ジャック・リッチーのあの手この手 (ハヤカワ・ミステリ 1877)

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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150018771

作品紹介・あらすじ

〈『このミステリーがすごい!』第1位作家〉の日本オリジナル短篇集。膨大な未訳から編纂者が精選に精選を重ねた23篇はオール初訳で、ミステリ、SF、幻想、ユーモア、青春物等々、幅広く収録。

感想・レビュー・書評

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  • ジャック・リッチーの作品は、「クライムマシン」や「カーデュラ探偵局」が面白かったので、今年評価の高かった本作を読んでみる。確かに、同氏らしい作品が多い雰囲気でした。
    ただ、タイトルにもあるように、多彩な作品を集めていたので、今ひとつ面白さがわからない作品も多く、ちょっと評価減。初めて読む人にはやはりクライムマシンがおすすめか。

  • 嬉しいですね!

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    「〈『このミステリーがすごい!』第1位作家〉の日本オリジナル短篇集。膨大な未訳から編纂者が精選に精選を重ねた23篇はオール初訳で、ミステリ、SF、幻想、ユーモア、青春物等々、幅広く収録。」

  • 確かにあの手この手感はある。
    こうやって短い話を繋げてくると、星新一と、、ってなりそうだけど、そこはやはり海外の作家だから微妙に違っていて。なんていうか時々センスにはついていけないのが文化の違いだろうかね。
    というわけで序盤はイマイチ普通感があるけど後半のほうが好きだったかなぁ。最後にどんでん返しというか、おおっ、てなる感じのがやっぱり好きよね。

  •  ジャック・リッチーの気の利いた短編集。「クライムマシン」、「10ドルだって大金だ」、「ダイアルAを回せ」と読んできて感心したので期待大だったが、よい物をすくい取った残りが後に残ったというか、残念ながらだんだん質が落ちて平凡になってきた。せっかくの小鷹信光の前口上もかけ声倒れのきらいがあるが、それでも思わずニヤリとするような小粋なやつも混じっているところがこの著者の非凡なところ。これでも並の著者なら十分の水準ともいえるかも。

  • 面白かった。23遍の作品全てが洒落とアイロニーに満ちている。
    30年以上も前に亡くなった作家だけど他も読み返したくなった。

  • 意外な真相、人をくったキャラクターたち、奇妙な話など、まさに“あの手この手”の趣向を凝らした23作品を収めた日本オリジナル短篇集。冴えてるようでいて全然トンチンカンな“迷”推理が見ものの刑事ターンバックルものは3篇(「寝た子を起こすな」「ABC連続殺人事件」「もう一つのメッセージ」)。燃えさかる建物の中に自分の図書館カードを取りに戻ったという、おバカで可愛い逸話にニヤニヤしてしまった。
    ほかに、凄腕のフィクサーが裏社会のボスの娘たちを良家に嫁がせようと暗躍する「ビッグ・トニーの三人娘」、富豪の相続人探しが斜め上の結末に至る「金の卵」など、ワルたちのハッピーエンドが良かった。人外と奇妙な友情が芽生える「三つ目の願いごと」「フレディ―」なども好み。

  • このミスで始めて存在を知り買ったのですが、どれもこれも良質な短編で面白いです。

    割と星新一のショートショートに近いような味付けで好みだし、特に「味を隠せ」などはラストであっと驚かされて非常にニヤニヤ出来た記憶。作者の他の作品も読みたいなと思いました。

    これまた昔のやつ、当時の先輩がジャックリッチー大嫌いで肩身狭かったけど、割と楽しめた記憶

  • 小鷹信光さんのリッチー愛がガッツリ感じられる厳選短篇集。楽しませていただきました。コージっぽいのは好んで読まないけど、こんな感じで数篇読む分には面白いものだと。

  • さすが。
    ジェフリー・ディーヴァーの短篇集を読んだ後だけに、巧さが際立つ。

    またまた月並みな表現をすると、ムダがなくてちょうどいい。
    ジェフリー・ディーヴァーはムダばっかりだったから(しつこい)。
    ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアは足りなすぎてわけわからないこともあったし。

    ただ、どれも淡々としすぎていて、じゃあどの作品が一番?ときかれるとうーん、
    心に響くものはないな。

  • 奇妙な味系の短編集。ダアルやエリンにも劣らぬ味付け。
    巻を措くに能わず…といいたいところだが、読み終えるのがあまりにももったいなくて間を開けて読み進めた。
    こんな経験は初めてかな(笑)。

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著者プロフィール

1922‐1983。ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。1950年代から80年代にかけて《ヒッチコック・マガジン》《マンハント》《EQMM》などの雑誌に、350篇もの作品を発表した短篇ミステリの名手。軽妙なユーモアとツイスト、無駄をそぎ落とした簡潔なスタイルには定評がある。「エミリーがいない」でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀短篇賞を受賞。邦訳短篇集に『クライム・マシン』(晶文社)がある。

「2010年 『カーデュラ探偵社』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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