息子たちよ

著者 :
  • 早川書房
3.47
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152099082

作品紹介・あらすじ

20年間、家族の待つ家に(ほとんど)帰らなかった著者は、息子たちに宛てたエッセイを密かに書きためていた。息子の人生の節目に著者はどんな心配をしていたのか。どんな本を勧めたかったのか。そして息子はちゃんと育ったのか。父子と家族をめぐる感動エッセイ

感想・レビュー・書評

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  • 急逝した目黒さんを偲んで、手にとった一冊。考えてみたら、北上次郎名義の文章はたくさん(まったくたくさん)目にしてきたけれど、単著のものはあまり読んでいなかったような気がする。今は大人になった息子さんたちを思いながら、家族を切り口にした小説評を綴った本書。しみじみと良かった。小説を読むというのは、単にプロットを追うことではなくて、細部に現れる人の姿を味わうことなのだと、あらためて教えてくれる。目黒さんは、そういう読み方をずっと身を持って示してくれた。深くこうべを垂れて感謝します。

    本書には、目黒さんの息子さんたちへの思いがあふれていて、それが読みどころだ。同じく成人した子どもを持つ身としては、うんうんそうだよねと共感する箇所満載。特に心に残ったくだりをいくつか。

    「子が親を必要としているときは、親もまた子を必要としているのである。」
    まったくそうだ。けっして一方的に庇護してるんじゃないよね。そのうち「もういらない」と言われるんだけど、親の方はなかなか気持ちが切り替わらなくて、それを思い知るのだった。

    「あれが最後だったのだ、と突然気がつくのである。」
    確かに、「初めて」のことはそうわかるけれど、「最後」はしばらくたってからしか気がつかないことも多い。家族で遊びに行ったのは、手をつないでやったのは、いつが最後だったのだろう。

    「まだ子が幼くて、両親ともに若く、みんなが幸せだった至福の団欒は、哀しいことに一時のものだったのである。」「子が大きくなれば家を出ていくのは当たり前で、そうして団欒は失われていく。家族はけっして永遠ではない。しかし、一瞬だけのものであるから愛しいのだ。」
    このことは、目黒さんの盟友シーナ隊長もよく書いているが、こういう言葉にどれだけ慰められてきたことか。こどもが自分のもとを離れていくのは寂しい、でも、それは当然のことで、ちゃんと育った証なのだ、家族の記憶は失われないのだと、いつも自分に言い聞かせている。

    (息子さん二人が天真爛漫に笑っている写真を見つけて)「この二枚の写真を見ていたら、なんだか哀しくなってきた。おそらく息子らは、幼いときにカメラに向かって笑ったことを忘れているに違いない。」「哀しい気分になるのは、大人になるとそう簡単には笑顔を見せなくなるからだ。今は成長した息子たちも、幼いときのように笑ってばかりはいられない。」「息子たちも、あの笑顔をどこかで持ち続けている。幼年期の至福が必ずどこかに残っている。いや、親としてはそう信じたい、という話にすぎないのかもしれないが。」
    ええ、そう信じたいですとも。

    (下の息子さんが就職した時に)「君がめざした業界ではないかもしれないが、しかし与えられた場で頑張ればいい。自分の気に入った服を探すのもいいけれど、いま着ている服を好きになること、そして自由に着こなすことも大切なのではないか。父はそう考えているのである。」
    とてもいい言葉だ。「自由に着こなす」が特に。しかし、これを目黒さんが言うところになんとも言えない味わいがある。「どこにもない服」を作っちゃった人だから。

    (重松清「ポニーテール」について)「このフミとアキも、その日々の中で見せた笑顔をやがては失っていく。しかし二人のお父さんとお母さんはけっしてその笑顔を忘れない。それが彼らの生きる力でもあるからだ。それに、その笑顔を失ったことを悲しむことはない。幼子の笑顔がまぶしいのは、それが本質的に永遠ではないからだ。うたかたのように消えてしまうものだからだ。彼らの笑顔はそういう一過性のものにほかならない。だからこそ胸が痛くなるように切なく、愛しいのである。」
    人のすることはすべて儚いけれど、子どもにはそれが凝縮されているのかもしれない。

