機龍警察 狼眼殺手 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 501
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152097095

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、日本で推められているプロジェクト
    を巡って、関係者が殺害されていく。
    警察組織にも、〈敵〉がいるのか。
    殺害を請け負う暗殺者は何者なのか。
    5作目にもなると、機龍警察の核心に触れる
    部分がだいぶ描かれてきていて、次回作が、
    楽しみ^_^
    今回、読んでいて、実写化しても面白いかな
    と感じた

  • 前半は、なかなかストーリーに入っていけなかったが、途中から夢中で読み進めた。今回は機龍兵が!

  • 機龍警察シリーズ第5弾。
    経産省が進める新たなネットワーク開発事業”クワイコン”。このプロジェクトに関わる人物が立て続けに殺害され、警視庁は捜査一課/二課、そして特捜部の合同体制で捜査に当たる。謎の暗殺者、中国マフィア、そして”敵”などが入り組む中、犯人にたどり着くことは出来るのか・・・
    今回は機甲兵装や龍騎兵は登場しないが、緊迫感は相変わらず。ライザと緑のくだりは良かった。おなじみのメンバーに加え、財務捜査官・仁礼や国税庁の魚住など、面白そうなキャラクターも登場で、今後も楽しみ。

  • ラードナー警部がIRFで知っていた(けど交流殆どない)銀狼との戦い。前半は静かに背景が見えていく展開だが、姿、ユーリ、ラードナーが暗殺集団などと戦うシーンは圧巻。しかも、設定上何度かそういうシーンあって、興奮を感じながら読んだ。
    ハニートラップ、ここでも出てきたんだな。こっちのは容赦ないけど。
    仁礼捜査官がかなりキャラ立っていて良かったです。緑警部補も大変なご活躍でした。お父様の本がキリアン・クインの「鉄路」との比較でとても効果的な演出になってます。

  • 何と今回は龍機兵の活躍一切なし。すごい新境地を開いたものだ。従来の重厚な警察小説に経済小説が加わっても尚、龍機兵シリーズの体を成しているあたりさすがと言えよう。経済疑獄をめぐる捜査がいつの間にか連続殺人事件の捜査にまで発展。挙句の果てにその敵は国家と来たものだ。そんな難題に特捜部はどう立ち向かうのか。さすがの沖津も苦戦を強いられることに。そしてその連続殺人の犯人は特捜部のある人とも因縁があったりと、龍機兵は出ずとも相変わらずのスケールと緊張感。そして、物語は一つの結末を迎えることに。これまでのクライマックスの昂揚感そのままに終わるエンディングではなく、静かな感動が胸を打つ。それでもやはり龍機兵の活躍が見たかったので減点w。

  • 全部ウソで全部がホントで…。これを読ませる筆力が凄いなあと…。読んでいなかった前作も読まなければと、何故読まなかったのだと…。

  • シリーズ5弾。次世代通信システムクイアコンをめぐる連続殺人。暗躍する中国諜報部、裏社会の面々そして「敵」。龍機兵がの出て来ない本書だが、テーマが人間を描くこのシリーズであればこれもあり。今回の中心人物はライザ&鈴石緑。それにしても特捜部長は怪物だ。

  • んんんんん・・・あれ、ドラグーンの戦闘シーンは?
    警察小説にドラグーンをいうSFを持ってきた無理をどうするんだろう・・・
    と、ずっと思いつつシリーズを読み続けてきた。
    今回の一大疑獄『クイアコン』。
    ちょっと長かったけど、ま、いいか。
    最終版、夏川さん由起谷を見てユーリが相棒を思い出すシーンは、ジーンときた。
    結局、このシリーズの根底はここなんじゃないか。
    緑とライザも想像がつくけど、じゃ、姿は?
    姿=機甲兵装は、どういうオチになっていくのか。
    やっぱ、白骨街道に行くしかないなあ。

  • 機龍警察シリーズで1,2を争う秀作。

    機甲兵装を用いた戦闘シーンは本作はほとんどない。(全くないといってもいい)

    ヴァチカンの護符をキーとした連続殺人と「敵」のかかわり。
    沖津部長の身辺、ラードナーやIRFの殺し屋などサスペンス的な要素が満載で、ページを捲る手が止まらない。

  • 沖野部長かっこいよすぎ。警察、政治家の利権、I R A、中国の謀略、そして特捜部の活躍、機竜警察の中でもかなり上位に入るのでは。

著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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