SAS戦闘員 上: 最強の対テロ・特殊部隊の極秘記録 (ハヤカワ・ノンフィクション 239)
- 早川書房 (2000年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150502393
感想・レビュー・書評
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ロクでもない少年が、特殊部隊の一員となるまでの自伝。とにかく、翻訳が素晴らしく、文体に違和感を覚えることがない。
<a href=\\\"http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20051011/p1\\\" target=\\\"_blank\\\">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20051011/p1</a>詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
町のごろつきだった著者が陸軍に入り、SASを目指し、SASとして活動するまで。
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『ブラヴォー・ツー・ゼロ』のノリを期待して買ったら、期待以上のノリであまりに面白すぎる。
『ブラヴォー・ツー・ゼロ』のバケモノのような体力と忍耐力の源がどこにあるのかよくわかりました。
下巻が楽しみ。 -
少年時代から選抜訓練を経て実戦まで、登場人物がイキイキと躍動してる。
軍事的要素も興味深いけれど、誰でも経験するような感情の揺れも丁寧に描かれている。
うまいなぁ。訳も素晴らしい。
ベストコンビだと思う。 -
上下巻。
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内容(「BOOK」データベースより)
「世界最強の特殊部隊」の異名を持ち、国際紛争やテロ事件の陰で活躍する英国陸軍SAS(特殊空挺部隊)。本書は、湾岸戦争から奇跡の生還を果たした元SAS軍曹が、世界各地で展開した極秘作戦を赤裸々に語ったものである。またそこには、実戦によって磨きあげられた戦闘テクニックや最新兵器の扱い方など、第一級の軍事情報が豊富に織りこまれている。その衝撃的な内容ゆえに英国政府から発禁命令を受けた注目の手記。 -
09/08/29 前半はSAS隊員になるまでの悪戦苦闘。
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軍事関係に詳しくない人でも名前くらいは聞いたことがあるであろう、英国陸軍のスーパー・エリート集団 SAS (特殊空挺部隊)の退役軍人が書いた半生記。何か SAS 関連の本を読みたいと思って、最高傑作との評判高い本書を手に取った。
前半は貧困と犯罪に覆われた少年時代から、陸軍へ。そして軍隊らしからぬ奔放さを持つエリート集団 SAS へ憧れ、過酷な選抜試験を経て SAS の一員となるまで。その後は、砂漠やジャングルでの訓練、同僚の死、対 IRA 偵察活動、人質救出訓練、麻薬工場の制圧など SAS の様々な活動を精緻に語る一方で、隊員達の生活、心情、繰り返される結婚とその破綻などが赤裸々に描かれる。
冷静かつ微に入り細を穿ったな筆致が絶品。著者の処女作 \"Bravo Two Zero\" も読もっと。
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現代的で生々しく現実味のある、「戦争」の姿。
悲劇惨劇の思考回路をある意味麻痺させる、「感情的」な論調では、決して知ることの出来ないものがここにあると思う。
ドライで、責任ある自由を尊重する、タフなスペシャリストたち。
ゲームを達成してゆくように、きちんきちんと目標を立ててそれを成し遂げてゆく感覚が非常に読んでいて気持ちいい。
”生きていくための仕事”なのだ。
決して、人殺しをしたいからとか戦争したいからとか武器を使いたいとか。そんな理由で誰も兵隊にならないということが、しみじみありありと分かる。
単純な一面だけ見て語ることは出来ない複雑な社会問題を、ある一面からくっきり照らした秀作。
現代が抱える戦争の、富裕世界と貧困世界の対立や、富裕世界の中の貧困層が兵士として使いツブされる現実なんかも垣間見えて興味深い。