天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2009年9月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150309688
感想・レビュー・書評
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20121226
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時系列としては超未来。ただひたすら謎、謎、謎尽くめの風呂敷を広げまくる。
しかしそのキーワードがまた魅力的。造語も世界観もSFぽい!なんなのかきになって仕方がない、だけどなかなか明かされない・・。
先まで読み進めてからのレヴューになるけれど、これから始まる物語のキーワードを推し並べたのがこのメニーメニーシープで、これから始まる物語でそれをひとつずつ紐解いていく形になる。
それが本当に楽しい!デジャヴと発見の繰り返しだ。
この巻にほれたらあとの物語は間違いなく素晴らしい魅惑のスパイラル。 -
うわぁ斬新な終わり方…というか、斬新な続け方?この本だけではたぶん評価が出来ない。続きを早く読みたいが、完結してないのか!失敗したぁ。この本はもしかしたら、巨大な歴史の中では1行で年表に記されるような出来事を、1冊の物語にしたということかもしれない。それとも巨大な歴史の収束した最後の1点なのかもしれない。どういう風に落ち着くのか…でも絶対きっと、納得のいく着地を見せてくれる人だと思う、作者は!
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今までに体験したことのない不思議な世界観。ストーリーにぐいぐい引き込まれていく。
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全10巻の大河SFと銘打ちながら1巻の上という変則的な形。忘れ去られた植民星での出来事から、今後どう繋がっていくのか。伏線がいっぱいありそうで、覚えきれるのが心配だけど、すぐに引き込まれていく面白さです。傑作の予感。さて、下巻を読まねば。
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書き出しさえ抜ければ、読みやすい。最初は何を書いてるかわからなかった。方向の描写がつかみにくい。
内容は面白い。謎だらけで全く完結しないが、次巻以降に期待。 -
相方さんに勧められて。
終わり方切ないよー>< -
天冥の標(てんめいのしるべ)シリーズ。完成すれば全10巻になるSF書き下ろしの第一作目の上巻。
植民惑星メニー・メニー・シープで圧政が始まる中、統治政府、海洋民、アンドロイド、土着生物の間の微妙な関係にひびが入り始める。上巻では、その出だしまで。
設定やストーリーに斬新なアイデアや際立った点がある訳ではないが、ライトノベル風の文章で読みやすく、安心して身を任せられる印象。登場人物の名前がどれも覚えにくいのは、慣れのせいか、読んでいる者の歳のせいか。好きな作家なので、続きが楽しみ。