- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151300189
感想・レビュー・書評
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BSドラマで真犯人知った上で読む。もう絶対的に黒でしょうという所からひっくり返すポアロが圧巻。読んでる時に違和感なくスルーしてた事が証拠の決め手の一つと知った時はちょっと感動した。相変わらずクリスティーは人物造形上手いなあ。
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ポプラ並木さん、はじめまして。
フォローといいねをありがとうございます。
犯人当ての勝ち負けデータ、面白いなと思いました(^_^)
このよ...ポプラ並木さん、はじめまして。
フォローといいねをありがとうございます。
犯人当ての勝ち負けデータ、面白いなと思いました(^_^)
このような楽しみ方、いいですね!2022/05/07 -
なおなおさん、はじめまして!
こちらこそありがとうございます。
メインが読書メーターというSNSで、月1でポアロを読んで、感想戦(楽しか...なおなおさん、はじめまして!
こちらこそありがとうございます。
メインが読書メーターというSNSで、月1でポアロを読んで、感想戦(楽しかったポイント、動機、トリックなどを書き込んで)を楽しんでいます。ポアロは本当に難しいです。
トミーとペタンスは意外と当てているんですよ!!
今後ともよろしくお願いいたします~2022/05/07 -
ポプラ並木さん、返信をありがとうございます。
私もクリスティが好きだったのですが、だんだんカタカナの登場人物の名前が把握できなくなって…^^...ポプラ並木さん、返信をありがとうございます。
私もクリスティが好きだったのですが、だんだんカタカナの登場人物の名前が把握できなくなって…^^;
でも皆さんの本棚やレビューを見て、また読みたい気持ちに駆られております。
こちらこそ、よろしくお願いします。2022/05/07
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111108さんのポアロおすすめ5から、ようやく読みました!
犯罪自体は恐ろしくも、上流中産階級の優雅なセリフ、タイプの違う美女2人の描写が心地よく、うっとりしながら読み進めた。
実は強い情熱を秘めたツンデレのエリノアが大好きになってしまったので、ラストはほっこり。
そしてトリックにはびっくり!まだ2作しか読めてないけど、ポアロシリーズの犯人、体張る人多いな。-
111108さん、コメントありがとうございます!!
思った以上に人間ドラマとしても楽しめました。素敵な作品を教えていただいて感謝感謝です。
...111108さん、コメントありがとうございます!!
思った以上に人間ドラマとしても楽しめました。素敵な作品を教えていただいて感謝感謝です。
これまで読んだポアロシリーズの犯人が、たまたま2作品とも自分で毒を飲んでたので、変な目のつけどころになってしまいました笑2022/11/28 -
ロッキーさん、お返事ありがとうございます。
ロッキーさんの読まれた2作、犯人側からの話もあったら面白そう。読んでみたいですね。(コナン君の...ロッキーさん、お返事ありがとうございます。
ロッキーさんの読まれた2作、犯人側からの話もあったら面白そう。読んでみたいですね。(コナン君のみたいな)「毒の量はちょうどよかった。狙い通り。」とか心中で言ってたり‥。2022/11/29 -
111108さん
確かに犯人がどんな気持ちで毒を飲み、ポアロの推理を見守っていたのか気になります笑
ほんと、コナン君のみたいなポアロバージョ...111108さん
確かに犯人がどんな気持ちで毒を飲み、ポアロの推理を見守っていたのか気になります笑
ほんと、コナン君のみたいなポアロバージョンも読みたいですね!2022/11/29
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婚約中のロディーとエリノアの前に現れた美女・メアリイ。エリノアの叔母・ローラに身を尽くし、ローラも彼女を寵愛していた。そんなメアリイにロディーが恋に落ちて婚約は解消。ローラも亡くなり、悲劇は連鎖していく。
エリノアは身を焦がすほど愛している婚約者を奪われ、叔母の寵愛を受けていたメアリイに嫉妬と狂気を抱いていく。そんな時、メアリイはエリノアが作った料理を食べて死んだ!動機も証拠もすべて彼女がクロだと示している。彼女の無実を信じる医師・ピーターの頼みで、名探偵ポアロが動き出す!
