- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152090980
作品紹介・あらすじ
死んだはずの父親が現われ、私の目の前で殺された。知られざるブックメーカー業界の内幕を描く、競馬シリーズ最新作。
感想・レビュー・書評
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2020/1/6読了予定。主人公は、ブックメーカー経営の
ネッド・タルボット。ディック・フランシスと息子のフェリックス父子との共作。当然全盛期のディック・フランシ
スと文体とは異なるが、時代の変化(特に、コンピュータシステム)の中でのテーマを取り入れたりと興味深かった。
しかし、主人公の正義感や優しさ、執着心、プライドなど
そもそもの父フランシスのスタンスの維持は引き継がれていて十分に楽しめました。日本の競馬システムとの違いも興味深く感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
楽しめました。
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ブックメーカーって仕事わかりづらいです。
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いつもながら期待を裏切らない面白さ
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大好きな作家の遺作だから、ずいぶん前に買ったけど大事にとって置いたのである。読み終わってしまえば、もう次はないのだから。しかし、とうとう我慢できずに読んでしまったのである。
正直言って、期待はずれである。話はおもしろいのだ。ブックメーカーの主人公に、行方不明の父が絡み、殺人と競馬を巡る不正があり、また精神を病む妻を含めた人間模様があり、なかなか痛快なコン・ゲームやカー・チョイスまである。サービス満点だ。
でも、ダメだ。主人公にあこがれられないのである。ある意味頑固なんだけど、一本筋が通っていると言うよりも、単なる意固地な男に読めてしまう。おそらく、ブックメーカーというさげすまれがちな職業の主人公が、自分なりの誇りを持って生きている姿を書こうとしているのとは思う。だけど、それが説得力を持って迫ってこないのだ。もうひとつ語りすぎてしまうからなのかもしれないし、好き嫌いや意地だけで行動を決めているように感じられるかもしれない。どうしても好きになれないのだ。
数作前から、つまり息子さんとの共著で復活してから、そういう傾向が感じられるのは否めない。どうやら僕は、父親ほど息子さんを好きになれないらしい。別の作家なのだから当たり前か。
たぶん、本当の意味で「さよなら、ディック・フランシス」になりそうだ。 -
確か息子さんは、数学の先生だったと思う。掛け率とか、イギリス各地の競馬場とか、ミステリ以外が面白かった。只この作者の定番パターンとしては、どれも中途半端ではないかと思う。最終作? とても残念です。
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競馬シリーズ第34作。共作名義になって3作目。これが最終作になるとは、購入したときは思いませんでした。競馬を含めた賭け事に縁遠いので、ブックメイカーの世界がよく分からないままで、読了したのが残念。もう、息子さん単独での新作は書かれないのでしょうね。実はまだ読んでいない旧作が何冊かあるので、そのうちに読みたいと思います。長い間お疲れ様でした。感謝!
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主人公ネッド・タルボットはブックメーカーという競馬の賭け屋。
祖父から受け継いだ仕事で、アスコットにもいい売り場を占めている。
個人営業だが、アシスタントのルカが有能で、コンピュータの扱いはほとんど任せている。
賭け率がどんどん変わるので、いぜんは芸術といわれたやりとりも、現在はコンピュータでかなりの部分が制御され、大損はしないようになっているという。
ところが出走直前に5分間ネットがダウン。最初は偶然の事故と思われるが…?
ネッドに両親はなく、祖父母に育てられたが、ある日売り場に現れた男が父だと名乗り、しかもその夕暮れ何者かに襲われて目の前で刺されてしまう。
交通事故で死んだときかされていた自分の親はどういう人間だったのか?1歳の自分を捨てたとは。しだいに明らかになる真実。そして身に迫る脅迫。
愛し合って結婚した妻ソフィは10年も躁鬱病で入退院を繰り返している。
今は5ヶ月の入院中だが…
妻の両親に結婚を反対され、結婚後も悪く言われるのが発病の要因らしい。両親以外の家族とは仲良くしているソフィ。家族とは何かちょっと考えさせられます。
忍耐強い主人公がやがて孤独な戦いを挑み、フランシスらしい要素を揃えてあります。嫌われ者の賭け屋の実情も面白い。
やや説明部分が多くなっていて、面白く引き込まれそうな所をもっと強く書いたほうが傑作になったのでは。
結末の読後感はとてもいいです。 -
競馬度高し(←競馬シリーズだから当たり前のようだが、意外と競馬(=レース)自体は出てこない話も多い)。
オッズはやっぱり理解しにくいなぁ。