第11作目、作者御自慢の作品らしいがいまいちかな。某情報部員のプライベートな恋から、恋人のいもうとか顔に酸をかけられるという事件か起き、恋人の父親とその従者か失踪。実は父親はソ連からの亡命者であった。父親は英国政府には何一つ情報提供や科学的協力もしないで実業家として金持になり暮らしていたのだ、父親を追う内にスウェーデンに辿り着き、追い詰めると従者が父親を撃ち、従者は追跡チームの1人に撃ち殺される。恋人にどう説明するか迷っている内に恋人も孤島の科学研究所に軟禁され、追いかける主人公が救出するも、主人公は細菌に感染し、その影響でガンを発病し余命6ケ月となる。事件の黒幕は父親を亡命させる時のスタッフで今や情報機関の重要人物だった、父親の従者は送り込まれた監視スタッフであった。主人公の一人称視点で語られるこの作品は読みやすく、相変わらず克明粘密重圧な書込みであるが、意外性はあまり無く、バグリイ作品は16作全て読了している、ほぼ全てが傑作、大傑作なのだが、この作品はそうでもないかな?