「嘘というものは、マドモアゼル、聴く耳を持つものにとっては、真実同様の価値があるのです。ときには、真実以上の働きさえします」
圧倒的不利な状況下で、ポアロは証言を頼りに推理を重ねていく。誰もが嘘を吐いている。だが、彼にとっては何でもない嘘こそ重大な手がかりなのだ。
『杉の柩』という渋いタイトルからは想像できない、ラブロマンス×ミステリの融合が果たされた濃厚な作品だった。人を愛することの熱さと危うさ。嫉妬心から狂気へと至る過程と、その頂点とも言えるあのシーンは、自分の吐く息が白くなったように感じた。その描写力は圧巻。真実と噓の証言が織り成す表裏一体の人間像の面白さも抜群。相手の言葉を巧みにおだてて引き出すポアロの会話術も楽しかった。ポアロ作品は有名なものをいくつか読んできたけど、このラストシーンで一気に好きになった。ミステリを読み終わって、ニヤニヤできるってなかなかできない経験だなと。
事件が起こるまではじれったく感じるも、そこで丹念に描かれた人物描写が終盤で畳みかけてくるのはさすがとしか言えない。個人的にはアガサ・クリスティー作品でも上位に来る好きな物語になりそう。
p.45
「わたしのどうしようもない悪いところが、何かにつけて出てくるんでね。わたしは自負心が強すぎる。誇りってものは怖ろしいものだよ」
p.52
「愛しすぎるってことは、賢いことではないからね」
p.54
「ほかの人間を激しく慕うってことは、常に喜びよりも悲しみを意味するんだから。でもそれはともかく、そういう経験なしでは、人間一人前じゃあない。本当に人を恋したことのない人間は、本当に人生を生きたとは言えないからね」 -
ポアロもの。
大金持ちの未亡人・ローラの姪であるエリノアは、幼馴染で親戚のロディーと婚約中でしたが、ロディーはローラの屋敷の門番の娘・メアリイに心奪われてしまい、婚約は解消されてしまう事に。
その後、ローラが亡くなり、その遺産を継ぐ事になったエリノアですが、彼女の作ったサンドイッチを食べたメアリイが死んでしまいます。
殺人の容疑者となってしまったエリノア。彼女を救いたいロード医師からの依頼により、ポアロが真相解明に乗り出しますが・・・。
殺害の動機、その時の状況等々、ほぼ有罪確定状態のエリノア。彼女の無実は証明できるのでしょうか。
冒頭の裁判の場面からのエリノアの心理描写、登場人物の言動、ポアロの聞き込みや往復書簡から浮かび上がる背景、そして再び法廷の場面へと・・このプロットの流れが秀逸で、個人的にはクリスティー作品の中でも上位にくるのでは?と思ったほど“匠の技”が光る展開となっております。
特に、終盤の法廷場面で犯人の嘘が明るみになる証言の連続投下により、状況が覆っていく様は痺れましたね。やっぱりポアロは天才です。
そして、ロディーに嫌われたくなくて無理にクールにふるまったりと(何故なら、ロディーが“しつこい女は我慢ならない”とかほざいていたので)、苦しい恋をしていたエリノアですが、ラストで“一緒にいて安心できる人”は誰か、という事に気づきつつあるようですね。ロード医師と是非幸せになってほしいです。-
あやごぜさん、こんばんは♪
本当に“匠の技”光ってますよね!こんな展開だからこそ、ポアロもキレっキレの推理でいつにも増してかっこよくて思わ...あやごぜさん、こんばんは♪
本当に“匠の技”光ってますよね!こんな展開だからこそ、ポアロもキレっキレの推理でいつにも増してかっこよくて思わず崇めたくなりました。
あやごぜさんのレビュー読んで、最近ポアロ以外のクリスティーが続いたので、久々にポアロ読みたくなりました(^.^)2022/06/06 -
111108さん。コメントありがとうございます♪
そうですよね!“ほぼ黒”からの逆転劇は、
“これぞ!灰色の脳細胞!”という感じでか...111108さん。コメントありがとうございます♪
そうですよね!“ほぼ黒”からの逆転劇は、
“これぞ!灰色の脳細胞!”という感じでかっこ良かったですよね!
