- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150796075
感想・レビュー・書評
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これが良いんだわ。大好きな本。
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研ぎ澄まされた全く無駄がない文体に驚嘆する。
物語のストーリーにはあまり重きを置かれてはいない。
文章の傑作という表現が良いだろうか。
重苦しい読後感を味わえる。
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仕事のオフシーズンに、馳星周『不夜城』三部作を読み返そうと思い立ったところで、どうしてもこの作品を再読しなければ、という思いに駆られて。翻訳が出た時にペーパーバックで読んだのだが、今回は翻訳で読了。これぞノワール、これぞハードボイルドの文章。やっぱり痺れる。この最後の一行に、馳星周の『不夜城』の最後の一行が呼応しているのだと思う。
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アンドリュー・ヴァクスは初めて読んだ。
凶手=殺し屋であるが、主人公は素手で人を殺めるという、言葉のイメージそのもの存在。
殺しをしないときはストリッパーの彼女と美人局をしながら稼いでいるのだが、ミスを犯して刑務所に入れられる。
出所したときには、彼女は行方を消していた…
因みに原書タイトルは「SHELLA」でその彼女の名前となっており、主人公が彼女を探し求めて、成り行きで人を殺し続けるといったもの。
とはいっても、殺伐とした感じはあまり持たなかった。自分の欠片を捜し求めるという、その部分が琴線に触れたのかも。