- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152092861
感想・レビュー・書評
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マイケル・クライトンの遺稿という事で、興味を持ち読み始めた。
ストーリーは、今一歩クライトンらしくない…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最先端技術によって1/100サイズに縮小された主人公一行が無事生還できるかまでを描いた物語。体長2センチほどになった登場人物がジャングルと化した植物園を舞台に繰り広げる冒険行は「ミクロの決死圏」と「ジュラシックパーク」の合成世界の雰囲気。
縮小技術についての説明が殆どなく、縮小によって生じるパラドックスも解決しないためにSF的なものよりも江戸川乱歩の倒錯的な感じが漂ってしまうのが残念。
下巻の展開はどうなるのか。 -
読了
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マイクル・クライトンの遺稿をリチャード・プレストンが書き継いだものということだが、どうも乗り切れない。クライトンもプレストンも単独の作品はものすごく面白いのに本作は何か窮屈に感じてしまう。もっと面白くできるのに・・・
決してつまらなくはないのだが、先を読みたいという気持ちが希薄になってくる。いまひとつであった。 -
下巻参照
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「クライトン&プレストンの最初で最後のコラボ」
訳者による解説の冒頭の一節である。
マイケル・クライトンと言えば、『アンドロメダ病原体』の、だろうか、『ER』原案の、だろうか、やはり『ジュラシック・パーク』の、だろうか。それとも(個人的には未読だが)『ディスクロージャー』や『ライジングサン』の、なのだろうか。ともかくも異才である。最近のものは読んでいなかったが、2008年、66歳で亡くなったときには、早すぎる死、と思った。
クライトンが亡くなった際、『パイレーツ-略奪海域-』がほぼ完成された状態で、そして本作『マイクロワールド(原題はMicro)』の草稿(全体の1/4ほど)とメモ・資料が見つかった。
これを書き継いだのがリチャード・プレストン。クライトンに比べたら知名度は低いと思うが、1995年に出版された『ホットゾーン』(エボラ出血熱の原因ウイルスやその近縁種マールブルグ・ウイルスを題材としたノンフィクション)は世界的ベストセラーとなった。その後、小説『コブラの眼』、ノンフィクション『世界一高い木』等を上梓している。
ストーリーとしては比較的単純である。
物体をマイクロ化する技術を手に入れたハワイのベンチャー企業の社長が、大学院生7人を研究者として自社に雇い入れようとする。だが彼は邪悪な性格であり、大きな陰謀を企んでいた。彼の悪辣な計画に気付いた院生たちは、口封じのためにマイクロ化装置に掛けられてマイクロヒューマンとなり、ジャングルに放り出される。人がマイクロ化されたままで生き延びられるのは、副作用のため、おそらく数日。タイムリミットまでに院生たちは社長の眼をかいくぐって施設に戻り、元の体を取り戻すことができるのか。
クライトンらしさとプレストンらしさが混在している印象である。
・院生たちの研究にさりげなく最新の研究を織り込むところ
・院生たちの人種がさまざまであるところ
・イケズな院生がいるところ
こんなところはクライトンらしい感じがする。
・最初の犠牲者の死に方が残酷で切れ味鋭すぎるところ
・詳細な描写
この辺はプレストンらしさか。
実際にはどの部分をどちらが書いたかは詳細には明らかにされておらず、訳者も知らないようである。
(下巻に続く) -
昆虫嫌いには無理な本
映画にしたら、スプラッターものかも(^^;
ちょっと最後あたりはチープな感じがしたが、
全体的には面白かった。 -
最初、詰まんないかと思ったけど、ハワイに行って、放り出されてからが面白くなってきた。
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シンプルなアイデアですが、ディテールがよく書かれていて、楽しいです。