オランダ宿の娘 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.19
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本棚登録 : 201
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310653

感想・レビュー・書評

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  • シーボルト事件とは、歴史では聞いたようで、詳細はよくわからず、葉室作品は大のファンなので読み始めました。伊能忠敬、東山金四郎など何気にオールスター出てきますね。
    序盤から中盤とちょっと読みづらい流れ見あったけど最後はグッとくる描写が凄い。しっかりと長編ながら軸になるテーマがブレないところがいい。事実の解説プラス創作な幽玄の世界観が独自な感じでいいです。

  • 葉室麟は女性を心理を描くのが巧妙で、読者を引き付ける力がある。

    だが、葉室麟の本は、ワンパターンに陥りやすい面もある。
    良く言えば、安心感と安定感がある。
    「オランダ娘の宿」も、女性が主人公で、「逆境に立ち向かう強い女性の姿」が描かれている。また、偉人とのコラボも葉室麟の特徴だと思う。
    作者を知らなくても内容を読めば、すぐさま葉室麟が書いたと分かるほど(これは、どの作家にもいえるのだろうか?)。


    しかし、読めば読むほど、世界に引き込まれ、読み終るころには、心が洗われた気持ちになる。そして、ちょっぴり歴史に詳しくなっている。
    今度の作品は、どんな偉人とコラボしてくるんだろうかと、毎回楽しみで
    、ワンパターンではあるが、飽きることがない。

    個人的に、葉室麟贔屓であるので、★5.
    今回も、すっかり葉室麟ワールドにハマり、心が洗濯されました。

著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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