- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150411077
作品紹介・あらすじ
冷えきった地球を救うために太陽から"火"をもち帰ろうとする宇宙船を描いた表題作「太陽の黄金の林檎」。灯台の霧笛の音を仲間の声だと思い、毎年海の底から現われる古代生物の悲哀をつづった「霧笛」。タイム・トラベルがはらむ危険性を鋭く衝いた「サウンド・オブ・サンダー(雷のような音)」など、SFの叙情詩人と呼ばれる巨匠の幻想と詩情にあふれる短篇集。ジョゼフ・ムニャーニによる幻想的なイラストも収録。
感想・レビュー・書評
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霧笛;The Fog Horn(1953年?、米)。
百万年の孤独。二度と帰らぬ者を待つということ。家族と共にあることが幸運だったと感じられるような物語。愛する者が傍にいる幸せを噛みしめる。別れは、いつか必ず訪れるからこそ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハヤカワ文庫NVだから文句は言えないが、SFと言えるのは「霧笛」「歩行者」「荒野」「人殺し」「ぬいとり」「サウンド・オブ・サンダー」「ごみ屋」「太陽の黄金の林檎」ぐらい。他はファンタジーや寓話、アメリカ文学という気がした。
ミステリやSFやホラーばかり読んでいる身で、アメリカ文学を語る任に耐えないけれど、パリッシュやワイエスの絵画に感じるアメリカの陰翳を「二度とみえない」「山のあなたに」「夜の出来事」に垣間みた。
「四月の魔女」は、萩尾望都ならどうマンガ化するだろう、と構図やコマ割りを妄想しつつ楽しんだ。 -
『華氏451度』よりは、文体が落ち着いていたような気がします。ミステリー的に軽くゾワっとさせる話が多く、サクサク読めました。
「空飛ぶ機械」、「人殺し」、「サウンド・オブ・サンダー」が特に面白かったです。
全体的には、他人と比べての自分とは何なのか?という問いが共通して根底にあり、様々なケースで描かれていたと解釈しました。
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2006/3/31
3月公開の映画 「サウンド・オブ・サンダー」
原作は私の好きなSF作家 レイ・ブラッドベリの 「太陽の黄金のりんご」
の中の短編 「A Sound of Thunder 」 (『いかずちの音』)
わずか20ページの短編が 映画ではどんな風に展開していくのか・・・
⇒ http://sea.ap.teacup.com/applet/pasobo/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%83u%83%89%83b%83h%83x%83%8A&x=27&y=7&inside=1 〜 Myあれこれブログ:レイ・ブラッドベリ
内容(「BOOK」データベースより)
冷えきった地球を救うために太陽から“火”をもち帰ろうとする宇宙船を描いた表題作「太陽の黄金の林檎」。
灯台の霧笛の音を仲間の声だと思い、毎年海の底から現われる古代生物の悲哀をつづった「霧笛」。
タイム・トラベルがはらむ危険性を鋭く衝いた「サウンド・オブ・サンダー(雷のような音)」
など、SFの叙情詩人と呼ばれる巨匠の幻想と詩情にあふれる短篇集。
ジョゼフ・ムニャーニによる幻想的なイラストも収録。
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一日で読了。
一つ一つのお話の余韻に浸っていたい。
でも早く次のお話が読みたい。
それの繰り返し。
ずっと味わって、噛みしめていたい。
無くなってしまうのが惜しい。
フォアグラの様な濃厚な1冊。 -
中学校の教科書にあった『霧笛』をもう一度読みたくて購入。
当時も妙に心に残ったが、今読むとまた違った感動がある。 -
ブラッドベリは好きすぎて感想が書けません。霧笛だけでも 充分です〜
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巨匠の短編集 再び
前回と比較すると駄作が満載の本作。
メインは表題作「太陽の黄金の林檎」と「サウンド・オブ・サンダー」。後者は、あのB級映画の源作だ。
全部で22ある短編はそれぞれがかなり短いので通勤電車にぴったり。
その証拠に今回の文庫版はていねいな帯がついている。帯だけでも楽しい絵だね。
作品は次の通り。
霧笛、歩行者、四月の魔女、荒野、鉢の底の果物、目に見えぬ少年、空飛ぶ機械、人殺し、金の凧・銀の風、二度とみえない、ぬいとり、黒白対抗戦、サウンド・オブ・サンダー、山のあなたに、発電所、夜の出来事、日と影、草地、ごみ屋、大火事、歓迎と別離、太陽の黄金の林檎