シャンペン・スパイ (ハヤカワ文庫 NF 116)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150501167

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  • イスラエル情報部員で、ドイツ人を装ってエジプトに潜入した有名なスパイ、ウォルフガング・ロッツ。彼がエジプトの社交界でいかにして人脈を形成し、情報収集をしていたか、そして逮捕、裁判の様子が描かれている。1972年の著書。
    スパイの中にも、ひっそり活動する者もいれば、ド派手に存在感を放ち、こんなスパイいるはずがないと信頼感を得る者もいる。ロッツは後者に当たる有名なスパイ。

    - p76 - ユダヤ人にとって宿敵である元ナチス、フォン・レーアス宅への訪問シーン
    - p96 - 情報提供者やスパイのリクルートは自分でやらずに、本部に推薦して本部にやらせる
    - p119 - ロケット基地(ミサイル)に潜入するくだり
    - p178 - 無線通信機が発見され、スパイであることが露呈し、連行されるくだり

  • 前に人から借りてとても面白く、もう一度読みたくなって中古で手に入れた、イズラエルの諜報機関モサドの工作員ロッツの自伝。エジプトに移住した元ナチ高官の大金持ちに韜晦しエジプト要人の懐に入り込みながら、実はエジプト軍の情報をイスラエルに流すのが彼の仕事。さながらスパイ映画のようで、一体どこからどこまでが本当かは不明だけど、読み物として面白い!

  • イスラエル情報部の元大物エージェントの回顧録。妻との出会い、エジプトでの諜報活動、逮捕裁判から服役・釈放までが綴られている。情報収集と同じくらい文章も巧みで、一気に読める。「スパイのためのハンドブック」とあわせて読むとおもしろい。
    スパイになるには、天才的ハッキング技術も、超人的な身体能力も、機能満載のスパイ道具も必要ないことがよくわかる。人の心を掌握できればいいのだ。が、それはそれで難しいことである。ところで、これだけエジプトをコケにして、刺客を差し向けられたりはしないのだろうか。

  • 20/7/29

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