死者のあやまち (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 27)

  • 早川書房
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本棚登録 : 593
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300271

感想・レビュー・書評

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  • またもやBSドラマで結末知ってるのを読む。はじまりからオリヴァ夫人らしさ全開。夫人の予感に巻き込まれたポアロ。パーティーで起きた殺人と失踪の謎。解説にもあるように横溝正史っぽい。ポアロの人生観が聞き込み時に垣間見れて面白かった。

  • ポアロシリーズ、残りは7冊。今回、ポアロは推理小説作家・オリヴァ夫人からナス屋敷へと誘われる。殺人事件の犯人捜しのイベントを計画したオリヴァ夫人だったが、殺人事件の被害者役をしていた少女・マーリンが、本当に殺されてしまう。しかも、ナス屋敷の新しい主人の妻・ハティも同時に行方不明。何が起こっているんだ!分からん!さらに1人が不慮の事故死。うー分からん!そして出てくる怪しい義兄に、亀のアロハシャツ!いつもあり得ない人が犯人なのだが、今回もクリスティーの術中に嵌まる。泥沼で藻掻く約400ページ。いかん、いかん⑤

    • なおなおさん
      ポプラ並木さん、ポアロシリーズ完読まで、カウントダウンに入ったのですね。
      すごーーい!(๑°ㅁ°๑)
      ポプラ並木さん、ポアロシリーズ完読まで、カウントダウンに入ったのですね。
      すごーーい!(๑°ㅁ°๑)
      2023/03/17
    • ポプラ並木さん
      なおなおさん、おはよう!そうなんです!月一の感想会もいよいよ佳境です。さらにアガサ・クリスティ、別シリーズも読む予定です。面白いですよね
      なおなおさん、おはよう!そうなんです!月一の感想会もいよいよ佳境です。さらにアガサ・クリスティ、別シリーズも読む予定です。面白いですよね
      2023/03/18
  • あのオリヴァ夫人も出てくる!
    というか、オリヴァ夫人にポワロが
    巻き込まれる形で物語が始まります。
    オリヴァ夫人は本当に良いキャラをしている。

    殺人ゲームを開催中、
    本当に殺人事件が起きてしまうという
    現代でもありそうなシチュエーションを
    1956年に既に執筆していたのだから
    驚きです。さすがクリスティ。

    何故少女は殺されてしまったのか。
    誰に殺されてしまったのか。
    そして主催者の夫人はどこへ消えたのか。
    様々な謎をポワロが解決していきます。

    大胆だけど緻密な伏線が張られていて
    飽きずに読めました。

    まさかハティが偽物だとは思わなかったな。
    当てられませんでした。
    というか、当てられたことないな…。

  • 何回同じ手に引っ掛かるんだ私は!と悔しがるのすら楽しい。
    それこそがクリスティ作品を読み続けている理由でもあるので。
    こんな風にいつまでも驚かされていたいなあ。
    今回はゲームの死体役である少女が、本当に死体となって発見されてしまう。
    そんな中、主催者の妻・ハティも忽然と姿を消してしまう。
    いったい彼女はどこへ消えたのか。

  • 残忍で薄情、良心のない息子を、それでも自分の子供だと愛する母。
    ラストシーンのフォリアット夫人の台詞が、もうやるせなくて切なくて、読了した後しばらく浸ってしまいました。
    全ての謎が解けてから、もう一度作中のフォリアット夫人の言動を振り返り、全て分かっていた彼女は今までどんな気持ちで生きてきたのだろうかと、息が詰まりそうになりました。

    もの悲しい雰囲気の作品だからこそ、シリーズ中でもインパクトの強いオリヴァ夫人の存在のありがたさが、際立っていたように思います。
    なんだか好きです、オリヴァ夫人。不思議と好感が持てるのは、彼女の持つ生命力の強さ故かもしれません。

  • ナス屋敷で屋外パーティが開かれ、余興に殺人犯探しゲームが行われる。筋立ては小説家のオリヴァ。ポアロは賞金渡し役にと呼び寄せられる。ところが犯人役の少女が本当に殺されてしまう。そしてナス屋敷の主人の妻、ボート小屋の老人までも殺される。

    書かれたのは1956年で、お屋敷が売られてユースホステルになっている、とか、ユースホステルの客が皆外国人で北欧とかイタリアとかでしかもショートパンツ姿、などという当時の状況が興味深い。そして古くからあるナス屋敷の女主人は息子二人が戦死して相続税で家を失ったが、新しく買った人の好意で庭さきの番小屋に住んでいる、という設定。戦後の社会の変化を取り込んだ作品。

    これはドラマの記憶がわりと残っていて、読んでいてもそのパーティの情景とか、ヒッチハイクの少女とかボート小屋とか、占い小屋、なによりオリヴァの衣装が頭の隅にあった。が、犯人はまったく覚えていなかった。実は○○は△だった、ということがあったようだったかな、とおぼろげな印象はあったのだが。

  • アガサ・クリスティー。ポアロシリーズ。知り合いの作家に推理ゲームに招待されたポアロ、良からぬ予感がするという作家に協力するが、死体役の少女が本物の死体となって現れる。事件を防げず、犯人もわからないポアロがじれている姿に老いを感じる。最終的には真相をあばくがその過程は唐突で雑に感じた。

  • 犯人はわからなかったけど、ハティが偽物だからド・スーザから逃げたってのは当てた!
    よく読めばいろいろヒントがあって、何度もページを戻りながら読みました。クリスティーはこういうことすごく、ありますね。

  • ポアロ
    オリヴァ夫人が出るシリーズ。
    毎回そうと言えばそうだが、途中までさっぱりわからず、最後怒涛の展開でエーッっていう犯人だった。ちょっともう一回読んでみようと思う。
    ひとまず印象に残ったフレーズのメモ。
    「わたしも英国人のように、ロマンチックな方ではないのです。良縁を得るためには、ロマンスよりも分別というものが肝心です」(p82)結婚していないポアロの台詞なのが面白い。
    「あのひとはね、パンのどちら側にたっぷりバターがついているか、いつもよく知っているような女ですよ」(p209)どういう人なのかよくわかる悪口でよし。

  • 真相はなかなか大胆ですし、細やかな伏線、ある人物の証言がダブル・ミーニングになっているところなどクリスティの巧さが光ります。
    ただ、犯人と対峙し徐々に追い詰めていくというポアロの見せ場がない、全てを知っている人物が最後どうなったのか分からないなどカタルシスを感じられない展開がいまいちな印象を与えています。

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