    • シンさん
      「あれが最後だったのだ、と突然気がつくのである。」ほんとにそうだな……としみじみしました。一緒に過ごせる時間には限りがあるんですよね。表紙の...
      「あれが最後だったのだ、と突然気がつくのである。」ほんとにそうだな……としみじみしました。一緒に過ごせる時間には限りがあるんですよね。表紙の息子さんたちの写真いい表情で、目黒さんはスポンサーには逆らえないから息子の対応がよかったと言ってたけれど、それは照れ隠しで、絶対それだけじゃないよなと思います。社会人になってからも懐かれてますもの。いま目黒さんがお父さんのことを書いた『昭和残影』を読んでいます。読み終えたらまた感想を書こうかな、と。
      2023/03/22
    • たまもひさん
      本書はシンさんの感想にひかれて読みました。よくぞ書いてくださいました。本当に良かったです。
      まったく、表紙の写真がいいですよね!撮ってるの...
      本書はシンさんの感想にひかれて読みました。よくぞ書いてくださいました。本当に良かったです。
      まったく、表紙の写真がいいですよね!撮ってるのは目黒さんなのかお母さんなのか、この頃にしか見せない笑顔だと思います。
      「昭和残影」はお父さんのことが書かれているんですか。それは読んでみたいです。感想を是非お願いします。
      2023/03/22
  • 目黒考二さんが亡くなってからずっと沈んでいる。私にとってすごく大事な人だったんだなと今になって気づく。この『息子たちよ』は目黒さんの北上次郎名義の本で、面白そうだな、あとで読もう、と思っているうちに目黒さんは亡くなってしまった。いまさらになって読んだ。いまさらジローだ。
    二人の息子との思い出を本に絡めて語る5ページの随筆が46編。「本の雑誌」の笹塚日記とかを読めばわかるけど、目黒=北上さんはほとんど家に帰らない!平日は本の雑誌社に泊まり込みで土日は競馬場、家に帰るのは日曜の夕方で月曜にはまた出社するので息子さんたちにとっては一週間でたった五時間の父親。この話を知った時には正直ドン引きした。
    しかしその割に、親子仲はかなりいいように見える。著者インタビューで北上さんはその秘訣をこう語っていた。
    「愛じゃないんです! 小学生の頃は、帰宅すると2人とも“お父さん!”と駆け寄ってくるので、僕も愛されていると誤解していた(笑)。後で考えると、あれはカミさんの教育の成果です。1週間、妻は子らの欲しがる漫画やゲームなどを一切買ってあげず“お父さんを待ちなさい”と言い続けた。だから僕がどんなに疲れて帰ってきても、“(デパートのある)町田に行こう、町田に行こう”とせがまれる。ウチには反抗期が一度もなかった。スポンサーに反抗できないですから(笑)。でも、“お父さんを待ちなさい”と言いながら育ててくれたカミさんには本当に感謝しています」
    https://bunshun.jp/articles/-/36331?device=smartphone&page=1
    しかし一方で「本の雑誌」2022年12月号ではこんなうちあけ話もしている。
    「基本的にある人が書いたものは、全部その人だけのものだから事実とは違うんですよ。2年前に『息子たちよ』(早川書房)って本を出したんだけど、それを家族が読んだわけ。そしたら「嘘ばっかり」って言われた(笑)。えーってびっくりしたね」
    どのあたりが違ってたのかな?でもそうやって嘘ばっかりと言い合えること自体仲のいい証拠だと思う。息子に本は勧めないことにしていたが一度だけ禁を破ったのが十二国記『図南の翼』だというのもいい話だ。

