「旧制第一中学」の面目: 全国47高校を秘蔵データで読む (NHK出版新書 669)
- NHK出版 (2022年1月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140886694
作品紹介・あらすじ
伝統とプライドに根拠はあるか
「一中」と聞いてピンとこない人も、例えば東京なら日比谷、埼玉なら浦和、大阪なら北野と言えば、ある種のオーラを感じるだろう。明治以来、これらの「第一中学」は不動の地位とブランド力を誇っていた。――今はどうだろう? 相変わらず"最強"の浦和、"復活"著しい日比谷と北野に加えて、安積、桐蔭、藤島、修猷館、鶴丸と、日本各地には伝統を誇る「旧制一中」47校が割拠している。その誕生と改名の裏にある知られざるエピソードと150年にわたる歴史、県下の二中・三中・高等女学校との関係、そして最新の教育事情と進学実績までを網羅した強力な高校本。第一人者が四半世紀にわたるデータ蒐集の成果を惜しみなく注ぎ込んだ力作!
(仮)
第一章 一中「復権」事情の最前線 ――2020年代をどう生き残るか
第二章 「第一中学」誕生秘話 ――県内の熾烈な誘致合戦と遺恨
第三章 「新制高校」への継承 ――学校名争奪戦とGHQの「さじ加減」
第四章 東大・京大合格作戦 ――受験がなぜエリートを育てたか
第五章 “文武両道”の真実 ――一中が全国制覇を重ねた時代
第六章 学区制・学校群の弊害 ――私立に負け、二中に抜かれる「平等主義」
第七章 一中、ジェンダーの実情 ――女子はどこまで増えたのか
感想・レビュー・書評
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一中について、理解出来た。なぜ、母校が一校にならなかった理由もわかった。
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各道府県に置かれた旧制一中、エリート養成機関として名門中の名門。今でもその後継を名乗る高校がある。東大合格者数の推移ほか各校を徹底分析。
府立一中は都立日比谷高校、同じような名門校。都立高の群制度を契機とした都立高の衰退もあったが今は復権している。
群馬県のマエタカとタカタカのようなライバル校、旧藩校の流れを組む修猷館や興譲館など
多くのエピソードで描かれた高校の歴史。 -
対外関係はまとまっていると思うが,各学校の特性は表層的で,何だか週刊誌的視線を感じる.
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第1章 一中「復権」の最前線―二〇二〇年代をどう生き残るか
第2章 「第一中学」誕生秘話―熾烈な誘致合戦と悲喜こもごも
第3章 新制高校の校名争奪戦―都道府県を代表する名をつけるために
第4章 東大・京大合格作戦―神童の意地の見せどころ
第5章 “文武両道”の真実―スポーツで全国制覇する一中
第6章 受難の時代―「総合選抜」と学区割りでつぶされる一中
第7章 たたかう女子―男女平等社会への険しい道
第8章 伝統と否定―アイデンティティーは保たれたか