日本美術の底力: 「縄文×弥生」で解き明かす (NHK出版新書 619)
- NHK出版 (2020年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140886199
作品紹介・あらすじ
縄文・弥生から現代まで――これが「ジャパン・オリジナル」の想像力だ!
過剰で派手な「縄文」と簡潔で優雅な「弥生」という2つの軸で、古代から現代までの日本美術を軽やかに読み解く! なぜ独創的な絵師が美術史から締め出されたか? 雪舟、等伯、若冲らは何がすごいのか? 日本的想像力の源流とは? 国宝、重文を含む名品の数々をオールカラーで掲載した、著者の初新書!
序 章 日本美術の逆襲
第一章 なぜ独創的な絵師が締め出されたか
第二章 「ジャパン・オリジナル」の源流を探る
第三章 「縄文」から日本美術を見る
第四章 「弥生」から日本美術を見る
第五章 いかに日本美術は進化してきたか
終 章 日本美術の底力とは何か
感想・レビュー・書評
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雪舟 等 楊、 狩野永徳、円山応挙、 葛飾北斎 といったビッグ
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曽我蕭白、 長 沢 芦 雪、 鈴木 其 一、 狩野 一 信、
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円山
Location: 152
動と静、過剰と淡白、 饒舌 と 寡黙、あるいは飾りの美と余白の美。これらはそれぞれ「縄文」と「弥生」という日本の二大類型になぞらえることができ
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雪舟の絵は凄いと思います。凄いけれど、ちょっとヘン。ヘンだからこそ凄いし、面白いのです。 どこがヘンかというと、実際の景色を描いているようで、実は抽象に片足を突っ込んでいるところでしょうか。教科書にも載っている国宝「秋冬山水図」の冬景を観ると、それがよくわかり
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一九七五年にはエリザベス女王が龍安寺を公式訪問して石庭を絶賛し、折からのZENブームとあいまって大きな注目を集めるようになりまし詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長谷川等伯の松林図屏風に代表されるような、洗練されたたたずまいの「弥生」の美術が長年評価されてきたが、近年、曾我蕭白の群仙図屏風のようなどぎつい「縄文」の美術が再評価され、注目されてきている。
日本の美術史が持つ「縄文」と「弥生」のふたつの流れを、とりわけ「縄文」の系譜に繋がる作家を取り上げながらわかりやすく紹介している一冊だ。
雪舟や長谷川等伯など弥生の代表のように思われている作家たちにも実際には縄文の一面があったり、実際の作品を豊富な図版で紹介しながらされる説明は美術の素人にもしっくりくる。
新しい美術の見方、楽しみ方を知ることができた。 -
知らないコトがいっぱいあった。
とても勉強になった。
でもそれ以上に、この仕分けが斬新!
これから何を観ても、
「これ縄文やな」「こっちは弥生系やな」
と仕分けしそうです。 -
この手の美術の解説本は好きくない(、と思っていた。)
結局、美術展のコマーシャルであり、美術展が大入りするとアート人気に便乗して本を出し、美術展でにわかファンになった人に向けてそれっぽいこと言って囲い込み、美術展に人を呼んでいるだけで、そもそもアートは、本で能書きを読むより、百聞一見、美術展に足を運びこの目で見て、作品に正面からあい対したときの感動!を考えると、本でグダグダ語るのは野暮だろう(、と思っていた。)
コロナ禍で、美術館に行けないときとか、こういうの最高ですね。 -
グイグイ読ませる。エネルギー溢れる乱暴力と端正で魂を沈める清明さの両方が日本美術の水脈であった。新しい作家、作品に触れられて嬉しい。