    そうそう、この本は目黒さん60冊目の本だとあとがきに書いてあったが、目黒考二名義、藤代三郎名義、北上次郎名義の内訳を見ると、競馬評論家藤代三郎名義の著作が一番多いのだ!私は競馬に興味がない。北九州市で生まれ育ったので子供の頃から小倉競馬場にはよく行っていたが、遠足の時に出かける公園みたいなところという認識しかなかった。あそこの原っぱでよくお弁当を食べたものだ。肝心の競馬をやってるところを全く見たことがない。そんなだから私は目黒さんの三分の一を全く知らずに過ごしたのだな、と少しさみしくなった。しかし目黒考二名義と北上次郎名義はけっこう読んできたのだ。だから、それでいいじゃないか、と思うようにしよう。

    この本には参考文献一覧がない。なのでここにメモしておく。
    加納朋子『モノレールねこ』
    コーディ・マクファディン『傷痕』
    大沼紀子『ゆくとし くるとし』
    ウィリアム・K・クルーガー『煉獄の丘』
    桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』
    安東みさえ『夕暮れのマグノリア』
    浅倉卓弥『ビザール・ラヴ・トライアングル』
    貫井徳郎『夜想』
    伊集院静『少年譜』
    ジョン・ハート『川は静かに流れ』
    諸田玲子『希以子』
    伊岡瞬『145gの孤独』☆
    秦建日子『SOKKI ! 人生には役に立たない特技』
    豊島ミホ『エバーグリーン』
    三羽省吾『公園で逢いましょう。』
    花村萬月『ワルツ』
    芦原すなお『海辺の展覧会』
    ウィリアム・ランディ『ボストン・シャドウ』
    中村航『あなたがここにいて欲しい』
    雫井脩介『ビター・ブラッド』
    ジェイムズ・W・ニコル『ミッドナイト・キャブ』
    佐藤多佳子『一瞬の風になれ』
    トマス・H・クック『緋色の迷宮』
    ローレン・ブルック『わたしたちの家』
    穂高明『月のうた』
    トマス・H・クック『石のささやき』
    福田栄一『メメントモリ』
    宮下奈都『スコーレNo.4』
    重松清『ツバメ記念日 季節風・春』
    スコット・スミス『ルインズ 廃墟の奥へ』
    山本幸久『美晴さんランナウェイ』
    ウォルター・テヴァス『ハスラー』
    今野敏『果断 隠蔽捜査2』
    碧野圭『書店ガール』
    アリソン・ゲイリン『ミラー・アイズ』
    宮本輝『海辺の扉』
    夏石鈴子『夏の力道山』
    吉野万里子『雨のち晴れ、ところにより虹』
    濱野京子『フュージョン』
    セバスチャン・フィツェック『ラジオ・キラー』
    中島京子『平成大家族』
    立川談四楼『一回こっくり』
    穂高明『かなりや』
    ピーター・テンプル『壊れた海辺』
    天童荒太『悼む人』
    村山由佳『ダブルファンタジー』
    重松清『サンタ・エクスプレス 季節風・冬』
    三浦しをん『神去なあなあ日常』
    R・J・エロリー『静かなる天使の叫び』
    下川博『弩』☆
    安達千夏『ちりかんすずらん』
    如月かずさ『サナギの見る夢』
    トロイ・クック『州知事戦線異常あり!』☆
    喜多由布子『秋から、はじまる』
    はらだみずき『赤いカンナではじまる』☆
    乃南アサ『ニサッタ、ニサッタ』
    森田一哉『乳豚ロック』
    谷口ジロー『犬を飼うと12の短編』
    メグ・ガーディナー『チャイナ・レイク』
    門井慶喜『おさがしの本は』
    ケイト・モートン『リヴァトン館』
    川西蘭『あねチャリ』
    久美沙織『ブルー』
    万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
    伊吹有喜『四十九日のレシピ』
    石井睦美『兄妹パズル』
    C・J・ボックス『震える山』
    明野照葉『家族トランプ』
    伊集院静『お父やんとオジさん』
    サイモン・カーニック『ノンストップ!』
    勝目梓『叩かれる父』
    不知火京介『鳴くかウグイス 小林家の受験騒動記』
    中島要『刀圭』
    盛田隆二『二人静』
    岩瀬成子『まつりちゃん』
    ブライアン・グルーリー『湖は餓えて煙る』☆
    里見蘭『さよなら、ベイビー』☆
    フェリックス・J・パルマ『時の地図』
    大崎善生『ユーラシアの双子』
    阿川佐和子『うからはらから』
    デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』
    桂望実『ハタラクオトメ』
    ほしおさなえ『夏草のフーガ』
    真藤順丈『畦と銃』
    井上荒野『そこへ行くな』
    久保寺健彦『GF』
    アン・タイラー『ノアの羅針盤』
    重松清『ポニーテール』
    三羽省吾『Junk 毒にもなれない裏通りの小悪党』
    グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ『シャンタラム』
    雫井脩介『銀色の絆』
    木内一裕『デッドボール』
    マーティン・ウォーカー『緋色の十字章 警察署長ブルーノ』
    梶村啓二『野いばら』
    水野宗徳『チョコレートTV』
    原宏一『ファイヤーボール』
    五十嵐貴久『ぼくたちのアリウーブ』
    有吉玉青『美しき一日の終わり』
    中脇初枝『きみはいい子』
    梨木香歩『雪と珊瑚と』
    坂井希久子『泣いたらアカンで通天閣』
    原田ひ香『母親ウエスタン』
    楡井亜木子『私たちの屋根に降る静かな星』
    ヘニング・マンケル『ファイアーウォール』
    山本幸久『展覧会いまだ準備中』
    飛鳥井千砂『海を見に行こう』
    デボラ・モガー『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』
    石井睦美『愛しいにひとにさよならを言う』
    レーナ・レヘトライネン『雪の女』
    新野剛志『美しい家』☆
    江國香織『はだかんぼうたち』
    デニス・ルヘイン『夜に生きる』
    彩瀬まる『あのひとは蜘蛛を潰せない』
    木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』
    谷津矢車『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』
    乙川優三郎『脊梁山脈』
    ☆は読んでみたくなった本。