やっぱりポアロは鉄板ですね(^^♪2022/06/07
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1940年
読みやすくて構成はシンプルな謎解き。前半と後半で、事の起こりとポアロ登場が分かれていたのも面白くワクワクして読めた。法廷では気持ち良いくらい正しく白に変わっていく。
ただ、辻褄が??というところが個人的にあったので、またいつか読み返したいと思う。 -
“冷静沈着で、常に溺れない人物”
他人から見たらそう見えても、その人の心のうちはその人しかわからない。
特に“苦しさ”は……
人からどう見られているか、そういう人ほどよく感じてしまい、その人たちの期待を裏切らないようにしてしまう、この物語の中心となる人物。
その人の、心の声が聞こえてくるような小説……。
ひょっとしたらポアロ作品の中で一番かもしれない(まだ未読があるけど)。
裁判の場面、事件発生時の描写、ポアロによる主要人物への聞き取り、最後の謎解き、謎解きの後の情のあり方。
すべてにおいて満足。 -
舞台は法廷。既に被告人として起訴されているエリノア。今回の事件は誰の目から見ても明らかであり、被害者のメアリイを殺害する動機も機会も有していたのはエリノアだけ。彼女が犯人である事を疑わない人達と、彼女が犯人では無いと信じる人達。明らかに不利な状況下、医者であるピーターは彼女を救い出すべくポアロに真相究明を依頼する。
体の不自由な金持ちの未亡人ローラと彼女の寵愛を受ける門番の娘のメアリイ。クリスティの王道的な設定だが、構成が面白い。プロローグ→ローラ邸→ポアロ始動→法廷→エピローグと流れていきテンポが良い。ただし、ポアロの推理は少し単調に見え(いつもの自暴自棄がない)、終盤の法廷パートはクリスティ的ではない(人物等の描写は控えめで裁判の様子が淡々と進んでいく)。その中でとある人物の一つの矛盾がフォーカスされ(最終は何故こんな事が質問されるのか不思議に思うが)少しずつ綻びが始まり、最後に本当の事件の真相が明るみになる。
基本探偵は、真実を調査し、集め謎を解いていくが、今回のポアロは嘘でも良いので集め、何故その嘘が必要なのかという矛盾をきっかけに今回の謎を解明する。とある何気ない様な嘘から真実を炙り出す手法は見事で意外にこのアプローチをしているミステリーは少ない様に思う。
犯人については意外という事以外は何も言わないが、少なくとも上記に描いた様にとある不思議な証言から辿り着く事ができる。
亡くなった二人は真相を知らずにある意味で良かったと思う。また、最後、エリノアが選ぶ結末はクリスティらしく素敵な反面、他の登場人物たちはどの様に反応したかが気掛かりだ。
全体的にまとまりが良く魅力的な作品だが、登場人物達の個性は少なく普段より癖がない。終盤の法廷パートが単調で(あえてそうしているだろうが)、転調する時の効果(真犯人が判明する時)は大きいが疲れてしまう。衝撃度は高く、やはりミステリーはこうでなくてはっ!と感心してしまった。
犯人が何故メアリイを殺害したのか、動機が最大の論点であり、いつもポアロが言っている様に考えればある程度予測が出来た。とても読みやすく面白い作品だ。 -
「クルクルと決まってエリノアを指してしまう」
このセリフが何か好き。物語も面白かった。