- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152092861
作品紹介・あらすじ
ピーター・ジャンセンは生物学を専攻する大学院生。マサチューセッツ州ケンブリッジの大学で、仲間の六人の院生と共に先端研究にいそしんでいた。そんな七人の科学者が、新薬開発を行なうベンチャー企業Nanigenマイクロテクノロジーズにリクルートされる。ハワイの謎めいた研究所に招かれたピーターたちは、そこでハイテクを駆使した革新的な装置"テンソル・ジェネレーター"の存在を知るが…。やがてNanigenが関わる犯罪を知ったピーターら七人は、"テンソル・ジェネレーター"によって身体を百分の一サイズに縮められ、ハワイの密林に放り込まれてしまう。四十八時間以内にもとの大きさに戻らないと副作用から死を招くらしい。牙をむく獰猛な大自然を前に、若き科学者たちは専門知識のみを武器にジャングルから決死の脱出を図る-。クライトンの死後パソコンから発見された未完の遺稿を、練達のサイエンス・ライターが書き継いだ、巨匠の真骨頂を示す最後の傑作スリラー。
感想・レビュー・書評
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え?マイクル・クライトンって、亡くなったよね??
で、新刊って?
この装丁、タイトルは「マイクロワールド」??
てなわけで、おっかなびっくり手にしてみた。
「・・・四分の一ほど書きかけた別の長編の草稿と、手書きのメモ、アウトライン、資料等も発見された旨が発表された。」(訳者あとがき)
で、残された資料をもとに、「ホット・ゾーン」の著者で、クライトンの長年のファンだという、
リチャード・プレストンが完成させたのが、この作品とのこと。
ハーバード大の院生7人(昆虫学・植物学・動植物毒学など研究)が、
ある特殊な技術で、2cm程のマイクロヒューマンに縮められ、
ハワイの大自然の中に放りだされる。
もとの大きさに戻るには、生き延びて、再び研究室に辿り着くしかない。
蟻に蜘蛛、オオムカデに寄生蜂や蚊や蝶や蛾や蝙蝠・・・・
うげげげげ・・・・その他、捕食系以外もたくさん出てくる出てくる・・・
たかが雨粒でも、2cmのマイクロヒューマンには脅威!
こんなところで生き延びられるのか???
で、下巻へGO! -
大学で生物学を専攻する大学院生ピーターは、ある日新薬開発のベンチャー企業の重役である兄の訪問を受ける。仲間の6人の大学院生と共にリクルートされたピーター達は、ハワイの研究所に招かれるが、その出発の前日、ピーターの兄がボートの事故で行方不明になる。兄からは謎のメールが届いていた。
「くるな」
兄は生きているのか?事故なのか?殺害されたのではないか?
兄の事故の真相を探っていると、ベンチャー企業のCEOが怪しいことがわかってくる。
CEOと対峙すべく、ハワイに乗り込んだピーターと仲間達は、逆にCEOに捉えられてしまう。
ベンチャー企業で開発された「テンソル・ジェネレーター」によって身体を2cm弱に縮められたピーター達は、ハワイの密林に放り込まれる。48時間以内に「テンソル・ジェネレーター」で元の身体に戻らないと、副作用で死を招くらしい。
密林の中で、昆虫・鳥・コウモリなどの捕食生物から身を守れるのか?
48時間以内にテンソル・ジェネレーターがあるベンチャー企業へ戻ることはできるのか?
生物学の専門知識を活かして、大学院生7人の必死の脱出が繰り広げられる。
マイクル・クライトンの未完の長編を、エボラ・ウイルスの恐怖を描いた『ホット・ゾーン』のリチャード・ブレストンの手で完成させた作品だそうだ。
「怪しい」と疑っているCEOの誘導に、うかうかと「テンソル・ジェネレーター」にみんなが乗ってしまうのは、ありえない…とは思うけれど、そこは目をつぶらなければこの作品は始まらないわけで…。
密林でのサバイバルはハラハラ・ドキドキ。ページをめくるのももどかしいくらいに、これからどうなるの???
上・下巻を2日であっという間に読了してしまった。
おかげで寝不足です。 -
SF。スリラー。冒険。
クライトンの死後、パソコンから発見された未完の遺稿を、ライターが書き継いだ作品とのこと。日本でいう伊藤計劃・円上塔『屍者の帝国』的な感じなのか?
基本的には、ジャングルを舞台とした冒険もの。
植物や昆虫が好きな人は、主人公の大学院生たちの薀蓄も楽しめるかも。自分はとても好き。
個人的に、プロローグのインパクトある一場面のおかげで、一気に物語に引き込まれた。
このまま下巻にも期待。 -
故マイクル・クライトンのMacの中に四分の一の草稿が残されていたそうだ。昆虫より物や人間を小さくするテクノロジーを開発したNanigen社に招待された大学院生達。驚異の世界に置かれた彼ら達の生存への自然への戦い。それに加えてNanigen社は刺客を送り込んできた。彼らはどうなるのか。
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ミクロの決死圏とジュラシック・パークを足して2で割った感じ。まあまあ面白い。昆虫の表現が白眉。
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マイクル・クライトンの遺作!
ホントにこれで終わり。 -
ミクロの世界のアドベンチャー。
体を小さくしていってみたい、ジャングルの中。
展開的にはちょっと強引な感じはするけれど、ジャングルの中で、昆虫たちと格闘、縮小されたのが、生物学などの学生であるから、その知識を使って冒険するところがたまらないです。
下巻はますます期待できそう。 -
非常に面白い。展開が早いうえ、主人公と思っていた登場人物が早めに死亡するなど展開も意外。昆虫との戦いも非常に面白い。
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マイクルクライトンらしいSFで、徹底したリサーチと細やかな考察でリアルに描写している。
未完の本作の結末に違和感が出ないことを期待しつつ、下巻へ。
ふぅーん、こういう作り方ってアリなんだねー。
マイクルクライトンの着想は本当に面白い。それをリチャードさん...
ふぅーん、こういう作り方ってアリなんだねー。
マイクルクライトンの着想は本当に面白い。それをリチャードさんがどう仕上げたのか、興味深いです。
読みたい!
超~わかりやすい悪役...
超~わかりやすい悪役と、意外とフットワークのいいハワイ警察の活躍、院生7人の個性、ドキドキしながらもハゲシク都合のいい展開。
あっという間の上下巻です♪