プラダを着た悪魔 下 (ハヤカワ文庫 NV ワ 2-2)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150411275

作品紹介・あらすじ

編集部に借りたブランド服でいっぱしのファッション誌アシスタントらしくなったアンドレアだが、延々と続く奴隷生活に疲労困憊。親友や恋人と会う時間もないまま仕事関係のパーティばかりが増えていく。しかもイケメン作家にアプローチされたりして、ますます気持ちは昔の生活から遠ざかり-だけど本当にやりたかったのはこんなこと?迷った末にアンドレアの起こした行動とは?全ての働く女性に贈る痛快ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 世界中の女性が憧れるファッション業界のトップである鬼上司の元で、
    相変わらず”こき使われる”主人公のどたばた劇。

    上巻に続き、下巻もテンポ良く読める作品。
    NYの出版社(ファッション誌)が舞台になっていることもあり、
    都会の日常生活や街の雰囲気が楽しく知ることができました。
    (ミランダのような人が当たり前にいるのかどうかは分かりませんが。。笑 )

    (当たり前だけど)終始、主人公視点でストーリーが進むので
    映画とは感じが異なるんだろうなぁ。。と思います。(映画は見ていない私…)

    全てを共感できるとは言えない程の環境や展開ですが、
    仕事が忙しい・仕事を頑張れば頑張るほど、身近な人が遠ざかっていく、
    …と言うような環境で選んだ彼女の選択が正しかったのかどうか…。
    読めば読むほど分からなくなってしまいます。笑
    まぁ、決めるのは自分自身って事なのかな。

    映画を見てみたいです。

  • 小説「プラダを着た悪魔」下巻を読了。

    上巻を読んだところから薄々感じてたんだけど、登場人物誰もが映画版よりも「イヤなヤツ」度が高い。
    それは主人公であるアンディにすら言えることで、彼女の被害妄想や「やらされ」感は、映画版で彼女が段々前向きになりファッションを好きな人たちのことも好意的に捉えていくようになったのとは対照的。

    アンディによる業界描写や毒舌があまりに辛らつだから、よほど作者自身が「VOGUE」で嫌な目にあってきてファッション業界アンチになってるのかしら・・・とも思ったのだけど、それだけに、最後の方に出てきたミランダのセリフは刺さるものがあった。
    要旨としては、「私は頑張ればちゃんとそれなりの地位につけてあげるけど、あなたはいつも言われたことを嫌がったり言い訳したりして、それがあからさまに出てしまっている」ってセリフですが、これ、まんま仕事場での私のことではないか・・・と。私自身が叱られてる気分になってしまった。(でもなんかアンディにはあまり響いてなかったっぽいんだが・・・要は私が深読みしすぎてるのか???)

    そして、最後アンディがキレちゃうところがちょっと唐突な気がした。

    通常は「原作>映画版」だけど、この作品に関しては映画版の方が断然良い気がする(原作を先に読んでる人は「映画は甘っちょろい」って思うのかもしれないけれど)。
    もう一度映画を観たくなった。

  • 映画よりも主人公がクズ度高めだった。
    社会を甘く見てる若者感は小説版の方が強い。

    あのビルにナイキの赤スニーカーで入っていくって、ミランダがいない期間であってもすごい根性。
    監視カメラの映像から顔写真を使ってIDを作られたり、サステナブルとはなんぞやっていうスカーフの使い方をする上司のアシスタントなんて「誰もが望む仕事」であっても私ならごめん被る。

  • 映画版は何度も見返すくらいに好きなので、原作を読んでみることにしました。一つ一つのエピソードは映画でも見たものなのですが、細部が違いますね。ハリポタの新刊を得るために奔走するけど、小説家の手は借りずに1部双子に送ったとか。(映画は2部送って、コピーをミランダに渡した。)
    あとは映画で謎だったスタバのコーヒー何個も持ってることが明らかになってちょっとスッキリしました。(会社のお金で自分のやその他の人のも買ってた)
    スピード感もミランダの理不尽感も彼氏・友達の「仕事と俺どっちなんだ」の態度も映画と一緒ですが、華やかさの点で言えば映画版の方が視覚的にわかりやすいです。
    なので、やはり変わらず映画版のほうが好きかなという所感でした。

  • 服のブランド等詳細に描いてくれるのは想像が膨らむし、わくわくして楽しかった。
    でも、登場人物ほぼ全員が嫌い。特に、主人公好きになれなかった。一緒に働いてる人を「ブランド物に身を包んで自分をデブだと勘違いしてる」とか軽蔑しながら働くのとか、すごく陰湿。ずっと胸のすくようなタイプの、読者が仕方ないって思えるレベルの陰口を越している。それに、恋人や友人にずっと言い訳ばかりしているのも嫌い。職場を馬鹿にするのに自分の立場は庇うし。仕事のための振る舞いは仕方ないとは思うけれど、言い方が悪い。あんなに言い訳がましく取り繕わなくても……。一番嫌いなのは、初めて職場に入った時、男の人をゲイだと断定するところ。顔で性癖を断定されるとか気分悪くない……?そういう陰湿なところが普段から出ているから、終始共感できないまま。主人公が小粋なアメリカンジョークだと思って口にしているものも寒くて気持ち悪い。
    結末がスカッとさせたいんだろうなあって雰囲気だけど、そこもまた双子のパスポートが取れない、なんて言い訳がないと行動できないのか、と気分が悪くなった。
    彼女の本は二度と読まないと決意した。私はおしゃれな女性は好きだけど、知性のない女性は嫌いなのだと実感した。以上、おしまい!!!

  • <飾>
    上巻の感想に書いた「まあ面白いです!と下巻読後でも言えますように(笑)」という事については。結論:まあ面白かったです!

    今回は僕にはちょっと珍しくおせっかいな説教みたいな苦言を書いてみます。

    私的なTaxi利用や買い物/食事の代金を会社の費用で落とす,ということをあまりにお気楽に遣り過ぎていますね。

    株主という存在をあまりにもぞんざいに扱っているでしょう。というか,私企業だってそういう責任と義務があることすら作者はあまり認識していないのでは(笑)。まあ,知っててもそういう風に書かないと面白くないモノね。

  • 働く人は共感できるはず。

  • 正直、映画の方が、伏線がうまく回収されていくし(キザな作家の役割とか)、ファッション界の奥深さを垣間見られるし(ミランダが流行について語るところとか)、スカッとする(最後のあの台詞からのミランダの推薦!)。なにより、原作では主人公アンドレアのやる気がなさすぎて、どこが優秀なのかピンとこない(映画はハリーポッターの新作ネタが効いていたよね)。それでも、飽きずに読めたのは、なぜだろう。登場人物がみんな強烈だったからかもしれない。女同士の友情に関しては、映画より原作に軍配が上がるかな。

  • 前半に引き続き、横暴なミランダの理不尽な要求に奮闘するアンドレア。ただ、そこまでしてでも周りの人がカリスマとして崇めるミランダの天才ぶりがほとんど書かれていない。これを書かないとアンドレアがただ常軌を逸した横暴な上司の依頼に奮闘するだけの話になってしまう。まあ元々志望業界でないのだが。ミランダ以外の人が社内のみならず社外も全面的に協力してくれているのが羨ましい。

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