英国太平記: セントアンドリューズの歌

著者 :
  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090379

作品紹介・あらすじ

七百年前、日本が『太平記』の語る南北朝の動乱期を迎えた頃、英国でも三十年にわたる苛烈な戦いの日々がつづいていた。国力に勝る南のイングランドが、当時別国だった北のスコットランドの併合を企てたが、スコットランドが激しく抵抗したためである。野心家で政策と計略に長けたイングランドの王、エドワード一世は、大ブリテン島の統一、さらにはフランス征服を虎視眈々と狙っていた。一方、時代の流れに押し流されながらも、幾多の悲運を乗り越えて人間的に成長を遂げ、ついにはスコットランドの王として祖国を独立に導くことになるロバート・ブルース。本書は、対照的な二人の王の生涯を縦糸に据え、横糸に両国間の戦場での数々の死闘、フランス等を巻き込んだ国際政治の権謀術数、苛酷な時代を懸命に行き抜いた人々などを克明に描いた歴史物語である。本邦初、英国史に真っ向から挑んだ快作。

感想・レビュー・書評

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  • 13世紀、14世紀のイングランドVSスコットランドの争いを英国王エドワード1世、スコットランド王ロバート・ブルース王の生涯と共に描いた歴史物語。対フランス、対イングランド、対ローマ教皇と目まぐるしく対立、講和、休戦、破局を繰り返すヨーロッパ中世図に触れることができる。ただ厄介なのが同名の人間が何人も出てくることでどこの誰と家系図や人物相関図を頭に入れながら読まないと混乱することかな(笑)百年戦争以前のイギリス史入門書的な感じで気楽に読めて楽しかった。映画「ブレイブ・ハート」を見た方は面白く復習できるんじゃないかな?

  • 「襲いくるイングランドから取り返せスコットランド王のもとへ」

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著者プロフィール

一般財団法人不動産適正取引推進機構研究理事兼調査研究部長。1970年生まれ。ハーバード大学大学院修士課程(都市計画・都市政策専攻)修了。国土交通省土地・建設産業局不動産市場整備課不動産投資市場整備室長等を経て現職。主な共著書に『不動産政策研究(総論・各論Ⅰ~Ⅳ)』『既存住宅市場の活性化』(以上、東洋経済新報社)など。

「2018年 『世界の空き家対策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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