- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150312329
作品紹介・あらすじ
血液専門の探索者ロイスの元に持ち込まれた不可解な依頼。それは国を巡る陰謀の始まりだった
感想・レビュー・書評
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一気読み…。
まず独特の世界観が面白い。ユニークなのにシンプルな描写でくどくなく読みやすい。
人物もさらりとした描写に性格や育ちが見えてイメージが湧く。
ハードボイルドさもありつつ、繊細な心の動きや、思いがけず美しい言葉が綴られてハッとする。
1巻だけでも読み終わってしまうことへの切なさがあった。シリーズで10巻くらいあってほしい。 -
Twitterでおすすめされて読んだ。初読みの作家さん。血の明度、彩度、色相という独自の設定はつかむまでは??状態だが理解するととても魅力的。この壮大な物語は本当に2巻で終わるのでしょうか?ミリアムは見つかるのでしょうか?
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スチームパンクでハードボイルドで男やもめが凸凹バディ組んだりわがまま王子様と疑似家族したりする、好きなもの全部盛りのような多崎礼の新作。
おまけに性別不明の家主とか美味しすぎる。
「血」が価値をもつ世界観、巻き貝(スネイル)という都市国家の形態といい、独自の世界がまたとてもいい。
どこをとってもわくわくする。
しかもこの1巻、凄まじく気になる引きで、今すぐ2巻が読みたい。
帯によると2巻は7月下旬刊行とのこと。
後篇、と書いてあるので前後篇、2巻で終わりかな? -
多崎さんは天才なのかな。
いや、違うな。多崎さんは知っているんだな。
世の理を。
「子供を守るのに理由はいらない」
人はどうして大人になるのか。
きっと…子供を守るため。
自分の子供だけじゃなく。
子供を。 -
11:多崎さんの最新刊。これまでとはレーベルが違うからか、作風もかなり硬派寄りになっていて(中盤以降はお馴染みの路線をなぞるのですが)、今回は今までになく「格好良い」路線。
何より、これまでは少年少女、「子どもたち」の物語を書いてこられた多崎さんが書く「親と子」の物語ということで、続刊も期待して待ちます。
血の三要素など、ファンタジー要素を取り入れつつのスチパン。吸血鬼とか獣人とか、そのものは出てこないのだけど、それっぽいものが好きな方はぜひ。タイトル通り「血と霧」が漂う都市国家ライコスの設定も気になる……! -
血の三属性など特殊な設定ではありますが、そこを除けばストレートな内容で読みやすいです。共に不器用なロイスとルークの関係が良い。
ぶっきらぼうだけどロイスが優しくて父性を感じます。