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- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150413422
作品紹介・あらすじ
サトラーの存在は、不可解で場違いだった…。借金を負ったレム・ガナーセンは、イラクの軍事基地キャンプ・リバティで作業員を率いる高報酬の仕事につく。長年無人だった基地の焼却坑では、イラク戦争の廃棄物が日々燃やされていた。レムと六人の民間作業員たちは作業に打ちこむが、ある日突然、謎の男サトラーが現れる。彼はいったい何者なのか?そして隔絶された地で進む陰謀とは?破格の大型スリラー、第二巻登場。
感想・レビュー・書評
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1巻の冒頭につながる話。1巻の主人公サトラーも後半出てくるが今回の主人公はレム。アメリカで事業に行き詰まった彼は、突如現れおいしい話をするギーズラーに言われるがままイラクに渡る。行く先々で話が変わっていくのに、それに流され最後は有害な廃棄物が不法に投棄されている処理場にたどり着く。物語はレムとレムの妻キャシーの話が交互に語られる。100%良い人間でも立派な人間でもない、弱くてもろい、つまり普通の人間の彼らが、いつの間にか悲劇にがんじからめになっていく様は本当にゾッとする。受け身で流されるばかりのレムや仲間がラスト初めて能動的に事を起こす。許される事ではないのに、少しほっとしたのは、あまりにやりきれない思いで読んでいたからだと思う。
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