シャッター・アイランド (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房
3.54
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本棚登録 : 109
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152085337

作品紹介・あらすじ

ボストン沖のシャッター島に、アッシュクリフ病院という、精神を病んだ犯罪者のための病院があった。1954年、そこで一人の女性患者が行方不明になり、捜査のために連邦保安官のテディ・ダニエルズと、相棒のチャック・オールが派遣された。行方不明になった女性患者は、鍵のかかった病室から抜け出し、誰にも見られずに姿を消したのだという。そして、病室には「4の法則」という謎のメッセージが残されていた。実はテディには、島へ来る別の重要な目的があった。彼のアパートメントに火をつけて妻のドロレスを殺した男がこの病院に収容されていることを知り、彼を捜し出そうと考えていたのだ。病院側のよそよそしい態度にあいながらも、嵐が接近する中、テディはチャックとともに捜査を進めるが、謎のメッセージがさらに発見され、次々と不可思議な出来事が起きる。そして、ついに想像を絶する真相が明らかに!ミステリ界の話題を独占した傑作『ミスティック・リバー』の著者が、大胆な仕掛けで新境地を切り拓く最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 映画になったのは知ってたけど、あまり面白そうと思ってなかった。ルヘインだから何となく読もうかなと思っただけだったんだけど……上手い、上手すぎる! 文句なしに面白かった。
    中盤までは、ああやっぱりこの人の小説は「行間」がいいよなあと思いながら、少しずつ味わいながら読んでた。チャックとかのキャラも絶妙。
    でも、あれ?とちょっと気持ち悪い感じが続き、後半、「うわー、こう来ましたか……」と嬉しさのあまり一度本を閉じてしまった。
    何という巧さ(フェアかどうかはともかく)、何という味わい。ずるずると現実から引き剥がされていくような感じ。ずり落ちた一段ごとにまた違った恐怖が見えてくる。
    ルヘインさん好き。とても美味しかったです、ご馳走さまでした。

  • ある孤島の精神疾患者用病院からひとりの女性患者が脱走した。彼女の捜索のために島を訪れた連邦保安官のテディは、捜索以外の目的を密かに胸に抱いていた。火事で亡くした妻の復讐のため…。うーん。袋とじにする程の驚愕の真実ではなかったような…。

  •  やっぱり最後は外科治療するんだ・・。映画でははっきりどっちなのか分からなかった。あ”ーへこむー。
     妄想を実際に最初から最後まで体験するという治療を1度しただけじゃ分からないんじゃない?? 何度も続けていれば完全に正気に戻るかもしれない。試みてはくれないのか。たった1度だけで判断してしまうのか。治療には根気が必要なはずなのに。


     先に映画を観て、本を読みたくなって読んだから、初めからこの実験がどういうものか分かっていた。医師や看護助士の発言や行動をすべて知ってる立場から注意深く観察しながら読んでいった。物語だからだけど、みんなボロださないの(^^* 全員が自分に与えられた役割を演じきって、島全体が主人公1人のために本気で治療してるんだなって凄い以外の何ものでもない。外科治療を行わないために頑張ってるみんな偉い。映画と同じでやっぱり読んでてすごく楽しかった。また味わいたい。

  • 騙された。そう来たかと。孤島、失踪、暗号、保安官。読みたいリストに入れた時の情報をすっかり忘れていたから、普通のハードボイルドなミステリーのつもりで読んでて、このオチは予想外。伏線はあったけど、この片付き方はあまりすっきりしないなぁ。でも、面白かったししてやられたので☆4つ

  • オチ自体はありがちだが、全体に漂う不気味な雰囲気が恐怖感を掻き立てていた。
    面白かったので映画は見たくない。

  • この本を途中まで読んで
    映画を観てしましったあ。

    で、映画を見終わった後
    続きを読みましたが。

    映画の方が面白いと思います。
    どっちもどっちかも知れないけど。(^_^;)

    とにかく、
    過剰なまでの宣伝は止めて欲しい。
    人に秘密しなきゃいけないような
    ラストシーンでも無く
    袋綴じしなくちゃいけないような
    内容のお話しでも無い。

    普通に、普通に紹介しようよ。

    期待しちゃうじゃないか。
    何に騙された!って
    煽っている広告関係者たちだね。

  • ハリケーンで閉ざされた孤島、
    精神を病んだ犯罪者のための病院、
    女性患者の失踪、密室、謎の暗号。
    たまらん設定でドキドキしながら読んだ。
    全体的に暗いトーンでハードボイルド感もあり、
    不安、恐怖、回想、疑念の世界を優れた筆力でしっかりと読ませる。
    マーティン・スコセッシの映画は観ていないが、
    デヴィッド・リンチの方があってるんじゃないかな?
    物凄くマニアックな作品になりそうだけど。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:933.7||L
    資料ID:50301300

  • 映画を見てからの読書。

  • わたしたちは、夢を夢見て
    手に入れなくてはならないの?
    ーエリザベス・ビショップ「旅の問い」

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