トリポッド 2 (ハヤカワ文庫 SF ク 10-2)

  • 早川書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150114978

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  • ジョブナイルだがシリアスな面もあり大人でも読める
    表紙   7点西島 大介   中原 尚哉訳
    展開   6点1967年著作
    文章   6点
    内容 659点
    合計 678点

  • 異星人の侵略者に支配された社会から、少年が自由を求めて旅立つ話。私はこれの旧訳を、その昔に中学校の図書室で読みました。全三巻の一巻目だけ。ハラハラドキドキ、途中にかわいい女の子と恋に落ちる場面もあって、すごくおもしろかったんだけど、〈2〉と〈3〉が置いてない。

    「続きはどうなるんだよおっ!」と思いつつ、題名も著者の名前も忘れてしまってそれきりでした。でも大人になってからも、ときどき思い出すことがありました。あれの続きってどうなるんだろう。なんとかして読めないだろうか。でもなあ、手がかりと言えばなあ。ウェルズの『宇宙戦争』みたいな三本脚ロボットに追われる話だということ。あと確か、解説に、原題は〈白い山脈〉という意味だと書いてあったことくらい。たったこれだけなんじゃなあ。それにどうせ絶版で入手なんか無理だろう。

    というわけで探しもせずにいたのですが、ああしかし、出てたんですねえ、新訳が。しかも前日譚を加えた全四部作となって! 文庫で! それをたまたま見つけまして、「うおお」となってしまいました。いやもう、うれしい驚きです。

    少年の日の興奮を思い出しながら、四冊まとめて読みました。この『脱出』はシリーズ二巻目の体裁ですが、一巻目は後で書かれた外伝ですので、未読の方はこの巻から読むのがいいと思います。旧邦題は忘れましたが、私にとってこの『THE WHITE MOUNTAINS』は、あくまで『白い山脈』なのです。

  • トリポッドに支配され、文明の後退した世界。少年たちの逃避行なんだけど、トリポッドよりも飢え、疲れ、天気などの苦難の方がずっと手強そうだ。旅路が本当に「苦難に満ちた」という感じがするのは実にいい。

  • キャップとトリポッドの支配のない白い山脈までの旅路。百年の時を経て主人公もローリーからウィルへバトンタッチ。正直ウィルは自分勝手な印象が強いのでローリーの方が好きだったりするのだが、彼を補佐するジャンポールことビーンポールは作中で一番好きなキャラ(二位ジャック三位ウィルの主人)

  • 1巻にまとめて感想

  • トリポッドによる支配に疑問を抱いた少年は、自由な人々がいるという白い山に向かう。

  • トリポッドに支配される事を拒んだ子供達が逃げ延びる話ですよー。
    局所局所に盛り上がる所があって秀逸。

  • 1巻とは時代も登場人物もすっかり変わってます。すいすい読めます。

  • 三本足の怪物が支配する世界から逃亡する3人組。<br>
    何かに操られることを嫌って逃げ出しても、結局は(規律や掟によって束縛される)組織に属さなければ生きていけないのであった。<br>
    奴隷の平和と進んで束縛される自由。どちらがましなのか?<br>
    僕らは”法律”や”教育”、”道徳”、”風習”、”世の中の雰囲気”、”親からの躾”、"対人関係”その他もろもろのキャップを生まれながら被せられている。そのため現在では、主人公が選んだ進んで束縛される自由を良しと考えてしまう。<br>
    でも考えても見てくれ。この本を読むということも、キャップを被ることだよね。

  • 何百年か後にフロッピーを発掘した未来人に、現代のわれわれの生活は想像できるだろうか。 インカのように、文字のない文明だったと思われてしまうのではないだろうか。 そんなことをずっと心配してきました。 トリポッドに破壊された現代文明の遺跡を100年後に見る少年たちの戸惑いに、その心配が蘇ってきました。

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