- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150415006
作品紹介・あらすじ
死んだはずのスパイが、インド最悪の犯罪者としてグレイマンの前に姿を現した――十二年前の悲劇とともに描かれる凄絶な復讐劇!
感想・レビュー・書評
-
暗殺者グレイマンことジェントリーは、依頼を受けてアルジェリアのトルコ大使館へ潜入した。パキスタンの情報機関員を探るこの任務には、彼にとってある目論見があった。12年前、CIAの特殊活動部地上班であるゴルフ・シエラの一員だったときに関与した南アジアの事件にまつわる情報の獲得だ。そんな彼の前に「死んだはずの男」が現われ……。
シリーズ第11作。12年前と現在の描写が交互に出てくるが、それぞれに読ませる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マーク・グリーニー『暗殺者の回想 上』ハヤカワ文庫。
グレイマン・シリーズの第11作。今回はグレイマンことコート・ジェントリーが12年前に関与した任務と現在の任務とが交互に描かれ、それが交錯していくというストーリー。
この前、松岡圭祐の『高校事変』を全巻読み終えたが、優莉結衣の活躍を見るとグレイマンなど大したことないななどと思ってしまう自分が恐い。無論、グレイマンの方が現実的なストーリーであるのだが、多少の誇張があっても良いのかも知れない。
コート・ジェントリーはアルジェリアのトルコ大使館に潜入する。パキスタンの情報員を探る任務だったが、ジェントリーは12年前に関与した南アジアの事件に関する情報を獲得しようとする。
トルコ大使館に潜入しようとするジェントリーの前に現れたのは12年前に死んだはずのパキスタン軍統合情報局の幹部、ムラド・カーンだった。ジェントリーはカーンを暗殺しようとするが、邪魔が入り、ジェントリーを支援していた技術資産のプリヤンカ・バンダリが拉致される。
プリヤンカを救出するためにインドへ向かうジェントリーは……
蛇足になるが、12年前でコート・ジェントリーは25歳ということは、今は37歳か。
本体価格980円
★★★★★ -
肥りじじという日本語を初めて知った。勉強になった。
-
★3.5
グレイマンシリーズの作品。
これまでジェントリーは、GS6と呼ばれていた事、ザック・ハイタワーとは上司部下の関係にあった事などは明らかにされていましたが、その時代の頃については少佐には明かされていませんでした。この作品では、その頃の話が明らかにされます。
一度はCIAと和解したかに見えたジェントリーですが、前作で再び追われる立場に舞い戻ってしまったんですよねぇ。
上巻では、起承転結で言うと「承」辺りまで描かれたという事でしょうか。下巻で物語がどう進んでいくのかが気になります。 -
CIAと和解したんじゃなかったけ?
-
グレイマンシリーズ。今度の舞台はアルジェリアとインド。
しかも現代と地上班シエラ6に入隊して初めて経験した12年前の任務とが重なって物語が進むという異例の構成。
相変わらず、とても面白い。
凄いのは前作とは全く違っていて、マンネリや既視感が無い事。
後半も楽しみ。