- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094780
感想・レビュー・書評
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最後に明確な答えが欲しかったぁ、
と言わせるためのストーリーか。
そう思った時点で、小路さんの思う壺って気がする。
真面目が取り柄みなたいな、いい男だ、土壁氏。
こういう主人公には必ず、めっちゃいい奴が友達なんだ。
それが相川氏。
最後の明確な答えが、これから解き明かされる、という
続編。。ないか。
面白かった。
私は動物だったら、何かしら・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
7
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小路さんの本は面白いなぁ。
北海道が舞台になるんだけども。
自然や景色の表現がうまい。読者の頭に浮かぶ。
ものがたりのなかに謎もしっかり含まれていて。
面白い!
小路さんの作品は3作目だけど、
映像化したらぜったい面白いと思う。 -
機会があればもう一冊!ワタシにとってのニューフェースです。
話の進み具合とワタシの頭の中の理解の進み具合とがとってもビッタリのとても読みやすい作品でした。
ただし結末に?が残ります。たくさんの謎を残したままの結末なのか、あるいは作品のそこかしこにカギは隠されているのかはわかりません。こんな結末を用意するとはなかなかチャレンジャーな作家さんです。かなり好き嫌いのわかれるところだと思います…でもワタシにはスピード感が合っているというただその点で4つ★です。機会があればもう一冊!という感じのワタシにとってのニューフェースです。
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何時もながら、小路さんの作品には驚嘆されてしまう!
初めから終わりまで淡々と物語が語られていく。あまりにカラリとしているので誤解されやすいが、物凄く緻密なバランスで構成されているのが驚きだ!
トーマス・マンの小説をよく連想する。
要人警護の警官が負傷して、治療中に生き別れた母の里を訪ねる。母はすでに事故死していて、墓参りが目的だが、とんでもない事件に巻き込まれる。
自分の一族の隠された謎と、そもそもの負傷事件の謎が一つに繋がる。一歩間違えると大事件に成るとこが、小路さんがいつものように手際良くマジックを物語る。この手際がたまらなく一気読み。ファンならではの醍醐味だ。 -
人を動物に例える表現が好きー!イメージしやすく、行間のその人の動きまで想像できる。
曖昧なラストも、これはこれでいい。曖昧なままで、すべてを受け入れるのがこの物語の主人公の選択である、というところまでがこのお話だ。何から何までつまびらかにすればいいというのは、読者の自己満足に過ぎないだろう。
初めての小路作品。別のお話も読んでみようッと♪ -
北海道〈来津平町〉を舞台に数々の謎を紐解く
町自体も謎めいていて
実際にあったなら訪れたいと思いました -
母親のお墓参りに行くだけのつもりだったのに、あれやこれやがおもしろいほど関係してくると、もう確かめずにはいられなくなるわなぁ〜。
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☆☆☆☆4つ
面白い。多分に漏れづ、わたしは『東京バンドワゴン』からこの筆者の作品に入ったのだが、このような推理小説、いやもといミステリを書いているなんて知らなかった。
物語の設定はまあ普通のミステリ小説なのだけど、著者作品独特の雰囲気がとても読み手になんというか癒やしの様なものを感じさせながら読ませる。良い。
そして巻末の著者紹介欄で『僕は長い昼と長い夜を過ごす』ハヤカワミステリ、という次に読みたい本の情報を見つけてしまった。ここのところ自分から「読みたい」と思う本が無かったので行幸である。嬉しい。 -
任務で怪我を負ったSPの英朗は
その休暇を利用し幼い頃に離別したまま亡くなった母の墓参りに北海道へ飛ぶ。
そこにはまだ幼い異父弟がいた。
ぐいぐい読ませるが結末が良くも悪くも小路テイスト。
【図書館・初読・10/8読了】