ジェイルバード (ハヤカワ文庫 SF 630)

  • 早川書房
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150106300

感想・レビュー・書評

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  • エブエブ 「be kind」より

  • たくさんの買い物袋を提げているホームレスを見かけることがあるが、女性の場合はshopping bag lady と呼ぶ。20年前字辞書を引き引き読んだこの作品で知った単語だが、なるほどと思ったのを思い出した。

    ショッピングバッグ・レディーとして登場するメアリー・キャスリーン・オルーニーの存在は、わたしにとっては「タイタンの妖女」の主人公マラカイ・コンスタントと同じぐらい衝撃的。よくこんなキャラクターを作り出せるもんだ。

    ヴォネガットらしい何とも言えないエンディングで、ある意味ハッピーエンドといっていいのだろう。読者はなぜか不思議な満足感を得られるのだが、これは最高度の離れ業ではないだろうか。

    ヴォネガットの冴えを見せてくれる最後の作品。

  • SF

  •  アメリカ的共産主義の実現というハチャメチャな物語。主人公はヘタレでヘタレでとことんヘタレな男性。美しいシーンは、刑務所から出てきた次の日に、主人公が気がつけば自分が赤ん坊を抱くような姿勢を取っていることに気がつくところ。
     最後の方に主人公は元カノから、「ハートを持たずに生まれてきたのは、あなたのせいじゃないわ。すくなくともあなたは、ハートを持った人たちが信じたことを信じようとした。」と告げられる。元カノっていいですね。

  • ヴォネガットを読みたい時にはもってこいの良作
    表紙   7点和田 誠
    展開   8点1979年著作
    文章   7点
    内容 700点
    合計 722点

  • 急にヴォネガットが読みたくなってさっと購入。即日読了。サクサク読めてリーダビリティが高く、満足感のある年寄りの繰り言という感覚である。

  • 2007/07/17 読了 ★★
    2014/04/24 読了

  • ヴォネガットはジェイルバードとかローズウォーターさんあなたに神のお恵みをなどを書くことで、
    支配階級の意識を少しでも変えたかったのだろうか
    ローズウォーターさん〜の方ではラストで下層階級へお金を放り投げて終わるけど、
    ジェイルバードでは解体されたRAMJACは結局支配階級の食い物にされて終わる
    ユートピアなんて実現しねーよどうせ みたいな悲観的な印象を受ける
    諦めようぜ!人類は滅びます!資本主義万歳!

  • 3度目。

  • 何度も読み返すことになる予感がする本。大好き。久しぶりに読後泣いてしまった。

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著者プロフィール

1922-2007年。インディアナ州インディアナポリス生まれ。現代アメリカ文学を代表する作家。代表作に『タイタンの妖女』『母なる夜』『猫のゆりかご』『スローターハウス5』『チャンピオンたちの朝食』他。

「2018年 『人みな眠りて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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