100文字SF (ハヤカワ文庫 JA キ 6-9)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 517
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150314316

感想・レビュー・書評

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  • 2020年95冊目。流行ってるなあこういうの、くらいに何気なく手にとってみたらすごかった。p59がよかった〜と思ったけど、100文字しかないから記録しとこ。「自分よりも自分が書いた小説のほうが賢いらしい、ということに気がついて、わからないことや困ったことをすべて小説にすれば、自分で考えるより賢い答えが得られるのでは、と思いついたのは、自分なのか小説なのか。」20200615

  • すべて100文字で書かれたSF作品をこれだけ(しかももとのツイッターはこの十倍の量でさらに継続中!とか)そろえるのはすごい才能。SF定型詩集やや不条理とでもいうべきか。ま、個人的には詩集はちょっと苦手なんですけどね(^^;)

  • 100文字(100枡)に収める作業は、短歌とか俳句とかに似ているのかもしれない。「SF」で縛ることで普通のショートショートより難しくなっていそう。ただこんなにたくさんあるとちょっと食傷気味になる。お気に入りは、p.15「あの金属の塔、~」、p.19「嵐の翌朝、~」、p.34「不法投棄され~」、p.66「毎晩時刻たがえず~」、p.149「自動車の自動運転が~」、p.160「亀の動きで~」。

  • twitterの様に限られた文字数で満足のいく表現をするのは極めて困難なのに、SF的な内容で纏め上げるのはかなりの高等技術が必要。俳句・短歌では無理だし、これが約2,000の作品からの抜粋であることも驚き。重複するアイディアもあるかもしれないが、それらを書ききることにもある意味凄さを感じる。短編のネタ帳とすれば、かなりのアイディアをお持ちなので、その方面での執筆もお願いしたい。もしかしたら、結果的に他の作家さんにもアイディアを提供してしまったことになったかもしれないが、それはそれで業界にある意味での影響を与えた考え方・作品になったと信じたい。

  • 短いけどSFになっている。

  • ‪ほぼ100字で描くSF。100文字でありながら独特の世界観と新たな日常の風景が見えてくるものばかり。余分を削ぎ落とした洗練された文章に魅了される。‬

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。
1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』ほか著書多数。
ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。

「2023年 『ねこラジオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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