これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 早川書房 (2011年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150503765
感想・レビュー・書評
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素晴らしい
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自分の正義(信念)は一体なんなのか。人それぞれの想う正義があり、それを信じて生きている。
全て正義である。自分の正義は自分で決める。とても考えさせられる本でした。ぜひぜひ読んで欲しい本です。 -
なかなか読むのに苦労した。
歴史を重ねることでより、議論が難しいテーマなのではないかと思った。
善い生について考えることは大切だろう。 -
リバタリアニズム・功利主義・美徳重視という 3 方向からのアプローチに、追証・反証それぞれ具体的で身近な事例があり解かりやすい。正義も善き生も難しいということがよくわかった。
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買っておいて気が引けてずっと積読だった。
ようやく手を伸ばして読んだが、(体調不良とか睡眠不足を加味してもなお)時間がかかってしまった。
翻訳文独特の読み難さもさることながら、さらに読み進めるのを苦しめたのは二つの側面–すなわち、構成と背景にある文化であった。
構成という面で言えば、「正義」についてより深く語るべく、これまで語られた様々な哲学から「正義」を考察するわけだが、考察のための提示が長く込み入っていて、その提示が著者マイケル・サンデルの主張にとってどう位置するのかが判然としない。結局最後まで、サンデル教授が支持する「正義」と提示されたこれまでの「正義」がどう関連するのか、完全には理解できないまま終わってしまった。
そして、背景にある文化的側面の差異–アメリカと日本における–が、根本的に立ちはだかったという感覚は否めない。
すなわち、キリスト教信仰を基にした道徳観念が良くも悪くも多数派にして根強いアメリカと、宗教的混沌を是として身近な関係の中から良くも悪くも道徳観念を築いている日本の違いである。
故に、サンデル教授の語る「正義」に真っ直ぐ首肯できない感覚が拭えなかった。
そもそも、本著語られている「正義」と、私個人が求めたい「正義」が、その方向性が違うのだろう。
もしかしたら、(英語力は棚に上げるとして)講義として聞いたら全く違う感想になるかもしれない。
だが、とりあえず本著を読了した今、「正義」についてきちんと自分の考えをもちたいと思わされたという点において、意義はあったのだろう。 -
第3章と第7章をかいつまんで読んだ。
リバタリアンと彼らに対する応答、アファーマティブアクションという聴き慣れない言葉による問題の議論。
どちらも、一筋縄にならない議論で、サンデル先生が客観的立場で示唆に富む回答をしてくれる。 -
関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40157648 -
哲学という観点ならいいと思います。
現実には矛盾はたくさんあり、必ずしも正しいことが行なわれてるとは限りません。
そうしないと成り立たない時もある。
まあ、そういうことを考える本かなと思いました。