  • 先週、図書館に行った際、新着コーナーに並んでいたのを何気なく手に取り、そのまま借り出した。北上さんの著作は何十年振りだろう。まさか同じ週に亡くなってしまうとは思いも寄らなかった。
    内藤陳さんの『読まずに死ねるか!』で冒険小説に目覚め、その後北上さんの薦める活劇小説に手を出したことを思い出す。いい時代だった。
    本書は家族に絡めた“書評エッセイ”で、毎回お薦め本が数冊取り上げられている。が、連載が2006年6月〜2013年5月と、ぼくにとって“冬の時代”だったため、既読はたった3冊。他の本も読みたいけれど新刊で手一杯だ。
    合掌。

    図書館の「新着図書」は必ずしも「新刊本」とは限らない。本書は奥付によれば2020年1月に刊行されている。誰かがリクエストしたのか(3年も前の本を購入するとは思えないが)、もしくは寄贈されたものか……。真相は不明だ。

  • 北上次郎が旅立ってすぐ神保町の本屋さんでコーナーが出来ていて、そこで見つけた本です。逝去のニュースと「黒と誠」を読み始めたのが同時くらい…「本の雑誌」を読まなくなってから著者の文章に触れることはずっとなかったけど、縁あってページを開きました。圧倒的な読書量から来る知識をネタバレせずに上手に伝え読みたくさせる文章、天才的。ずっと忘れていたけどすごい!さすが本を読む時間が無くなると言って会社辞めた男!「本の雑誌」を作っている名前としては目黒孝二、ミステリー評論家、文芸評論家としては北上二郎、競馬エッセイストとしては藤代三郎、三つの名前で文章書きまくっているので、いつ本読んでいるのだろう…という生活なのですが本書はさらに家庭人として、二人の息子を見つめるフィルターがかかっているのです。週末の日曜日の競馬の後から月曜の朝までの「お父さん」で、よく家庭キープ出来たとそれも驚異ですが、でも息子たちに向ける気持ちを軸に小説の登場人物の物語を重ね合わせてくるという離れ業。それぞれ短い文章ですが、息子たちの成長におろおろしながら、過去の自分の親や兄弟の気持ちも思い図るという優しさに溢れた本でした。「黒と誠」に登場する目黒孝二のマニアック&エキセントリックの内側にある「愛」の本でもあります。ってことは「黒と誠」は「愛と誠」?マジで北上二郎の愛の目線でちょっと紹介される小説、どれも読みたくなります。さらにこの「息子たちよ」への返信として本の雑誌別冊の「本の雑誌の目黒孝二・北上二郎・藤代三郎」という追悼号に乗っている長男の「父よ」、次男の「帰ってこない、お父さん」も併せて読むとさらに温かい気持ちになれます。

