あなたを変える七日間の哲学教室

  • 早川書房
3.17
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本棚登録 : 141
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152094438

作品紹介・あらすじ

「哲学者」と「読者」の二人が交わすダイアローグを通して、人生の意味、人間関係、道徳と正義、世界の仕組みまでが見えてくる。ドイツ人の気鋭の教授がわかりやすく説き語る七日間の哲学入門。

感想・レビュー・書評

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  • 哲学の基礎知識がなくても、哲学的な話がしたい人や、これから哲学を勉強するべきか判断したい人に向けた本。と著者は言っている。

    けど…私は挫折。。。
    会話形式で哲学的思考をしていくので、何の話をしていたのかわからなくなってしまう。それが哲学的に話していくということなんだろうけど、、

    1章どう生きていくか?
    2章他人とどう生きていくか?では、いい人生とは何か?を考えること、良い社会とは何か、道徳の根拠は何か、等を考えることができた。もちろん、なんの具体的実践方法もないので、やっぱり答えや結論をさがしてしまうです。

  • 面白いと思った内容の抜粋

    p252
     哲学の中心テーマは人間だ。
    このテーマは古びることがない。なぜなら人間である以上このテーマを向き合うことを一生余儀なくされるからだ。作家は完璧な文学作品を求め、哲学者は人間の謎を完璧にとこうと試みる。だが人間である以上、それは不可能であり、不可能であるから人間なのだとも言えるだ。

    もし誰かが「愛と死についてソフォクレスが基本的に全てを語ってくれたのだから新しい文学作品なんてもう必要ない」と言ったとすると、それはおかしい。
    =ルネサンスの思想、芸術と同じ
    作家は自分の作品を作るために、古典を読む。そこで彼らがやっていることは、既に古くなったと思われている考え方を、もう一度新たな視点から捉え直すことなのだ。

    p221
    哲学は、昔「物事の本質を明らかにする」ことが哲学の本質とされていた。
    20世紀に入ってからは、「言語と概念の研究」つまり、我々が用いる概念と世界の関係性を明らかにすることに変化している。

    p257 哲学の良さについて
    手段的な善→価値のある目的を達成するために手段となる良いもの
    それ自体に価値がある良いもの←「内在的な善」

  • 「いい人生」とは何か、「知る」とは何かといった哲学的な問いを、初心者でもわかりやすく書いている本なのだが、なかなか難解。哲学という抽象的な概念を定義していく学問は、確かにあらゆる学問の基礎ではあるが、どこまでいっても答えはなく、大変で少し不毛にも見える営みだと感じた。

    本書によると、「いい人生」とは快楽をできるだけ多く得ること。こういうと享楽的な人生が望ましいように見えるが、自分にとっての最大化ではなく、個々人の尊厳を尊重した上で社会全体の最大化を目指すべきと考えると、倫理や道徳に繋がっていくのがわかる。

  • 哲学の入門書
    哲学とは,人間が世界と自己を理解する実践的・理論的方法の基礎を明らかにする為に,概念の解明と概念の形成を行いながら,謎を解き,理論をまとめ,体系を作り上げる学問.

    謎とは:「そうではないが,そうに違いない」

    哲学は何の役に立つのか
    ・文章の分析
    ・思考
    ・緻密な理論の構築
    ・価値ある人生を生きること
    ・内在的な善を考えること

    概念合戦的なところがあって,頭が疲れたけど,哲学が面白いと思えるようになった.哲学について他の本も読む気になった.

    文章から,ドイツ人ぽいというのはこういうことかとなんとなく感じた.
    知ろうとすることへの努力の大きさ
    日本人との違い
    ロジカル

  • 「哲学者」と「読者」の会話形式で展開される。最初は「哲学者」の言うことに納得していたものの、「読者」の成長スピードが速く、しまいには「読者」のツッコミにすらついていけなくなる。凄く深く考えさせられる。

    • hiddieさん
      喜んで!以下へどうぞ。
      @hiddie42195
      喜んで!以下へどうぞ。
      @hiddie42195
      2019/02/08
  • やはり哲学は難しい。平易な言葉で書かれているが、考えることをしてこなかったのか、なんとなく難しい。知識を手段的なよさとしてしか捕らえていなく、内在的なよさと考えてこなかったからだろうな。

  • 三葛館一般 104||ER

    哲学という単語を聞くだけで、難しそうなイメージと共に、「これを学ぶことは何の役に立つの?!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。本書では月曜日から日曜日まで項目を分けながら、哲学者と読者との対話を通して哲学の基本概念が学ぶことが出来ます。「いい人生を送ることはどういうことなのか?」や「考えることと生きることについて」など、哲学の初心者でもわかりやすく読みすすめていくことができます。リベラル・アーツに哲学は必要?と疑問を持たれる方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。
                                  (うめ)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=81595

  • 哲学の説明だけだと考えていたら、意外と最近のことまでを扱った本物の哲学入門書である。

  • 想像していたよりも難しい内容でした。

    でも哲学について学ぶには非常に奥が深い内容で脳細胞をフル回転させながら読みすすめました。

    ちゃんと理解できたという実感はありませんが面白かったです。

  • 哲学についての考え方をわかりやすく書かれているかと思う。
    だけど、哲学って難しい。いろいろ考えるきっかけになると思う。

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