- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152089588
感想・レビュー・書評
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ひいらぎ飾ろう@クリスマスのラブコメ感、好きですね~。普通のラブコメにちょっとSFのスパイスを加えるだけでこんなに微笑ましくて楽しいものになるなんて。ウィリスのウィットとユーモアが効いた文章大好き。
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短編集。大森さんものすごい訳うまいんだと思うの。ピックアップもうまいの。
白亜紀後期にて 学内がドタバタしているのを描くのが好きなのか?と笑ってしまったが、経営が大学を滅ぼし、下流大学が○○を滅ぼす、そして恐竜は絶滅。ああ。笑っていいのか。
ニュースレター ひたすらくすぐりを畳み掛ける。対エイリアンの策を練るために映画で学習するとかおバカ~。かわいいー。
ひいらぎ飾ろう~ ラブコメ。タイトルがよくわからないと思ったら、掛詞だった。大森さんは親切だ。こんな有能なおばさん欲しいなー。新しいサービス、あり得そうで面白かった。
表題作 SFコンかな。何もかもが衰えていくイメージの重ね方がうまい。そして救いもうまい。じんわりやさしくていい。
インサイダー疑惑 SFっていうかオカルトっていうか推理ものっていうかラブコメっていうか消費者啓発?恋愛ものにしなくてもいいのに、するところがウィリスですね。 -
『犬は勘定に入れません』が面白かったのでこちらも。
軟らかいのから硬いのまで入り混じったSF風味の中短編集。
「ニュースレター」は寄生生物に侵略される(?)話なのに、のほほんとしていて新鮮(笑)。…いや…でも怖いかな。帽子にそんな意味があろうとは。。
「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」
バタバタしたラブコメで楽しい。映画になったら見た目も華やかで良さそう。
「マーブルアーチの風」
5編の中で一番硬派。老いや戦争や裏切りの話なので何だか悲しくなってしまうけど、最後のシーンに救われる。
「インサイダー疑惑」
悪徳霊媒師をとっちめる話。
こちらも愉快なラブコメ。ヒロインが魅力的でお話も良かった。解説に背景が説明されているので読むと理解が深まる。
ちなみに最初の「白亜期後期にて」はちょっとよくわからなかったー(笑)
各作とも実在の文芸作品や演劇などの名前がたくさん出てくるのでその辺はちょっと分かりづらいけど、全体的に読後感が良い。
ウィリス。もうちょっと掘り下げてみたい作家だ。 -
ちょっと飽きがきたと思っていたコニー・ウィリスだったが、表題作が素晴らしかった。ここまでヒューゴーを獲っていると選ぶ方もアラが見えて来るような気がするのに、やっぱりすごい。願わくばあの風を嗅ぎたくないものだが、ラストが明るくて救われる。
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今2話目のニュース・レターが終わったところだけど、
とても面白い。
続きが楽しみ -
クリスマスの話が好き。
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短編集。クリスマスネタが2本あったがそれがおもしろかった。
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自分を主張し異様に立ちまくったキャラクターたち、なんだか知らないけどバタバタと上手くいかない日常に忙殺されて振り回される主人公、そんな日常の中に曖昧に且つ確実に表れる非現実性。軽く読める一篇目「白亜期後期にて」から、だんだん引き込まれる小粋な構成の「ニュースレター」、時間を忘れて読み耽ってしまう三篇目「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」、五篇目「インサイダー疑惑」、タイトル作「マーブルアーチの風」はもう少し大人になったら沁みるんだろうか。すごくコニー・ウィリスらしさに溢れた中短編集でとても良かった。
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コニー・ウィリス好きだわ。さすが稀代のストーリーテラー。ツボを外しません。彼女より先には死ねないわ、と著作を拝読するたび思っておりますよ。早く次作を上梓してください。