- Amazon.co.jp ・本 (497ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150402631
感想・レビュー・書評
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今読んでも色あせない冒険小説の名作。
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1975年のベストセラー小説。第2次大戦後30年の時点で書かれたもの。ジャックヒギンズの出世作いわれる作品。ドイツの軍人とIRAの戦士が、ボーア人(南アフリカの白人)女性の手引きで、英国の片田舎でチャーチル誘拐を試みるというプロット。
英国人を主人公とするのではなく、ドイツ人兵士たちを主人公としていることがこの物語の大きな特徴。ナチの兵士を冷酷無比な兵隊として捉えるのではなく、血の通った人間味あふれる人物として書いている。
英国の兵隊は登場せず、訓練中のアメリカ軍との戦闘になるのだが、アメリカ軍の司令官を、功を焦る愚か者として描いていることはご愛嬌。
舞台となる海辺の街だが、ピーターバラなど都市・ターミナル駅は実在のロンドン北部の都市が舞台として登場する。
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平成元年の19刷を読んだのだが、活字小さくて往生した。
国内出張の新幹線で読了。
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再読。学生時代以来かな?
シュタイナ、デヴリンなどの愛すべきキャラクターにまた会えた感じ。とはいえ、こちらもひねくれたせいか、昔ほどの感動はなかったなぁ。
寂しさを感じつつ、読了。 -
これぞ徹夜本という、一気読み必至の傑作。「北壁の死闘」もそうだけど、敗戦国の人間が主人公だからこそ面白い。戦勝国の人間だと、苦労して報われる(戦いに勝つ)のが分かっているからね。
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文句なしの大作。第二次大戦中にドイツの落下傘部隊がイギリスに降下してチャーチルの暗殺を試みるって内容のこの素晴らしい物語に、50%もの真実が含まれてるなんて簡単には信じられない。作家ってのはなんて恐ろしいんだろう。息もつかせぬ展開の中でのデヴリンとモリイのロマンスが一際印象が強い。それにしても落下傘部隊の兵士たちの素晴らしいこと。シュタイナにノイマン、魅力的な人物達が描かれてる。更に考えてみると、50%が真実だって部分すら物語なんじゃないかとすら思えてくる。物語の力を久しぶりに思い知らされた一冊。
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9月の読書会課題本。結構長くて読むのに手こずる。そして課題本だけど予定により読書会には参加できず。
ドイツの話だけど、戦時中はどこの国も同じ様だったのかもしれない。日本とドイツは太平洋戦争においては、同じであったから、なんとなく想像できる部分もあった。
登場人物として、シュタイナは好き。きっと誰からも好感を持たれるタイプだろう。登場人物それぞれが魅力的であった。
最後は駆け足で飛ばし読みだったけれど、読み応えのある本であった。 -
翻訳もの。
(僕は新版のほうはよんだことがないのでわかりません。これは旧版の感想)
第2次大戦のイギリスとドイツを舞台とした(大人向け)冒険小説です。
ステレオタイプ的なドイツ人とイギリス人の描き方ではありません。
それぞれ一人ひとりの人間として描いています。主人公のドイツ軍人の生き方なんぞ、えらいしびれます。
後半の戦闘シーンは、地図を頭の中にいれておいたほうがよりスピード感を感じることができるでしょう。
2014.03.31 -
おそらく買ってから10年以上たってるのではないだろうか。
そこそこ分厚いのだが、読み出したらおもしろくてすいすいと読んでしまった。
映画もみてみたい。 -
ジャック・ヒギンズの出世作。
戦闘は、後半1/3.それまでエピソ-ドを縦横に張り巡らし、クライマックスへと盛り上げるまさに映画的手法はおみごと。
昭和62年の古本だったが、今読んでも充分面白いミステリ-出色の作品といえる。 -
定番中の定番。未読の方は是非。今読んでもまたく色あせません。