ダークライン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 12-2)

  • 早川書房
3.70
  • (5)
  • (6)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151754524

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • このミステリーがすごい2004年6位
    アメリカの片田舎のとある夏休みの
    お話。
    中々、当時のアメリカの良き時代の
    イメージで進むが、
    日本人の私には、中々入ってこない
    ところは、否めない。
    しかし、青春とミステリーもおつなもの。

  • ボトムズもそうだったけど、登場人物のその後が最後に解説されているところが青春映画のエンドロールのよう。本作も楽しめた。

  • 少年の感性と語り、犬の描写が心を打つ。

  • 文庫化して間もなくの頃に出会い衝撃を受けて以来、
    忘れた頃に読み返しています。
    ジュブナイル作品ではあるんですが、例えるなら
    「圧倒的な負のエナジーを内包したスタンド・バイ・ミー」
    とでも言いましょうか。(スタンド・バイ・ミー自体、暗い側面もありますが)

    ミステリーでもありますが、ダークファンタジーにカテゴライズしてもしっくりきます。
    お行儀の良い成長物語しか知らないのであれば、脳天撃ち抜かれる位の衝撃を受けます。

    差別などの負の側面に蓋をすること無く赤裸々に描いていると同時に、作者が培った(または教えられた)価値観もちゃんと反映させています。
    ここの所は、ランズデール作に通じる共通項です。(やはり、人種差別は凄まじい物があるのでしょう)

    この作品を読んで以降、テイストの近いダークファンタジー(ランズデール作は手に入る物は揃えていますが)を探し続けています。

  •  13歳の夏。ぼくが森で見つけたのは古い日記と手紙の断片。その日記を読んだ時から、かつてこの町でおきた事件の数々を知ることになる。好奇心から事件の謎を解こうとするが、そこにはとんでもない悪夢がまちうけていた。
     なんとなくジャケ買いした本なんですが、アタリでした。まるで映画をみているように、情景を感じることができる小説。ぜひ映画化してほしいですね。色合いとしてはスタンド・バイ・ミーのような感じになるかも。少し悪夢な、ひと夏の冒険。

  • 独立戦争前のアメリカが舞台です。サンタクロースが実在しないことを十三歳にもなって初めて知ってショックを受けるほど世間知らずで純粋な少年、スタンリーが、身の回りにある人種差別やDVなどの理不尽な現実を事実としてつきつけられながら、世の中は理不尽なものだけれどだからといってまんざら捨てたもんでもない、ということを知り、成長してゆく物語。メイドのロージィ・メイと、雇われ人のバスターが、いい味を出してます。

全6件中 1 - 6件を表示

ジョー・R.ランズデールの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×