天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
4.14
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本棚登録 : 367
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313555

作品紹介・あらすじ

ついにカルミアンの母星に到達したセレスを超銀河団諸族の巨大艦隊が待ち受けていた。メニー・メニー・シープの未来は、どこに?

感想・レビュー・書評

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  •  いよいよ最終巻の三冊。セレスが旅立った後の地球の、そして太陽系の状況が明らかになる。そしてセレスも目的地に到達しようとしてるのだが、そこでも大変な状況になっている。

     評価は三冊読み終えてから。

  • 2018年12月ハヤカワJA文庫刊。書下ろし。シリーズ15冊目。圧倒される程のスケール感で語られる大団円へと向かう物語は、素晴らしく、面白い。たくさんのアイデア、多様な価値観世界の構築が秀逸。

  • 読み終わってしまった。
    現代最高の日本長編SF、最終章3部作の1冊目。

    ここまで長々と語ってきた歴史が収束する感じが大好き。
    来月の続きが待ち遠しい。
    このシリーズをリアルタイムで追いかけることができたのは本当に幸運だと思う。

  • 物語が終焉へ向かっている。激しさよりも整理や秩序を感じさせる。
    一冊のうち何度も読み返し、理解し、その度に改めて感動する。
    まだ、最終章に入ったばかりなのに、また一巻から読み返したくなる。
    アンチオックスやカンミア族を生み出してくれた、その想像(創造)力にお礼を言いたい。
    ノルルスカインやプラクティスの歴史を作ってくれた忍耐強さにもお礼を言いたい。
    この物語が完結するまでの間、このままずっと感謝している気がする。

    すごい本に出会えた。

  • 何年も待ったのに読み終わるのは数時間というのが寂しい。内容はまだ助走といったところか。パート2早く読みたい。

  • サブタイトルから、何となく「あの人」がでてくるんではないか?と予想していたけど、出てきた。

    断章数編で構成されている。
    ・月に着いた頃の救世群 2079年
    ・現在、強大な力を持つ異種族との闘い(の初手)2804年
    ・地球側が何故とてつもない規模の巨大艦隊を保持しているのか?ここ300年の歩み 2504年
    ・現在 2804 MMS 種族を超える
    ・現在?オムニフロラ内?

    懐かしく、亡くなってなかったっけ?と
    思い出すのに末尾の年表、登場人物一覧を見る場面もあった。
    七月から追いかけ読みをはじめててもコレなので、リアルタイム勢は読み返すことをお勧めします。

    懐かしい人の登場にニヤニヤ
    太陽系側で起きていた歴史、その中で動いていたコルホーネン、ベッチーのキャラクター、立ち位置が大好物な設定でヤられました。

    ダダーもなかなか、最終章なのを実感させられる展開に寂しさを覚えつつテンションが上がる変な読後感。

  • 待ちに待った天冥の標の最終シリーズ。物語の広がった風呂敷をどうやって閉じるの、とか思ったら、時代を行き来する中編集で攻めてくるとは思わなかった。
    最初の中編を読む限りは「作者は物語を閉じるのを、半ば諦めたのかな」とか思ったんだけど、続きの中編を読み進めるにつれて、すべての物語をきちんと閉じようとしている作者の覚悟みたいなものが伝わってきて、巻の途中からは本当に読む手が止まらずあっと言う間の読了。
    物語の終着点もどうやら見えてきたし、その終着点に向けて作者がどのような物語を紡いでいくか、今から楽しみです。もちろん、読者が想像しないような終着点にたどり着いてくれても良いんですけどね。

  • 前巻でまとまった人々が、MMS人としてまとまっていく姿が頼もしい。最後の決戦の前に今までの話を整理する一冊。過去の補足をする2つの挿話も味わい深い。いよいよ最後の敵が見えてきて、次巻以降の展開に期待したい。

  • とうとう10巻。PART1ではチカヤの晩年とかセレス離脱後の地球圏とかが語られて、終盤に向けての穴が埋められてますね。しかし2PA艦隊は完全にシンギュラリティを超えていますね。

  • 人間とは、ヒトとはなんなのか。外見、繁殖、遺伝子すら改編していき、また星の彼方からやってきたものたちとも混じるとき、何をもってヒトと定義づけるのか。という深淵な問題を、スペオペに載せて問う大変なSFの最終章始まる! ホントにあと2冊で終われるんかい。
    あらゆるダイバーシティを内包して肯定して、違うからいいのだと、違っても理解し合えるのだと確信して生きていくことがヒトだと…それはこの21世紀の地球でしか生きられない私たちにも共通の真実だと私は思う。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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