との対局は、前日の地震のため延期になりました。森下卓九段は藤井七段を早くから高く評価してた棋士で、対局を楽しみにしています。また、本日は名人戦第6局の二日目、佐藤天彦名人と羽生善治竜王の一戦、あとがない羽生竜王の勝利を期待しています!

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著者プロフィール

1973年、山口県生まれ。将棋観戦記者。東京大学将棋部OB。在学中より将棋書籍の編集に従事。同大学法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力し、「青葉」の名で中継記者を務める。日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継にも携わる。著書に『ルポ電王戦 人間 vs. コンピュータの真実』(NHK出版)。

「2015年 『ドキュメント コンピュータ将棋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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