シュロック・ホームズの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 42-1)

  • 早川書房
3.27
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本棚登録 : 92
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150722517

感想・レビュー・書評

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  • ここまで本家をこき下ろすホームズパロディを、私はかつて読んだ覚えがありません(笑)。

    依頼人の風体を一瞥して職業や家族構成・為人までを見事に言い当てるホームズ。

    些細な糸口を契機に、秘められた真実を看破するホームズ。

    そんな我等が敬愛すべき名探偵は、この短編集には一瞬たりとも!登場しません!(笑)
    ただただ的外れな迷推理を展開し、これまた迷解説をしてくれるワトニィ君(ワトニィ笑)との迷走っぷりが只管に可笑しい(笑)。可笑しみを通り越すと、愛しさが湧くよね〜(笑)。

    それでも、本家を読んできたホームズ読者が元ネタと比較してクスリとできたり、思わぬ符号に驚かされてちょっと悔しくなったり(笑)と、「愛ゆえの扱き下ろし」を寛大な心で許せる方には十分楽しめるパロディです。それでも一歩間違えば、壁本よね〜(笑)。

  • ホームズ物の名パロディであるという評判だけを頼りに読んでみた。いやー、堪能した。面白かった。
    シュロック・ホームズとワトニイのどこかずれてるやり取りと事件の捜査が最も楽しかった。あまりにずれててかわいそうになってくるくらい。なにしろ読んでるこっちがなんとなく真相に気づいているのにこの二人は全く違う方向へと突き進むのだから。
    ただ、個人的にもっともっとホームズを読んでからこっちを読めばよかったかなぁとは思った。解説の元ネタ解説読んで痛感。

  • シャーロック・ホームズが好きで手にしたものの、パロディになってるのはちょっとと思いながら、読み始めたけど最後はこの作品に引き込まれてしまった。

  • 3- 

    強引に勘違いし続けるホームズ像におかし味を感じられるなら。
    ただ展開が類型的なので半分くらいまで読むと飽きがちに。

  • 名探偵シュロック・ホームズとその盟友ワトニイの活躍を描いたホームズ愛溢れるパロディ。何年ぶりかの再読だけど、やっぱり愉しいねぇ。英語での言葉遊びはよくわからないものの、毎回のように妙な方向へズレまくっていくシュロックの推理がくだらなくて、くだらなくてもう最高。

  • シャーロックならぬシュロック・ホームズ、ワトスンならぬワトニイ博士。ベイグル街221Bを訪れる多種多様な依頼人に対して、彼らが真面目に繰り広げるすっとぼけた推理が楽しい、ホームズパロディ。
    英語の言葉遊び感が強いから巻末の解説が助かる助かる。シュロック・ホームズの煙草入れはイラン製玩具の寝台車(ペルシャ・スリーパー!)だとか、聖典からのパロディが多いのも面白い。
    本人たちは至って模範的なホームズ口調にワトスン口調だし、シュロックとワトニイの友情だって本家に劣らない。いつの間にか引き込まれてること請け合いなのです。

  • お茶目で少し揶揄が利いたホームズのパロディ作品です。
    笑いながら読めました。
    ホームズパロディは一見ふざけたものが多いですが、愛あってこそのおふざけや揶揄だと思っております。
    本作品はホームズの間違った推理がとても面白いです。

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