  • 読んでいて泣きそうになる。そうそう、と思うこと沢山あるし、その圧倒的な読書量には頭が下がる。いっぱい読みたい。
    もっともっと沢山本の紹介してほしかった。
    ありがとうございます。

  • 始めはブックガイド寄りのエッセイとして読んでいたけれど、中盤からは北上さんは今はもういないんだということを感じながら読むことが多く、息子さんたちに思いを馳せて泣いていた。合掌。

  • 20年間、基本会社に泊まり込みと週末の競馬で、家に帰るのは日曜日の夕方から月曜日の朝までの実質5時間のお父さん。正月夏休みGWだけは長く休めるけれども。酒と家族は読書の敵、なんて本も出されてるイメージからすると、意識としては、意外とまともなお父さんぶりだなあ、という感想。もちろん子育ての実際からすると妻にかなりの比重がかかっていたのだろうけど。そしてお父さんとしてもそれなりに慕われているのでは、という感触。ちいさいころはぶつかるようにして出迎えてきてくれた兄弟が今では、思い。うちも商売をしていればよかったんだ。そう思った途端、家族がばらばらになるのは当然だと言っていたくせに、実は淋しかったことに気づく。そうか、オレは淋しかったのか。(p.158)と感じたり。◆自分の気にいった服を捜すのもいいけれど、いま着ている服を好きになること、そして自由に着こなすことも大切なのではないか、父はそう考えているのである。p.175◆だから息子よ、一生の友でなくてもいいのだ。そのときの友も、いまの友も、すごく大切なのである。私たちは一人で生きていけるほど強くはない。いま目の前にいる友に出会えたことは、ひとつの奇跡なのである。p.223◆といった思いも抱いていたり。次男の就職内定祝いに食事会で、「あとはすぐに会社をやめないことだな」と言った私に、「お父さんはそんなこと言う資格ないよね」と長男が言った。(p.174)のシーンにはくすりと。大学出た数年間で7,8社を勤めたりやめたりしたことを家族は覚えてて本人だけ忘れてたのだとか(そのうちの何回かは「本が読めないので辞めます」)。また本の雑誌の目黒考二追悼号に長男、次男が寄せた文を読み返したくなった。

  • 職場の同僚にすすめられて読みました。
    数々のペンネームをお持ちの北上さん。実は読むのははじめて。
    年代も性別も違うのに、家族に関する想いが共感できる事が多く、じーんとした。思っていた以上に心に響いた。紹介されていた本は読んでいないものも多く、気になる本は全てメモしておきました。

  • 2020/9/18購入
    2022/11/1読了

  • 2020年1月20日購入。

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著者プロフィール

1946年生まれ。東京都出身。明治大学文学部卒。エッセイスト、文芸評論家、編集者。本名:目黒考二(めぐろ こうじ)。ジャンルごとに異なるペンネームを使用。私小説の目黒考二、ミステリー文学評論家の北上次郎、競馬評論家の藤代三郎(ふじしろ さぶろう)など。2000年まで「本の雑誌」の発行人を務める。 2011年「椎名誠 旅する文学館」の初代名誉館長に就任。主な著書に『書評稼業四十年』『冒険小説論』『息子たちよ』『余計者の系譜』『エンターテインメント作家ファイル108 国内編』『感情の法則』『記憶の放物線』などがある。

「2021年 『阿佐田哲也はこう読め!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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