風雲の出帆 (ハヤカワ文庫 NV ス 16-1 海の覇者トマス・キッド 1)

  • 早川書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150410001

感想・レビュー・書評

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  • ホーンブロア・ボライソ・・・イギリスの帆船ものは結構好きなんです。でもホーンブロアは本当にボロボロに成るまで読み尽くしたし、ボライソは最近恋愛小説になっちゃたし。新しいシリーズ発刊と言うことで早速購入しました。
    ホーンブロアほどの重厚さは無いものの、なかなかすっきりと面白いストーリーです。今回は小さな3つの戦闘を織り交ぜて、まずまずの活劇度でしょう。まだ第1作とのことで、今後の活躍が期待できそうです
    ボライソは海軍一家の出だし、ホーンブロアも士官候補生からスタートしたのに対し、今回のキッドは強制徴募による乗員(水兵以下)のスタート。ということで、オーロップ(下層甲板)の風景や、平時には意外に自由な水兵の仕事など、今までに無い船の生活が見えるのも興味深いものでした

  • 海の覇者トマス・キッド・シリーズ第1作。

    時は18世紀末。イギリスの片田舎に暮らす二十歳のカツラ職人キッドが、海軍の強制徴募により海の世界で生きることになる。厳しい上下関係、自然の驚異、そしてフランスとの熾烈な戦い……。いかにして困難を乗り越え、たくましい海の男へと成長していくのか?

    過去に読んだ帆船小説とは違い(ホーンブロワ―・シリーズなど)、下甲板で暮らす水兵の生活がつぶさに描かれていることが特筆すべき点だ。キッドとともに読み手自身も軍艦に乗せられて右往左往しているかのような臨場感を覚える。今後の展開がとても楽しみ♪

  • いきなり、また無理矢理こんな環境に放り込まれるなんてのは想像したくもない。主人公を鞭打ちにするために海尉が平気で偽証する……階級差とはこういう事か。次々色々なエピソードが出てくるけど、断片的な感じ。

  • ホーンブロワー、アラン・海へ行く、そして数々の海洋小説でおなじみの大森洋子さん(横浜帆船模型同好会会員でもあります)翻訳の新シジーズ登場。英国がフランス革命政府に宣戦布告した1793年が物語の始まり。田舎町の酒場で、20才のカツラ職人トマス・キッドは強制徴募隊にとつつかまり、英国海軍の戦列艦に放り込まれる。この絶望的な状況の中で海軍での新たな一歩を踏みだした彼は、次第に海の男として成長し、やがては提督へと昇りつめる。全10巻程度を予定とのこと。海洋冒険小説の新シリーズ、今後の展開が大いに楽しみです。本物を知らずして船を作る無かれ! 本場の海洋小説は、大いに模型作りの参考になります。

  • うーん、どうしようかなー、とまだ主人公とお見合い中。二十歳の青年トマス・キッドはフランス革命時の英仏戦争の強制徴募で軍艦に乗せられ、デューク・ウイリアム号の船員となる。
    あとがきによるとネルソン時代に水兵から士官に這い上がった男が120名、うち22人が艦長に、うち3人が提督、しかも大将までのぼりつめたという史実があるそうで、作者はそれにヒントを得て水兵からの成長ストーリーを書いていく予定らしい。

    今までに読んだ海洋冒険小説の多くが士官からスタートするところを、水兵、しかも陸者という最下限からのスタートなので「九尾の猫ムチ」を受けたりといろいろと辛い。一巻目はまだ彼は何もできないので助けてくれる人々が次々と現れてキッドを導いていくところ。

    海洋小説自体好きなので面白いのだけど、周囲がなぜ特に主人公を助けてくれるのかというあたりに納得がいきにくいのと、辛い目に遭いすぎてて読んでて憂鬱になるのもあって二巻目はどうしようかなと悩み中。

  • これからに期待だろーか。

  • 強制徴募隊によって突然軍艦に乗る事となった主人公の物語。これまの海洋冒険小説に見られなかった海軍の底辺からの立身出世物語(最後は提督になる!?)

  • 帆船モノといえばホーンブロワーかボライソー,映画化されて本も復刊されたジャック・オーブリーが定番だったかもしれないが,これからはトマス・キッドでしょう。この作品は著者ジュリアン・ストックウィンの処女作。陸モノからからスタートして,提督にまで上り詰める予定らしい。これからのシリーズが大変楽しみ。「俺はトマス・キッドをリアルタイムで経験した」と絶対に自慢できる!

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