NHKブックス(1071) ロックを生んだアメリカ南部 ルーツミュージックの文化的背景 (NHKブックス 1071)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140910719

作品紹介・あらすじ

二〇世紀の音楽地図を塗りかえたロックには、アメリカ南部の民衆音楽と過酷な歴史が深く刻まれている。綿花農園で搾取に耐え働いた黒人の唄ブルース、人種差別と闘った有色クレオールや黒人が生んだジャズ、アパラチアの貧困な山人が歌ったバラッド、苦しい日々を慰め、生きる源泉となった宗教音楽…それら全てがエルヴィスの中で衝撃的に焦点を結んだ。絶望的な環境を、愛に満ちた音楽創造のエネルギーに変え、今なお強烈な磁場をもつ南部音楽の原点に迫る異色の文化論。

感想・レビュー・書評

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  • プロローグ すべてはふたりのキングから生まれた
    第1章 黒人音楽はエルヴィスの中に焦点を結んだ
    第2章 ブルースマンの悲痛な叫び―ミシシッピー・デルタの混淆から
    第3章 都市をゆりかごに生まれたジャズ―ニューオリンズの坩堝から
    第4章 ゴスペル 魂の高揚―信仰と教会、そしてアフリカの匂い
    第5章 カントリーの故郷はどこか―オールドアメリカへの郷愁
    エピローグ 都市という荒野で歌うディラン

    著者:ジェームス・M・バーダマン(Vardaman, James M, 1947-、アメリカ・テネシー州、文化史)、村田薫(1953-、いわき市、アメリカ文学)

  • 2017.11.3. 古書汽水社にて購入。

  • アメリカのルーツ・ミュージックの歴史や背景について書かれた本。
    エルビスから記述ははじまるけれど、さかのぼって移民や奴隷制度のことと音楽の関係が解きほぐされて非常に勉強になりました。知らなかったミュージシャンもいっぱいでてきて、自分の知識のなさを認識。アメリカ史についてももっと学ぶ必要を感じました。
    著者の一人はアメリカ人だけれど、向こうで出た本の翻訳ではなく、日本での企画で共著者が日本人いうことが、この本のわかりやすさになっているようです。

  • アメリカ音楽好きにおすすめ。アメリカ音楽の「かっこよさ」の背景にあるものは、違う文化圏に住む日本人にとっては分かりにくい。とくにブルース論が面白かった。

  • 最後のほう活字を追うだけだった・・・

  • 8月2日読了。エルヴィスについてのラブコールともとれる熱烈な文章から始まる。ブルースを育んだアメリカ南部の黒人(奴隷たち)がいかに過酷・劣悪な環境に生きてきたかが描写される。白人側から読み書きも制限される中で、歌は彼らの魂・人生そのものだったのだなあ。ロックの本質が貧困にある、とは言わないが、単に「ノレる音楽」というのとは違う、ロックの本質(と、いうものがあるとして)は今の時代にも生きているのだろうか・・・?とは言えロックの中興の祖たるビートルズやストーンズの面々がイギリスの白人であることからも、ロックの本質とは憧れ・模倣である、ということもできそうだ。

  • 2007年2月24日

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