- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150411091
感想・レビュー・書評
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マイクル・クライトン氏の作品を読むのは「ジュラシック・パーク」、「ロスト・ワールド」以来だ。瀬名秀明氏がホスト役を務めた「科学の最前線で研究者は何を見ているのか」に出てきたナノテクノロジーが主題とのことで興味を持ち読む。前半は主人公の幸せな家庭生活が少しずつ壊れていく様子を描いており進行が遅く少しもどかしかったが、中盤から話の展開が加速してくる。読後感想は下巻読了後記す。
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ジュラシックパークが読みやすかったのでこちらも挑戦しました。流石の読みやすさで、展開の仕方もテンポがいい!
しかしこんなに簡単に解決できるのか?もっと手こずるのでは??と、ちょっと思ってしまった。
そしてSFといえばこの表紙。最高。 -
プレイ―獲物〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
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サイエンスフィクションと言えるかどうか。まともに考えると矛盾だらけです。そういう意味ではサスペンスと言った方が正しいのでしょうね。
久しぶりのクライトンです。相変わらずと言うか、さすがと言うか、とにかく物語に引き込む力は圧倒的です。矛盾を考えさせる以前に、一気に引きずり込んで、振り回す。”嘘でもいいじゃん”そんな気持ちにさせてくれます。
ジュラシックパークのナノマシン版、そんな小説でした。
(ナノマシンとは、物質を原子・分子のレベルで操作する「分子レベルの大きさの」機械です)
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面白かった
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(評価は下巻も含みます)
マイケル・クライトンさんは映像化(映画化)が頭にあるような気がします。上巻の前半のトーンを大切にして、最後まで渋めに行けば、小説としては評価が高まったのではないでしょうか。最後の方はやり過ぎかと…映画だとありなのかもしれませんが… -
いまいち記憶が・・・
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久しぶりのクライトン。
ナノテク+バイオ+分散処理でハードでもソフトでもない微妙なバランスのSFを作っている。今回も一気に読めたので、相変わらず展開は早く楽しめる作品だ。
もちろん、ラストはナノマシンと人間が融合するというアクロバチックな帰結だが、映画化を考えると許容範囲かな。
知能は持たず捕食・被食関係をプログラムされているだけだが、その行動は生物と呼べるというナノマシンを登場させているが、ここにはある種説得力を感じる。鳥のV字飛行やシロアリ塚の例を引用するまでもなく、遺伝子だって同様の行動を起こすと思うから。
生物=知性ではないが、最近は研究が止まっていると聞く人工知能の分野も面白そうだなぁ。夢物語だけれど、クライトンの作品は電車の中の読書にはいいな。 -
ナノテク、バイオ、情報など入り交じったSF作品。非常におもしろい。
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ず-っと前に買っておいたのをやっと今日読み終えた。したがって文庫本でなくハ-ドカヴァ-です。最初は失業したコンピュ-タ・プログラマ-が主夫になって、子供3人の育児をしている場面から始まる。美人の妻は有能なキャリア-ウ-マンで仕事に熱中していて家にもいつかなくなている。浮気しているんだと疑う主人公。こんな退屈な始まり方で、一度読むのを投げ出したが、思いなおして読んでゆくと、さあだんだん面白くなってゆきます。そして下巻へまっしぐら。おそらく、21世紀のいつか、自己欺瞞に満ちたヒトの無謀さは、発達しゆく技術力と衝突するだろう。その衝突は、ナノテクノロジ-・バイオテクノロジ-・コンピュ-タ・テクノロジ-の三分野において起こるとおもわれる。(本文より。)