われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)

  • 早川書房
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感想 : 201
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150114855

感想・レビュー・書評

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  • クラフトワークを聴きながら。
    話がスパッとしていてわかりやすいです。訳も自然で全くつっかからなかったので、中学生でも読めそう、というか早く読んでおけばよかったな…。
    その分あまり行間を読ませるとか問いを残す余地は無いです。こう、だからこうなる、以上。みたいなある意味すごく理系の文章だなと。SFによくある、読後心を抉られた感触が好きな人にはちょっと物足りないかもしれません。

    おそらく、ロボットの時代にこそ人間は人間らしさを失うなということが言いたいのだろうとは思いましたが、登場人物に人間らしさがあまり感じられず、こんな感じの人かな?とやっとわかってきた頃に話が終わる…。の繰り返しで、設定オタクのわたしとしてはもっと登場人物個人個人を深掘りして欲しかったです。
    パウエルとドノヴァンは魅力的なキャラクターで、彼らが出てくる話は楽しかったし、キューティの説教には思わずイラッとしましたが、宗教ってこうやって現代まで広がってきたんだと気付かされたり。
    ただ、バイアリイの話はなんとなくモヤモヤっとして終わってしまい、ちょっと残念。もっとこう、実はターミネーター!トランスフォーマー!みたいな展開を期待したのですが(笑)

    『神々自身』を一緒に借りたので、次はそれを読みたいと思います。

  • 『ロビィ』と『うそつき』がすごく好き

    ロボット三原則が最初に出てきて、うまい具合に各所でその三原則がキーとなり物語が展開していく
    最後の『災厄〜』が微妙で、三原則についての疑問を自分で投じていくのは勇気がいる行為だけど、固い話でなおかつ普通に面白くなかった。

    初のアシモフの作品。他のも読みたくなった。

  • ミステリー要素が強く面白い。

  • なかなか面白かった。
    ロボット工学の黎明期に書かれたような作品。それでも、行き着く先は、ロボットが調和させた世界で人間が生きる、という未來観。争いもなく、おだやかだろうけど、予定調和の世界で人間が生きる意味って何だろう?

  • ロボット工学三原則初出の本で、SFミステリー。一番古いのは80年前に作られた話らしいが、AI社会が迫ってきている今読む価値もあるんじゃないかと思う。内容はロボット心理学者のスーザンが、人間とロボットの違いを探求していくような話。ロボット社会になったことで人間社会がどう変わったかなどの世界観の説明も多く、興味をそそられる。
    文中の人物が、ロボットは判定などによる人間の負荷を軽減することで進歩を早めるもので、分析するデータを発見すること、検査する新しい概念を考え出すことは人間の仕事と発言しているシーンが印象に残った。我々の世界では、さてどうなるのだろうか。

  • 最初のロビィの話が好き。
    ロボット三原則が裏目に出て探索が続行できない話も。
    途中で本を閉じてしまったので、また読み直したい。

  • SF

  • われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)

  • 有名作をようやく初めて。SFの、この未来を見通している感、すごいな。だって、アシモフ先生、これ、1950年の作品ですよ。最近書かれたのかなというくらい現実味があって、面白かった。訳が読みやすかったおかげもあるのかな。
    印象的だったのは「ロビイ」。後半の「証拠」「災厄のとき」も、今の政治や世界情勢を思うと、本当、もう、ね! と。AIがようやく表舞台でもてはやされるようになってきたけど、それが、良い方向へ進むと、良いけれど。

  • ロボット3原則って科学者の規定した元リ原則だと思いこんでいました。
    現代ではロボットはロジックを組み込むことで人間の命令をトレースするもので、本書は人口知能であるAIのことてしょうね。
    それにしても執筆時点においては当時の読者がついていけるか心配になる程の先進性です。
    ただ、最初の作品「ロビィ」についてはロボット3原則とは関係のない展開で異色ですが、最も感情移入出来る作品と感じました。ロビィがグローリアに読み聞かせをせがむ所がなんとも愛らしい。ロボットを尊重できる前提で人は頼られることに喜びを感じるだろうし、そんな機能を持ったロボットが出現出来れば、とも思う。
    他の作品はロボット3原則をヒントとしたミステリー的な要素が強いが、3原則以外の原則や禁則事項、ロジックか当然なからたくさん組み込まれてロボットは作られるべきであり、3原則に絞った展開には少し無理を感じながらもフィクションとしてはありかとも思う。人と見分けがつかなくなるロボットや、経済を支えるAIなど、近い将来に到来すると予感される題材を仕立てた作者の先進性に脱帽する。

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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