妖精の王国 (ハヤカワ文庫 FT 20)

  • 早川書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150200206

感想・レビュー・書評

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  • 大昔に買った本。萩尾望都さんの表紙に魅せられて買って、表紙が好きで手放せなかった覚えが。
    再読してみて、ううむ、あまり感想は変わらずかも。好みの要素は満載なのに、入り込めない、のめりこめない。
    ラストも、え、これからじゃないん!? みたいなあっけなさ。人間界にいた頃のこともいっぱい気になるんだけどなあ。

  •  萩尾さんの美しい表紙絵と「妖精」にひかれて購入した一冊。だけど、小学生当時の私にはちょっと敷居がたかかった。……最低限でも「夜、妖精のために一杯のミルクを出しておく」などの、妖精伝承の予備知識がないと、読み進むのがちょっとつらいと思われます。

     下敷きとなっている世界は、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」。
     聖ヨハネの前夜祭、合理主義者の外交官・バーバーは、どうしても牛乳が飲みたくなったので(ここのあたり、何度読んでも馬鹿っぽくて好きだ(笑)、妖精のために出してあったコップのミルクを一気飲み。代わりに寝酒をいれておいて、いともやすらかにベッドの中に……もぐったはずが、目ざめてみたらそこは妖精の国。スコッチを飲んでよっぱらった妖精に「取り替え子(チェンジリング)」として、さらわれてきてしまったのです。

     とうのたったチェンジリングが巻き込まれてしまったのは、オベロン王とティターニアの夫婦喧嘩。けれど、話はそれにとどまらず、とうとう妖精の国を巻き込む大騒動になってしまう。
     そのあたりの騒動は面白かったのですが、最後の……オチが。オチを理解するには、解説を読まねばなりませんでした。

     ちゃんと予備知識を持って読んでいたら、もっとずっと楽しめたんだろうな、と思うと今でも勿体ないことをしたなあ、と思います。いや、今読んでも十分に面白いのですが。

  • 初めてファンタジーというものに触れた作品。ディ・キャンプさんとプラットさんコンビの作品にはまったのでした。

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