星系出雲の兵站4 (ハヤカワ文庫 JA ハ 5-6)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313708

作品紹介・あらすじ

ガイナスとの艦隊戦に勝利したシャロン紫檀らに届いた未知の信号。それは、五年前に遭難したはずの友軍艦の識別コードだった──

感想・レビュー・書評

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  • #日本SF読者クラブ 第1部完結編を読了した(2020年8月にシリーズ最終巻刊行予定)。異星人ガイナスの秘密がまた明らかになる。そしてガイナスと人類との艦隊決戦が描かれる。遠距離で高速移動する標的には、ビーム兵器や精密誘導兵器よりも、面制圧兵器である爆雷が有効なのだろう。本シリーズに登場するAMineや谷甲州氏の「航空宇宙軍史」に登場する機動爆雷がその例か。
     そして、あの男が帰ってくる。このシリーズの主役が誰なのか、いまだ自分には謎なのだが、彼がそうかもしれない

    • すたさん
      大量に残されて人々を苦しめている地雷と同じで、AMineや機動爆雷のデブリは後々の航宙船を苦しめるのではないかと危惧します。
      もちろん優れた...
      大量に残されて人々を苦しめている地雷と同じで、AMineや機動爆雷のデブリは後々の航宙船を苦しめるのではないかと危惧します。
      もちろん優れたテクノロジでデブリの清掃が容易なら問題ないわけですが。
      2020/10/26
    • 魚雷屋阿須倫さん
      幸村誠氏の「プラネテス」の世界ですね。
      幸村誠氏の「プラネテス」の世界ですね。
      2020/10/26
    • すたさん
      そうですね。当該星系の人命と経済へ戦争の後始末が与える影響は戦争そのものより大きくなってしまう・・・
      そうですね。当該星系の人命と経済へ戦争の後始末が与える影響は戦争そのものより大きくなってしまう・・・
      2020/10/26
  • 表紙はAMineかな。
    他が個性的ですぎて、イマイチ埋もれていた水神司令が手腕を魅せる。
    いやあサブイボ。

    しかし「集団知性」か。
    さあ二部へ。

  • ようやくSFらしい部分が前に出てストーリーが大きく進んだ。そもそも兵站とうたっている割には兵站でもないのでSF的に面白い謎解きをぐいぐい進めてほしかった。

  • 長年期待していたタイトルも第一部読了。節々でSF的な興味に関心が高まるものの、人物描写や会話がいまいち合わず、トータルではまぁまぁな読後感に収まってしまった。続編もいつかは手を取りたいが、直近はもっと小説として読み応えがあるものを手に取りたい。

  • 第一部完
    んーなんだろう、2巻以降物語に入っていけない。

    登場人物が皆同じ人に見えるからかも。
    男も女も・・・。
    主役級の3人の女性が会話しているシーンがあるが、特長が同じ、強くて、頭が良くて美人で・・・。
    異星人の謎もちょっとわかりづらいし、謎が深まっていき、それが徐々に解明されていくようですがなにかもやっとします。
    とりあえず、第二部に期待します。

  • 情報隠蔽を大切にしていた異星人が、集団意識をもったとしても、そのような行動を許す余地を残していたのかとか。ちょっと気になりすぎる。最後まで読んでみないと評価はできないが。

  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    4巻はガイナスという存在に迫る内容となっている。
    準惑星天涯での戦いから始まり、壱岐星系の防衛で物語は終わるが、その間にガイナスという生命体に迫る内容だった。
    ガイナスは星系出雲の人類がすると想定外の生命体であり、その正体が明らかになったときは自分も非常に驚き、その後の説明を読みすすめると納得とともに面白いと感じた。
    最終的には壱岐星系を攻撃しようとするガイナスを防衛するために決戦が行われたわけだが、その迎撃方法ガイナスという存在を逆手にとる作戦で壱岐星系を防衛する方面艦隊の司令官は賭けに勝ったということになる。
    さらには撤退方向からガイナスの根拠地を割り出し、第一部の防衛から第二部の攻勢へと移行することになる。
    最後の20年前にガイナスの存在が察知され、対応可能だったかもしれないということには驚いた。
    出雲星系の人類とガイナスの関係がどの様になるのかが楽しみだ。

  • 第一部の最終巻。準惑星壱岐を奪還し、火伏は兵站監として返り咲き、ガイナスとの戦いに臨む。ガイナスの生態というか正体の分析がなされ、勝利へ導く作戦も決まる。軍令と軍政の狭間で織り成す駆け引きや手続きや慣習に重点をおいている、普通のミリタリーSFとは異なる作品だ。故に、英雄がいない小説となっているが、ガイナスと対峙した皆が英雄だともいえる。楽しさを感じるところが、経済小説のように読めるのも面白い。ちなみに、物語は第二部へと続く。ガイナスとの戦いは終わらない。

  • ついにガイナスの行動原理が解明されました。 
    なるほど、受け皿としての集合体だったのですねぇ。 知能と知性は異なるんだって。 
    今回は、艦隊戦も盛りだくさん。 カタルシスを感じまくりです。 
    これで第1部は終わり。 
    敷島星系への遠征となる第2部へと続きます。 

  • 第一シリーズ4巻まとめて。登場人物については、類型的でペラッペラ。現実の兵站はいくらリーダーが超有能であったとしても、ありとあらゆる障害が立ちはだかる人間ドラマなんだろうけれど。
    しかし!である。ある意味うっとうしい葛藤やトラウマや矛盾に5ページも10ページも取られてはかなわない。そんなものに邪魔されず、ストーリーにのめり込めるのが、林ユニバース。
    ところで、ブライアン五月准将とミック・カーン先任参謀・・・え、ミック・カーン?天文学者目指してたらいつの間にか准将までなっちゃった五月さん?!しばらくニヤニヤ笑いが止まりませんでした。
    さて、さっそく-遠征-に臨むとしよう。

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著者プロフィール

林 譲治(はやし・じょうじ)
1962年、北海道生まれ。ナイキミサイル基地訴訟で揺れ、千歳基地が隣接するという環境で育ったため、
幼い頃より軍事や防衛問題に関心を抱く。戦略シミュレーションの原案などで活躍後、作家デビュー。
確かな歴史観に裏打ちされた作品で人気を集める。
著書は『戦艦大和航空隊』『異邦戦艦、鋼鉄の凱歌』『新生八八機動部隊』(以上小社刊)、
『帝国電撃航空隊』『超武装戦闘機隊』(電波社)、『星系出雲の兵站』(早川書房)など多数。

「2020年 『技術要塞戦艦大和 (3) 珊瑚海海戦!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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