星系出雲の兵站-遠征-5 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 100
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150314446

感想・レビュー・書評

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  • #日本SF読者クラブ 3巻から最終巻の5巻まで読んだ。まとめてレビュー。ミリタリーSFであり、ファーストコンタクト物であり、ミステリーの要素もある。3巻から最終巻で次第に謎が明らかになってくる。最終巻はちょっと駆け足の印象がある。
     それにしても、最近読んだ「三体Ⅱ 黒暗森林」に出てくる宇宙社会学の二つの公理のひとつが思い起こされる。やはり宇宙は残酷で、相互理解は不可能なのか。なにかやりきれない思いが… 最後のシーンには希望があるのだろうか?

     そして烏丸と三条、シャロンとマイアの掛け合いが面白かった。異星人とのコミュニケーションはこのようにはいかないんだ。その対比が象徴的だ

  • 最後は少し駆け足だったけども、宇宙をまたにかけた未知の文明との戦争、調査は一区切り。

    人類の恐れと猜疑心が元凶にあったとは、これまさに宇宙は“暗黒森林”。

    烏丸先生と三条参謀とネコのココちゃんが最後全てを持っていった。大円団。

  • いつの間にか烏丸先生が主役になっていた。ようやく、謎が解明されすっきりするが、今までしっかりしていた軍人や政治家たちが急に影が薄くなってしまった。展開に緊迫感がなくあっさりだったかな。最後の方にひと展開あるのだが、第一巻の頃の興奮まではいかず。
    『柳生一族の陰謀』の成田三樹夫演じる公家烏丸文麿が懐かしい。

  • シリーズとしても最終刊なのに話が膨らんでいって、途中までは「これ、本当にこの巻で完結できるの?」という勢い。
    最後は知性を持った黒幕の集合知性的個体が出てきて完全解決(キリシマが出てきたときはドキリとしたが)というのはやや強引で急激な幕引きだったが面白かった。

  • シリーズ完結。

    あれ、兵站あんまり関係なかったような。最後は烏丸無双だったような。

  • ガイナスの起源が、人類の播種船に文明を破壊されたゴートだったとは…
    大団円ではあるけど、因果な話であった
    最後は烏丸さんの独壇場だった
    いやぁ面白かった

  • これで終わり?
    9巻も引っぱって、これ?

    最後まで、仮説だけ読まされても・・・
    最後は辟易しました。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    3巻~5巻を一気読みしたので感想が混ざってるかも
    現在の人類には知らないこととはいえ、過去の人類はとんでもないことをしたものだと感じた。
    最後の展開だが、非常に今後が気になる終わり方だがシリーズの終わり方としてはこれで良いのかもしれない。

  • 全体を通して
    さすがにデビューした作家さんなので、なろう系作家さんよりは、とても読みやすい文章だった。いくつかのギミックは、楽しませてもらったが、物語を収束させるときに急がれたような印象を受けた。

    あと、ブロックチェーンという言葉を使いたかったかも知れないが、いきなり、その用法だと間違っているような気もするので、現実に戻ってしまった。残念だ。

  • ガイナスと人類の戦いに終止符が打たれる。そもそも、なぜ戦わなければならなかったのか、その原因が明らかになる。前巻で想像もつかない方向に飛ばされて、結末がどのようになるのか楽しみだった。うまく着地できて安心したのと同時に、因果応報というか少し考えさせられるものがあった。人類、ガイナス、ゴート・・・。人類が悪いのか、たまたま運がなかったのが悪いのか、犯人捜しをする小説ではないが、一方向だけで見てはいけないことなのだと思った。また、恨みというのは時間がどれだけ経っても忘れられないものなのだろう。

    物語としては、烏丸が想像以上に活躍するのが個人的には意外なところだった。シャロン紫檀とマイザー・マイアの今後も気になる。外伝として小説家されると嬉しい。

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著者プロフィール

林 譲治(はやし・じょうじ)
1962年、北海道生まれ。ナイキミサイル基地訴訟で揺れ、千歳基地が隣接するという環境で育ったため、
幼い頃より軍事や防衛問題に関心を抱く。戦略シミュレーションの原案などで活躍後、作家デビュー。
確かな歴史観に裏打ちされた作品で人気を集める。
著書は『戦艦大和航空隊』『異邦戦艦、鋼鉄の凱歌』『新生八八機動部隊』(以上小社刊)、
『帝国電撃航空隊』『超武装戦闘機隊』(電波社)、『星系出雲の兵站』(早川書房)など多数。

「2020年 『技術要塞戦艦大和 (3) 珊瑚海海戦!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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