FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫 NF 244)

  • 早川書房
3.63
  • (120)
  • (148)
  • (289)
  • (16)
  • (5)
本棚登録 : 1854
感想 : 153
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150502447

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 犯罪心理学、行動分析のはしり?第一人者?の人の本。犯罪の事だけでなく、著者の遍歴などもあり、私にはちょっと邪魔でした。

  • 世の中にはおかしい人が沢山いる。
    でも本人にとっては全然おかしいことじゃない。
    自分のやったことは自分の空想の延長だったから

    幼少期の生活環境というのは
    とても大切なものだったんだなと思う。

    普段は真面目そうで殺人を犯すだなんて
    考えられない人が異常殺人者だったり・・・
    人間分からないね

    私も空想は好きだし、残酷なことも考える。
    でもそれを実際にやりたいだなんで思わない

    ノンフィクションだから生々しくて実際にいた殺人鬼だと思うと
    背筋がゾッとする

  • 心理分析官の手記。
    ノンフィクションみたい。
    ずっと事件について羅列してあるような感じ。
    連続殺人やレイプの話がずっと続いて
    途中からうんざりしてくる。
    CSIのドラマとか好きだったから
    面白いかなぁと思ったけど、
    ストーリー性はない。
    残虐な事件はホンの一握りしか出ていないけれど
    なんだかしんどかった・・・

    真実は小説より奇なり

  • アメリカの犯罪心理捜査ドラマ クリミナルマインドの大ファンとして興味を持った。

    読んでいるうちに引き込まれてしまう。異常犯罪者の犯行の数々。
    引き込まれる自分が怖くなってしまった。

  • 羊達の沈黙のモデルになった、FBIのプロファイルの話。
    連続殺人犯の形質は思春期から10代にかけて作られ、何らかのきっかけで現れる。処罰に効果はなく、心理を理解し原因を見つけるべきと説く。

  • 犯罪者の心理は、複雑である。
    なぜ犯罪者になるのか。
    心理分析をして、事実に基づき、プロファイリングする。

    犯罪者
    「頼むから、また誰かを殺さないうちに、
    私をつかまえてくれ。自分を抑えられないんだ」
    自分の中にある 他人と闘う。

    連続殺人は「普通と違って、終わりで満足が得られず、
    逆に緊張が高まる。」

    「早く殺しすぎた。
    もっと苦しめてから、もっと楽しんでからにすればよかった。
    もっと別のやり方で被害者に近づけばよかった。
    もっと違った暴行の方法を考えればよかった。」
    連続殺人犯は、空想にとらわれ、
    挫折体験とでも呼ぶべきものを繰り返す。

    「実際の殺人行為では 空想ほどの
    満足感は得られなかったし、
    永久に得られることはないだろう」

    一番気に入っている話題は自分自身なのだ。
    自分自身をどう見ているのか。

    「われわれはどこから来たのか?
    われわれは何者か?どこへ行くのか」

    「孤独な環境と、孤独につきものの過度な空想」

    「殺人犯の空想の特徴は、視覚的な要素が強く
    支配、復習、性的虐待、服従の強制がテーマとなっている。
    正常な人は性的な冒険について空想するが、
    彼らはセックスと暴力を結びつける場合が多い。
    しかし、人格異常者の空想では、
    本人が楽しめば楽しむほど、相手には危険な目に会う」

    「普通の人がセックスを愛情表現の一部と考えるのに対し、
    彼らは性的衝動を愛情とは無関係なものとして考える」

    精神医学が患者の自己報告に頼っていること、
    つまり患者が医師に真実を語り、
    積極的に治療に参加する と
    想定していることから生じる問題。

    根拠のある 行動科学の原則。
    秩序型と無秩序型。

    合理的な理由のない殺人。
    殺人のための殺人。快楽殺人。
    動機が自分でもわからないから
    頭がおかしかったのだろう。

  • アメリカ犯罪関係が好きな私。
    Investigation Discovery Channel(ID)は録画して毎日何かしらみる。こっちの本屋で犯罪物の本もチェックする。
    ほんと、もっと英語が達者だったら、もっと若かったら、絶対にプロファイラーや犯罪心理学の先生になりたいと必死に勉強してたと思うよ~。

    シリアルキラーが何で次々と殺人をしていくのか?そう駆り立てたのは何なのか?どんな状況でどういう形で殺していったのか。犯人の心の奥底に眠ってる物は何なのか?逮捕されるまでどんな境遇でどんな人生を送ってたのか?
    そういうことに、すっごい興味がある。

    この本は正にそれらについて書かれた本。
    出版初めはすっごい話題になったよね~。あの当時は、「プロファイル」なんて言葉はあまり聞かれなくて、衝撃的な出版だったと思う。
    20年経って、今では「プロファイル」で犯罪のほとんどを解決するのが当たり前のようになったね~。
    そして、世の中もシリアルキラー・サイコパスがもっともっと増加してきた。

    もちろん殺人は悪いことだけど、これを読むとシリアルキラーだけを責めることが出来ない気がする。
    やっぱり子供の頃の出来事や親の育て方がそういう人格を生み出してしまったことは事実で、そのキラーたちの親にも責任があると私は思う。

