- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150700447
感想・レビュー・書評
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再読。完全に犯人忘れてた。
こんな話だったのか!
オリヴァ夫人が名づけ娘シリヤの
結婚相手の親から難癖つけられて困って
モヤモヤをポアロさんに相談する。
その難癖というのが
「シリヤの両親は無理心中だったのか」
外部犯の可能性はないのか?
ないのなら、どっちが主導の無理心中?
いや…どっちにしろ残された子には
関係ないだろうと思うのですけど
悪い遺伝を心配するのが、この時代。
古い事件とはいえ「象は忘れないもの」
オリヴァ夫人の口にした英国のことわざを胸に
彼女と手分けして
当時の関係者たちに話を聞くポアロだったが。
というわけで戯曲かと思うくらい
会話文主体で展開します。
でも記憶は人によって違うもの。
ある人には良い思い出が、ある人には違ったり。
よーく読めばちゃんと真実が忍ばせてあるのは
クリスティらしいかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
執筆順では、ポアロ最終作。1972年の作品。
英語圏では象は記憶力がよい動物として知られており、"Elephants never forget"ということわざがあるらしい。原題の"Elephants can remember"は、そのことわざのパロディとのこと。そういえば、メモアプリEvernoteのアイコンも象さんだ。記憶するからか!
ポアロと友人の推理作家アリアドニ・オリヴァが、ひょんなめぐりあわせから十数年前の心中事件を再調査。過去をおぼえていそうな人(=象)の証言をたどり、漠然とした話から、それらをつなぎあわせて伏線を回収していく。一気にではなく少しずつ少しずつ回収されていくのがお見事。
晩年のポアロはあまり皮肉を言わなくて少し寂しい。 -
最後に書かれたポワロもの。謎としてはそんなにひねったものでもないし、謎解きを楽しむものではないですな。
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まるでアガサクリスティ本人とポアロが共演しているような設定が面白い。内容としては過去の謎を解くだけなのでスリルは特にないかな。
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#赤背表紙のクリスティーを再読するプロジェクト 003
10年以上前におきた夫婦心中事件が蒸し返されて、夫が先に妻を殺したのか、妻が先に殺したのかという問題にアドリア二・オリバーとポアロが巻き込まれてしまう話。 -
2014年9月19日(金)、読了。
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4150700443 300p 1988・4・30 19刷
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1972年発表
原題:Elephants Can Remember