- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150401429
感想・レビュー・書評
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映画のあとに読んだ本だが…映画以上にハラショーだ。
(この物語にあの映像・音楽をつけたキューブリックもすごいけど)
とにかく言葉が全ての伏線となるため、やっぱり物語を
文字で把握しないと意味がない。
若者と社会、各々の躁鬱が水と油のように攪拌され、結局は混じり合わない様子。
いや、当時は若者に設定されていたが、本当は大人だってたくさんいたはずだ。その存在を隠されていただけで。
そして管理社会なんて、やってることの大小を問わなければ、いや現代のほうがよっぽどひどいだろ。その存在が隠されているだけで。
とにかく陽気で狂気で美しい。
完全版、読まなきゃな。 -
翻訳に問題があるのか、
古いせいなのか、ちっともイケてない。
当時の流行りの文体(なのか?)を読んでも
読み辛いだけ。
映画のほうが面白い。
オススメはしない。 -
著名な作品で管理社会への風刺とのことだが、主人公がクズすぎてどうにも共感できなかった。話の構成としてはよくできていて、どうなるんだろう?と読者を引っ張る力があり、アッ!と驚く部分もある。特殊な言葉が多く、発音通りに表記しルビで内容を説明するという読みにくい訳文となっている。これには理由があり、原文の雰囲気を伝えるための苦肉の策とのこと。とりあえず小説(最終章がカットされたバージョン)を読んだ限りでは、今ひとつ理解がおぼつかない。映画はこれから視聴するが、何か発見があるだろうか。
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アレックスくんがそもそもどうしようもないので共感とか一切できず俯瞰した立場で読むことになるのだけど、その視点こそがアレックスが語るときの視点とそっくりでちょっとぞっとする。裏切りの連続と暴力の連鎖で悲しくなった。
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ルビがふってある言葉が、最初はとっつきにくかったけど、読み進めていくうちに案外あっさり読めました。
善悪とは何か。一般に、悪い影響を及ぼすものの反対だと思われる趣味、音楽を聴くことが好きな彼は、一方で、残忍非道な事が好き。
悪い事をさせない為に、好きと感じる根本を操作して、人間として、考えることをやめさせてしまった政府。
前者は悪い人だと言えるけれど、後者のアレックスは、良い人と言えるのだろうか。
色々な意味で衝撃的な、作品でした。 -
タイトルは知ってたけど、自分の読む候補には入ってなくて読もうとは思ってもいなかったけど、巡り巡って知り合いからもらって読むことに。すごく先が気になる作品でおもしろかった。この本読んでいてストーリーの舞台とか主人公とかすごいイギリスって感じがした。この本の主人公であるアレックスとその一味の悪い少年グループたちを見てて、トレインスポッティングのマークレントンのような若者グループを想像していたけど、おれの中では勝手にドンピシャな感じがしてた笑
最初この少年グループの残虐さは相当ひどいと思ったけど、ハラショーとか造語が多いのと、文をあえて下手に書いている点がイギリスの若者の荒々しさが出てて、不快には感じなかった。主人公のアレックスは音楽がすごく好きで、特にクラシック(ベートーベンやらショパンやら)を重宝している点にすごい好感を持てた。実際クラシック好きという設定がないと、なんかただの狂った奴に感じるんだけど、クラシック好きっていうのが、何かただの狂ったアホじゃないっていう感じが出てたと思う。あと、更正プログラムにかけられて残虐な映画を見せられてた時に、戦争のシーンで残虐なシーンがあったのが日本とドイツってのが、やっぱ第二次世界大戦の時の日本って残虐なイメージを連合国から相当もたれてるんじゃないかって、この前全然違う映画を見たときにそういうシーンが出てきたから余計思った。
この本映画化されていて、すごく観てみたいんだけど、文字なら不快感なかったけど、映像にして観ると結構エグいシーンとか多そうで観るのにひよってしまう。
今さらながらハラショーを私生活で使っていこうかな笑
あと、クラシックおれも聴いていこうかなって思った笑 -
たまに読み返す。完全版を読まなくてはと思いつつ読んでいない。映画は見た。