    世の中、切れる若者やシリアルキラーが増え続けるのは、親たちの子供に対する愛情不足や育て方の間違いが増えてるからと解釈してもおかしくないと思う。

    今後、サイコパスやシリアルキラー、切れる若者が罪のない人を殺すことがないようにそういう人が増えないように、幸せな子供を育てることから、心のケアをすることが大事なんだな~。とつくづく思った。

  • 第一章を読む前に、是非ともヨーグルトできればイチゴヨーグルトを食すあるいは食しながら読んでほしい。うゎ~…てなれます。少し昔の事件が多いかな。

  •  FBI行動分析課の活躍を描いた『クリミナルマインド』というドラマが好きで見ている。
     15年くらい昔に読んだ本だが、もう一度プロファイラーのことが詳しく知りたくなって再読した。著者は『羊たちの沈黙』などのモデルになった人物で、犯罪捜査にプロファイリングの技法を持ち込んだ先駆的人物。『クリミナルマインド』では伝説のプロファイラー、デビット・ロッシのモデルだ。

     プロファイリングとは猟奇殺人の現場から、被害者の損傷の程度や、年齢や性別、人種や社会的地位、周囲の状況、地理的な要因などから犯人を推理する(プロファイリング)ことにより、初動捜査の段階から犯人像を絞り込み、次の被害者が出る前に犯人を追いこむという技術だ。
     毎回犯人の特徴をあまりにも的確に捉えるのはドラマだから当たり前だが、実際のプロファイラーも相当な確率で犯人像を言い当てるようだ。
     
     連続殺人者は主に「秩序型」と「無秩序型」に分かれる。

    「秩序型」は周到に犯罪の用意をする。殺人のための道具をあらかじめ用意し、標的となる人物に関しても下調べしていることが多い。知能が高く、標的を欺き、支配することに長けている。死体は周到に隠し、偽装工作を施すこともある。おおよそ似たような特徴をそなえたあるカテゴリーの人が被害にあう。

    「無秩序型」は衝動のままに殺人を犯す。道具は現場で手に入るものを使い、自分で用意はしない。死体を隠そうともせず、その場に放置する。標的の特徴に好みがなく、誰が被害者になるのか予想できないこともある。

     この大まかな二つ型から様々派生して、複雑怪奇な殺人者の心理に迫っていくのだが、その心理は常人には理解できないことだらけだ。
     例えばチェイスという殺人者は、体中の血液が粉になっていくという妄想にとりつかれ、絶えず新しい血を飲まなければ死んでしまうという理由から次々に殺人を犯す。幼いころに虐待を受けたり、母親からの愛情を受けないで育つと、こういった異常な精神状態の大人になる可能性があるらしい。連続殺人者はほぼ例外なくこういった幼児体験をしている(だからといって、そういった体験をした人が必ず殺人者になるわけでない)殺人者へと変貌するには、なんらかの「ストレス要因」が必ずある。愛する者の死や、失職、身体的欠損などのストレスに耐えられずに犯行に走る。初めは小さいことからはじめ、次第にエスカレートしていく。要するに手慣れていくのだ。栓が飛んだシャンパンみたいに、一度吹き出すともう溢れる一方になり歯止めが利かない。

     数年前に千葉県で、出所からわずか数日で女子大生を強姦し、放火殺人した男のことが 被害者を貶める週刊誌の誤報の件も含めて話題になったが、あの犯人はたぶん「無秩序型」の犯人だと思う。著者は「連続殺人犯」に更生の余地はないと言う。自己の妄想に支配されているので、いくら模範囚として長年刑に服していたとしても、刑務所から出て、強制力がなくなった時点で妄想実現のために犯罪を再開するという。この犯人も釈放したことがそもそもの間違いだったのではないかと思う。
     
     神戸の連続殺人犯「少年A」も幼児期のしつけの厳しい母親のもとで愛情を感じることなく育ち、唯一人愛情を注いでくれていた祖母の死がストレス要因となって、動物虐待など軽犯罪に手を染め、猟奇殺人へとエスカレートしている。まさにシリアルキラーの典型だ。
     この本を読むまでは少年法の更生プログラムを信用していたけど、彼に更生の余地があるかどうか、とても疑わしくなってきた。

     人権とか性善説を信じるのはいいが、新たな被害者がでることが一番の問題だ。日本には終身刑がないし、裁判員制度もまだまだ未熟だから、更生の余地のない犯罪者を、再び社会に放ってしまう危険性が高い。よくよく考えなくてはいけない問題だと思う。

     


     

     

  • 世界の凶悪犯罪某映画のモデルになった人物等のインタビューは必見。
    まさに狂気。ドラマ、クリミナルマインドや映画 羊たちの沈黙シリーズさらにディスカバリーチャンネルの犯罪者の心理学なんかで興味を持った時の参考文献として読むといいかも。

全153件中 41 - 50件を表示

ロバートK.レスラーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
ZOO
乙一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×