- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150106928
感想・レビュー・書評
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ロボット工学系とはまた別の、宇宙メイン(?)な短編集。
想像を膨らませた未来の不気味さが面白かった。なんと言ったらいいのかな、筋が通っている気がするんだけど正しさとはまた別で、とにかく読んでいて脳を刺激されるとか、そういう楽しさがあった。
個人的には「人間培養中」が好き。
あとこれもアシモフのコメントが差し挟まれてる短編集だったんだけどいちいち楽しくて好き。夜来たるばっかり褒められ続けたのそんなに癪だったんですねかわいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は、著者の出世作にして、ベスト短編として名高い表題作を含む全5篇の短篇集です。
表題作は、著者が21歳のときの作品なだけあって、正直なところ、粗削りな印象は拭えません。しかし、「6つの太陽に囲まれた惑星で、2千年に一度の夜が訪れる」という魅力的な設定は、それだけで空想にふけるのが楽しいもので、こういった楽しみはSFの醍醐味のひとつかと思います。物語の終わりに到来する夜を迎え、スペクタクルに圧倒される光景は、魅力的な設定を裏切りません。気に入った文章なので以下に引用。
「なぜなら、”暗闇”がやってきたからだ。これが”暗闇”と”寒さ”と”世界の終わり”の姿なのだ。宇宙の輝く壁が崩壊し、その恐るべき黒い破片がかれの上に降りそそいで、かれを押し潰し、圧搾し、無にしようとしているのだ。」「”星”だ!どれもこれも”星”だ。われわれは、まったく、なにひとつ知りはしなかったんだ。ひとつの宇宙の六個の太陽など”星々”にとってなにものでもないことも知らず”暗闇”が永久に果てしなく果てしなく壁が押しよせてくるのも知らなかった知りえなかったそして何物も…」
ちなみに、アシモフといえば、ミステリー要素を含んだ作品ばかり読んでいたので、表題作のような作品は実は新鮮でした。そういう意味では、短篇のひとつの「ホステス」はミステリー要素が強い作品。地球人のみが不死ではない衝撃の理由と異星人の来訪をめぐる物語は、うまくまとめられていて、いい感じに楽しめました。 -
6つの太陽が常に昇り、昼しかない惑星に、2000年振りに夜が訪れる話。
いま生きている者は誰も経験したことのない、闇の世界が来た時にどうなるか。
過去高度に発達した文明の数々も、ほとんど跡形もなく消えてしまった原因は何なのか。
ファンタジーと言うより、想定したことのない立場に置かれた時の、人の心の動きがあぶり出されているところが面白かった。 -
アシモフの短編集。
金環日食の折、日食をテーマにしたSFがあると知って、読んでみた。
6つの太陽があり、夜の訪れない世界に、2049年に一度皆既日食のために夜が訪れる。暗闇と空の星々を初めて見た人たちは狂乱に陥る。
それ以外の話も、生態系全体で一つの生き物としてとらえる星の生き物が人類の宇宙船に乗りこんで、地球へ向かう(「緑の斑点」)、彼らの中に広がり始めた”活動抑制死”が地球人によるものではないかと疑うホーキング星人(「ホステス」)など、今もって全く色あせない設定ばかりで面白い。 -
SFらしいSF。奇抜なアイデアを芯にすえた短編集。これらの物語の続きを想像したくなるおもしろさ。
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ただ今アマゾン待ち。
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20110923st
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ものすごく人間描写に
メインがおかれている作品。
表題作は二千年に一度の夜が来るという
不思議な設定がなされている作品。
そう、夜なんか来なかった人間にとっては
閉所恐怖は普通にありますものね。
そして、最後の「C-シュート」
これはとっさの英雄的行動には
何も大きな理由なんか要らないということを
示したもの。
マリンという男の言葉は
弱気になっている私達に
元気をくれるはずです。 -
古典SF?になるのかな。
有名どこで一度読んでみたかった。
確かに面白いかったけど、それ以上に期待してたからな・・・