- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150205959
作品紹介・あらすじ
魔術師養成学院を卒業したシオニー。ところが希望とはまったくちがう「紙の魔術師」に師事して修行することになってしまい……!?(2)『硝子の魔術師』2018年1月、(3)『真実の魔術師』3月刊行予定
感想・レビュー・書評
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ファンタジー3部作の1作目。
魔法が公認されている世界で、才能のある女の子が活躍します。
1900年代初頭の雰囲気があるロンドンが舞台。ただし、女性が長いスカートをはいているぐらいで、歴史はほぼ関係ないです。
魔法学校で優等生だったシオニーは、金属の魔術師になることを目指していましたが、あまり人気のない紙の魔術師の所へ配属されてしまいます。
しかも、折り師である師匠のエメリー・セインはどうも変わり者らしい?
ここで実習して師に認められなければ、一人前にはなれません。
不満と不安を抱えつつ、同居しての研修が始まります。
ガラスの魔術師、など物質に即した魔術がいろいろあるという設定が面白いです。
紙の魔術は、折り紙が動き出す、ような要素もあって、日本人にはなじみやすいかも。視覚的にも楽しいですね。これも映画化権は取得されているそう。
エメリー・セインが紙で犬を作ってくれたりして、しだいに親しくなっていく師と弟子。
世の中にいくつか不穏な兆候はあったものの、ある日、まさかの大事件が起こります。
師匠の心臓の中に入っていく、という魔法にしても想像を超えた設定がすごい。‥だって、紙の魔術師なのに?
これがなかなか上手く描写されていて、その発想と表現力に感心しました。
意外とダークな世界だったんです。
甘いロマンス要素でエンディングへ向かうのは好き嫌い分かれるかな?
「カラヴァル」より好みだな~と連想して、アップしました。
もう最後まで翻訳されているしね☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『切除師』って、何のために殺戮を繰り返してるの?主人公シオニーの師であるセインの元妻は、どうして切除師になったのだろう?その辺が謎でモヤモヤ。だんだん明かされるのかな。成り行き上とはいえセインの過去や思いを弟子のシオニーに見られてしまうって、プライバシーの観点からして、ヤダな。やっぱりここでもモヤモヤ。
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同感です。始めは、この1冊で完結予定だった、とのことですから仕方ないかもしれませんが。世界設定の説明がまだ不十分のまま、心臓の中での戦いに突...同感です。始めは、この1冊で完結予定だった、とのことですから仕方ないかもしれませんが。世界設定の説明がまだ不十分のまま、心臓の中での戦いに突入してしまって「なぜ?」という消化不良の疑問を湧き出させたまま、いきなりのハッピーエンド。
表紙カバーイラストは良かったのに。2021/07/03
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表紙に惹かれて読んでみましたが、面白かったです。
紙の魔術師という設定がまずすごい。あしながおじさん的要素と恋愛小説、それと魔法要素が素晴らしいバランスで組み合わされている。
特に折り紙に親しみが強い日本人には読みやすいのでは?と思いました。
正直主人公のシオニーとヒーローのセインの絡みはそこまで多くないのですが、それ以上の結びつきが出来てしまう構成がすごい。
続編も気になります。映像化も決定しているとのことなので、動く折り紙がとても楽しみですね。 -
魔術と金属とか、紙とか、そういった物質を大々的に絡めるのはむしろジブリっぽくないか??
でもディズニーが映画化するんか… -
図書館で。
折り紙に命を吹き込むとか魔法に使うって言うアイディアは面白い。面白いんだけど…結局そこよりは彼女が師匠の元奥さんと対決する、みたいなのがメインになってしまいちょっと残念。それはまだ時期尚早じゃない?とか思ったんですが… 師匠の胸を土足でドカドカ歩かれる、みたいな台詞はまんまで笑ってしまいましたが。
最初、主人公のやる気度がマイナスなので好感度があまり上がらなかったせいかもしれませんがあまり好きになれないタイプのヒロインだったな~。あっという間に恋に落ちた理由も微妙だし。けど10代の女の子なんてこんなものなのか?続きを読むかは…微妙な所。 -
27:意に反して紙の魔術師=折り師エメリー・セインのもとで研修することになった優等生シオニーの、ささやかな大冒険と(ほんの少しの)恋と、魔法使いライフ。折り紙とか切り紙に魔法を込める、みたいな感じかな。新素材の魔法に押されて紙の魔術師は不人気とか。
めっちゃ好きなやつでした。女の子が強いお話は良いね……。紙の魔法が素敵。 -
紙を媒体にする魔術師の物語。
折り師というのが、日本の折り紙のようなものを作るところが、ファンタジーとして独特な感じ。
また、主人公シオニーが戦う場所があまりにも奇抜で斬新であった。 -
面白かったですが、つっこみどころも満載という感。だめだめだけど技術者の端くれからすると「一年基礎を学んだだけの初心者が折るという手続きだけであれだけの効果を得られる技術が廃れるわけがない!」というのを心底突っ込みたいです。学費が高いとか課程が厳しいとか主人公の才覚が希有だとしても、考えにくいです。
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普通に面白かった。
が、魔法・魔術がバンバン出てくるかと思いきや、出てこなかった。
魔術が普通に存在するためファンタジーではあるが、1巻目は心理描写や背景説明が多い。
登場するキャラクター数が少ないため、一人一人のキャラがたち、登場人物が魅力的だった。
次回作に期待。 -
学校卒業したばかりの魔術師見習い女子と師弟関係になった師匠が30才位の男ってだけで、先が読める。
「ニューヨークの魔法使い」シリーズを思いだす
軽く読めます。
疲れた時いいかな -
令和4年9月の特集「がっつり読書!」
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話の展開が早くて一気に読める。
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2018.09.14
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■魔法きらめく歴史ファンタジイ
魔術が高度な専門技術とみなされている1900年代初めのロンドン。魔術師養成学院を卒業したシオニーは、金属の魔術師になりたかったのに、人気のない紙の魔術の実習を命じられた。そのうえ師匠の折り師セインは変わり者。だが気の進まない勉強を続けるうちに、彼女は紙の魔術の魅力と師匠の優しさに気づきはじめる。そんなある日、セイン師が禁断の魔術の使い手に襲撃され……! 魔法きらめく歴史ファンタジイ三部作開幕!