- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151200533
作品紹介・あらすじ
"ビッグ・ブラザー"率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが…。二十世紀世界文学の最高傑作が新訳版で登場。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2024年の自分への課題図書。
図書館所蔵の旧版で読了。
なかなか読み進められず
しかも頭に入ってない部分多し。
いずれまた新訳を再読しよう。
解説も読みたい。
1984年という年がなぜ選ばれたのか
わからないままだった。
1946年に執筆開始。
政治や思想への関心が低下している現代
資本主義がより巧妙なかたちで社会を操作している
のかな。
「党の世界観は、それを理解できない人たちに
最も巧妙に押し付けられていたのだ」
-
本当によくできたディストピアの設定。愛ではなく憎悪を基本とした、永遠に未来がなく、過去が改変され、現在だけが続く世界。イングソック、二重思考、ニュースピーク、ビックブラザー、テレスクリーン、思考警察などの仕掛けは、非現実的ながらも、そういう世界線もあったのかも、と思わされた精巧な設定
-
普及のSF小説。何故か世の中が不況になると売れる本。
今読むと古臭く、後半の方では物語が破綻しているが、この本の初版はなんと1949年。
監視社会は今の防犯カメラ、情報統制はSNS。そんな今を70年も前に考えついているこの発想力とデストピア。色褪せない魅力を感じさせる1冊です。 -
2024年、8冊目です。
2024年1月以降に、サイトへの登録が上手くいかず、
読了した本を登録できなかったので、まとめて登録する。 -
h10-図書館2022/05/17ー期限延長6/7再度借りる06/04 期限延長6/25 未読 返却6/19kindle本で読む
-
ただただ難しい。
個人的な感想は
『最高に胸糞本』です。 -
なんか有名だったので読了。
めちゃくちゃ好きな作品だったのでもっと早く手を出しておけばよかったと若干後悔すらしている。
このお話のタイトルは1984年だが今現在行われている政策やブームにも近しいことが言えるのではないかと思えることが多く、ビックブラザーも私たちが特定の「なにか」として認識していないだけで着実に私たちの過去を歪めていっているのではないかと思った。
個人的に特に気になったのは『反セックス主義』と『ニュースピークによる言葉の短縮』の2つ。
『反セックス主義』では快楽の為の性行為を禁止し人工受精を推奨していた。作中でこの政策によって起こっている取り上げられていたのは「性欲の不解消による鬱憤を特定の人物・物への敵対行動に向けさせることで大衆をコントロールすること」だったが、私はそれともう1つ「家族という繋がりを薄めることで行方不明者への関心を削ぐこと」があると考えた。党は不都合な思考をもつ人間を行方不明にし「もともといなかった」ことにするが、もし人と人との関係が濃いと消えた人間に関係のある人間がその人が消えたことに執着し捜索をはじめてしまう恐れがある。人間の関係を希薄にするということは悪巧みをする人にとって都合の良いことであり、現在も同じことが起こりはじめているのではないかと私は考えた。
『ニュースピークによる言葉の短縮』では既存の語彙を破壊し簡単な語彙のみに絞ることで思考することを抑制しようとしていた。これは現在の社会でも若い世代の子たちが「エモい」「卍」「アツい」といった複数の意味をもつ言葉を使っており、私はこれらが一部の若者のみに流行っているため今は問題ないがこれらが老若男女問わず使いはじめると同じ現象に陥ってしまうのではないかと考えた。
現代においても問題提起が出来る上に世界観も素晴らしい為とても面白い作品だなと感じた。
あと、読んでる最中にずっと白髪のおじいちゃんが脳内でヤイヤイと叫んでた。 -
3.2