天国への鍵 (ハヤカワ文庫 NV ト 18-1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (601ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150411541

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  • 高価な金品のみを狙う泥棒マイクル・セントピエールは、結婚を機に引退した。数年後、真っ当な仕事に就き、質素な生活を送っていたマイクルのもとに、ドイツの実業家と名乗るフェンスターが奇妙な依頼を持ち込む。バチカンが厳重に保管する宝を盗み出して欲しい。キリストにまつわる伝説の「鍵」らしいが、真の狙いが掴めない。この時、マイクルの妻は末期癌に冒されており、どうしてもカネが必要だった。他に選択肢がない元泥棒はヨーロッパへと向かう。

    2006年発表のスリラー。惹句にはホラー・アクション巨編とあるが、構成や人物造形など総じて甘い。この作家は、先に「13時間前の未来」を読んでおり(未レビュー)、その斬新な着想と圧倒的な筆力に唸り、速攻で購入したのが本作だ。だが、期待はあっさりと裏切られた。捻りがなく、凡庸。〝悪魔〟に至っては、好色な俗物で、微塵も迫力を感じない。何とも底の浅い悪魔で、次第にコメディーもどきとなっていく。
    本作を先に読んでいれば、「13時間前の未来」には手を出さなかっただろう。どうやらドイッチは驚異的なスピードで腕を上げたらしい。

  • マイクルは、メアリーと結婚する直前に、盗みには行って、警察に捕まり服役をすることに、その後ブッシュの保護観察のもと仮釈放され、平和に暮らしているが、メアリーのガン宣告によって昔の杵柄にたよって天国への鍵をフィンスターの以来によって盗みにはいる。国外逃亡を図ったとして、仮釈放違反として服役させられるが、友人として見逃した。メアリーのためとして、見逃す。
    フィンスターに鍵を渡し、あの鍵が天国の鍵だとして、再度フィンスターから鍵を盗みとる。盗んで元の場所へ戻し物語は終わる。

  • 「天国への鍵」悪魔の依頼で天国へのカギを盗み出してしまった男、果たして取り戻せるのか?!
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2016-02-02

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