鉄の魔道僧2 魔女の狂宴 (ハヤカワ文庫FT) (ハヤカワ文庫 FT ハ 6-2)

  • 早川書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150205577

作品紹介・あらすじ

ケルトの神をふたりも殺めたことで、一躍その筋の有名人となった「最後の魔道僧」アティカス。その彼の前に突如現われたのは、第二次大戦でナチスを陰から操っていたドイツの魔女団!過去にもアティカスの命を狙った、因縁浅からぬ相手だ。地獄からデーモンを召喚し、その邪悪なパワーで街の乗っ取りを企てる魔女団を、アティカス(と愛犬オベロン)は阻止することができるのか!?激動のバトル・ファンタジイ、第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第2弾。
    おお、広がってきたな、という印象。
    なんせ現代が舞台なので、ケルト神が出てきても異世界感はほとんどなく、バトル・ファンタジィという謳い文句がハマる。
    正に紙一重の危機が次々と訪れても、オペロンとの軽妙な会話が良い感じに肩の力を抜いてくれるよね。
    それでも、味方も容赦なく死んでいくところ、甘くない。
    次は更に大きな試練に立ち向かうそうなので、こちらも覚悟して待っている。

  • この作者、いろいろ調べているなあと思うし面白いとは思うのだが。どこかこう、一抹足りないものを感じるんだ。むしろこの作品、シリーズドラマで見た方が楽しかったかな~。ビジュアル向きだと思うのだ! サービスシーンもあるしw

  • 軽いノリで読めるけれど、ケルト以外の神話などに明るくないと取っ付きにくい感は否めないかも。2巻が発売されてから1年ですが、続刊されないのかなー。
    あと個人的に表紙のイラスト好きなんですが、本文から受けるイメージとは大分異なっていて、受け止め方って色々だなあと思います。

  • 2014年8月30日読了。
    シリーズ2巻目。面白い。相変わらず出てくる人々が面白すぎる。最後のドルイド、吸血鬼、狼人間、巫女そして色んな神話の神々。

    なんでもありな感じですが、意外と主人公のアティカスの日常は普通。事件が起こった時とその落差が面白い。
    でも、女に振り回されてます。相変わらず。

  • 肉体的に「痛い」場面&流血多。闘う2100歳ドルイド健在。ちょっとしたセリフがAmericanでフフっと笑える。

  •  設定と展開が非常に好みだったので、二巻を心待ちにしていた作品がやっとこ発売。発売当日に三軒回ってやっと手に入れたので、そこそこ売れているのだろうか。

     前作の一件ですっかり名前が売れてしまったおかげで、各国の神様たちに「自分たちの代理人としてライバル(の神様)を殺してほしい」という無理難題を押し付けられて迷惑千万こうむっている主人公、という冒頭からの、今回も軽いラノベノリの展開なんだな、という予測は見事に外れました。

     太陽なんて可愛いものじゃない、太古の血をひく魔女や巫女たちの血みどろの抗争に主人公が巻き込まれていくさまは気の毒を通り越してすさまじいの一言……。ちょっと心して読まないと、気分が悪くなってしまうかもしれません。

  • お気に入りの現代ファンタジーの待望の二巻。現代まで生き続けているドルイドが神々の勢力争いに巻き込まれ、神々には無い人間のコミュニティの力で生き延びて行く。主人公自身は静かに生きたいのに、評価ばかりが先だって、各地から色んな勢力が。

  • 現代に生きるアイルランド生まれのドルイドが帰ってきました。神殺しの2100歳なのに見た目は21歳のオタク青年。周りは魔女とか吸血鬼とか人狼やら言葉がわかるアイリッシュハウンド。しまいにゃツンデレの女神とかそれに張り合う腹黒い清楚な女神に、聖母マリア(本物)。マリア様にいたっては主人公が「クライスト!(なんてこった)」とつぶやいたのを聞いて、「息子も元気ですよ。」と平然と言ってのけるという、パラノーマルな世界が繰り広げられる、ある意味現代のアメリカTVドラマ的ノリノリファンタジーですな。
    なぜか、各所から北欧神話のトールをやっつけてくれと要請がありますが、「勘弁してくれ。北欧神話のトールをやっつけたら、アメコミのトールと戦わなきゃならん。いまじゃトールも人気者だからな、映画にもなってるし」とか小ネタがちりばめられていて面白い。

  •  イエス・キリストも雷神トールも吸血鬼も狼男も実在していて、現代の人間社会に紛れ込んでいたり出入りしているんだよ……という設定で繰り広げられる、神殺しが仕事みたいに思われ始めた古本屋店主のあんちゃんの冒険譚。
     今回は、ポーランドの魔女とドイツ魔女の対決に問答無用で巻き込まれ、友人知人にまで危害が及ぶ中、どさくさ紛れにバッカスの巫女たちがこのときぞとばかりに進撃してくるという状況で、殺人事件の容疑者として主人公アティカスが警察の捜査線上に浮かぶという、今回も危機一髪の連続です。
     けっこう盛りだくさんだけれど詰め込みすぎな感じはなく、凄惨な話なんだけれど『聖☆おにいさん』みたいなシチュエーション・コメディ的な雰囲気に今回もごまかされた感じです。

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